パソコンの寿命は何年? 正しい処分方法と買い替えタイミング

「パソコンの寿命はどのくらいなのか」「どのようなタイミングで買い換えるべきなのか」など、パソコンの寿命で悩んでいる方は多いでしょう。使い方や使用頻度によってパソコンの寿命は異なります。急に壊れて慌てて買い換えるよりも、寿命のサインを目安に買い換えたほうが安心です。

本記事では、パソコンの寿命と正しい処分方法を解説します。

  1. パソコンの寿命はどのくらいなの?
  2. パソコンの寿命を見極めるには?
  3. パソコンの寿命を延ばすには?
  4. 寿命がきたパソコンの処分方法
  5. パソコンの処分ならパソコンダストにお任せ
  6. パソコンの寿命に関してよくある質問

この記事を読むことで、パソコンの寿命を見極めるコツが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.パソコンの寿命はどのくらいなの?

ここでは、パソコンの寿命について説明します。

1-1.平均寿命は約5年

パソコンの平均寿命は約5年だといわれています。ハードウェアの寿命と関係しており、液晶が映らない・キーボードが打てなくなるのです。ただ、HDD(ハードディスクドライブ)の故障は、見た目だけでは分からないでしょう。HDDはパソコンに内蔵されている情報が保存される場所で、金属板が高速回転することで情報を書き換えています。そのため、ディスクの摩耗・振動や落下による衝撃などで寿命に影響を及ぼしてしまいがちです。HDDが故障したら、買い換えを検討したほうがいいでしょう。

1-2.メーカーの部品保証期間は約6〜7年

一般的に、パソコンを修理するために必要な部品は、ほとんどのメーカーが6~7年程度保有しています。部品保有期間がすぎてしまうと、必要な部品がそろわなくなり、修理できなくなってしまうのです。よって、部品保有期間が経過したパソコンは買い換えたほうがいいでしょう。

1-3.OSのサポート期間

OS(オペレーティングシステム)は、パソコンを作動させるための基本的な機能を集めたソフトウェアのことです。不具合の改善やセキュリティー強化など定期的な更新を行っていますが、その期間は約10年になっているケースが多いでしょう。OSのサポート期間が終了してもパソコンは使えますが、アップデートできない=新しいOSに対応できなくなります。セキュリティーが弱くなったり、ウイルスに感染しやすくなったりとデメリットが多くなるので、買い換えたほうがいいでしょう。

1-4.部品別の寿命

パソコンの中にはたくさんの部品があります。劣化具合は使い方によって変わりますが、だいたいの目安は以下のとおりです。

  • HDD:5年
  • ディスプレイ:8年
  • バッテリー:2年
  • ファン:5~7年
  • キーボード:3~5年
  • SSD(ソリッドステートドライブ):5年

最近、HDDに変わりSSDの名前をよく聞きます。作動音がない・衝撃に強い・データの読み書きが速いといったメリットがあるので注目されている記憶装置です。

1-5.デスクトップパソコンとノートパソコンの寿命

ノートパソコンよりデスクトップパソコンのほうが寿命が長めです。部品の性能の差ではなく、HDDへのダメージ差が主な理由と考えられます。据え置き型のデスクトップパソコンは、振動・落下の衝撃や熱にある程度耐えられますが、ノートパソコンは衝撃や熱に弱い傾向があるでしょう。持ち運びのしやすさやコンパクトサイズに重点を置いているからこそ、寿命はデスクトップパソコンよりも短めです。

2.パソコンの寿命を見極めるには?

パソコンの寿命が近づくとさまざまなサインが現れます。そのサインを見極めてください。

2-1.頻繁にフリーズする

フリーズの主な原因は、メモリー不足・熱暴走・HDDの故障などがあります。いずれも、寿命と深く関係しているのが特徴です。

2-1-1.メモリー不足

パソコンが同時に実行できる作業の量は決まっています。そのキャパシティ―を超えてしまうとメモリー不足となり、スムーズに作動しません。

2-1-2.熱暴走

パソコンは発熱しやすい繊細な機器です。それぞれの部品は熱がある程度加わり続けると熱暴走を起こし、フリーズしやすくなります。冷却用ファンを活用する対策もありますが、解決しない場合は寿命と考えていいでしょう。

2-1-3.HDDの故障と容量不足

HDDが壊れるとパソコンのデータが記録できなくなってしまうため、外付けHDDを使うか、新しいパソコンを購入することになるでしょう。特に、HDDが内蔵されているノートパソコンは買い換えをおすすめします。

2-2.起動時に変な音が鳴る

起動時に変な音が鳴る場合、以下のような部品が関係しているでしょう。

  • HDD
  • CPUファン
  • 電源ユニット
  • グラフィックボード

寿命の可能性が大きいのはHDDですが、変な音で判断するのは困難です。いつもと違う音であれば、電源を落として再起動するなどしてみて確かめてみましょう。パソコンの使用年数が5年以上経過してたら、寿命を迎えている可能性があります。

2-3.電源が頻繁に落ちる

パソコンの電源が落ちる原因は、CPUの熱や環境などが関係しています。

2-3-1.CPUの熱

冷却ファンが作動していない・CPUなどの部品がとても熱くなっていることが原因で、パソコンの電源が頻繁に落ちることがあります。ソフトウェアの使用によって、CPUに負担がかかっているのです。ソフトウェアのインストール状態を確認して、アンイストール・インストールし直してみるといいでしょう。

2-3-2.環境の問題

パソコンの環境が悪く、頻繁に電源が落ちるケースもあります。たとえば、電源ケーブルがゆるんでいたり、タコ足配線などで電力が十分に供給されていなかったりするなどです。パソコンの故障を考える前に、まずは電源ケーブルや周辺環境をチェックしてみてください。そして、なるべく電力供給が安定しやすい環境に整えましょう。それでも、パソコンの電源が頻繁に落ちる場合は、電源ユニットの交換を検討してください。

2-4.焦げた臭いがする

パソコンから焦げた臭いがしたり、発煙があったりする場合は、発火の恐れがあるので電源をつけないでください。そして、修理可能な店舗に依頼しましょう。

2-5.充電ができない

ノートパソコンはくり返し充電しているとバッテリーが劣化します。バッテリーが劣化している場合、充電アダプターをつないでも充電されない・充電アダプターを抜くと充電が0%になるなどの症状が現れるでしょう。バッテリーだけが不調な場合は、バッテリー交換をすると解決します。ただし、使用期間が5年ほど経過しているのであれば、本体に不具合が起きている可能性もあるでしょう。

3.パソコンの寿命を延ばすには?

パソコンを少しでも長く使う方法を紹介します。

3-1.ほこりをためない

パソコンの周辺はほこりに気をつけましょう。特に、冷却ファン・通気口は熱を外に出す場所ですので、ほこりがたまると寿命を縮める原因になってしまいます。そのため、掃除機などでほこりを取り除きましょう。可能なら、パソコンを分解して全体のほこりを除去してください。分解掃除後は、動作が軽くなり寿命も延びるでしょう。

3-2.静電気に気をつける

意外なことに、パソコンは静電気に弱い傾向があります。パソコン周辺で静電気が発生すると、急に電源が切れたり、つかなくなったりしてしまうのです。パソコンを長く使い続けるためにも、周辺に静電気を伴うものを置かないなど工夫しましょう。

3-3.熱を避ける

パソコンは熱に弱い傾向があるので、直射日光があたる場所には置かないようにしましょう。熱がたまらないように、冷却シートや冷却ファンを活用するのもポイントです。

3-4.水の取り扱いには注意する

パソコンは水分にも弱いので、本体が濡れないようにしましょう。特に、冬場の結露や飲み物などの液体に気をつけてください。万が一、誤ってパソコンに水がかかってしまった際は、すぐに拭き取りましょう。

3-5.本体に衝撃を与えない

HDDに衝撃は大敵です。ノートパソコンを持ち運ぶときは、必ずケースに入れて衝撃から守りましょう。取り扱いにも十分な注意が必要です。

3-6.頻繁なオンオフを避ける

パソコンの電源を頻繁にオンオフするのはNG行為です。作業を中断するならスリープ状態にしたり、90分以上使わない場合はシャットダウンしたりしてください。電源を入れる際は強い電流が流れるため、頻繁にオンオフをしてしまうとHDDに負荷がかかってしまいます。

3-7.データのクリーンアップをする

定期的に、パソコン内部のデータを整理することも大切なポイントです。HDDのクリーンアップを定期的に行いましょう。クリーンアップは、HDDにたまった不要なファイルを自動で削除してくれます。

4.寿命がきたパソコンの処分方法

寿命を迎えたパソコンの処分方法はいくつかあります。ここでは、それぞれの方法の特徴を説明しましょう。

4-1.パソコンメーカーに回収してもらう

パソコンメーカーでは、自社製造したパソコンの回収サービスを実施しています。「PCリサイクルマーク」が貼られている場合、メーカーが無料で回収してくれるので処分費用はかかりません。ただし、PCリサイクルマークが貼られていない場合は、別途回収費用がかかります。

4-2.パソコンリユース企業を利用する

パソコンリユース企業を利用するのも方法の1つです。メーカーは問わず、自作PCなども回収してくれる点がメリットとなります。中には、データ消去サービスを行っているところもあるため、自分でデータを消去するのが不安な方には安心です。

4-3.買取業者に買い取ってもらう

比較的新しく、まだ使えそうなパソコンの場合は、買取業者に査定を依頼し買い取ってもらう方法もあります。パソコンの平均寿命は5年ですので、発売年月から5年以上経過している場合は買取不可になりやすいでしょう。

4-4.フリマ・オークションの利用

自分で売りたい場合は、フリマやオークションなどを活用しましょう。ただし、ネットでの個人売買になりますから、データの消去は自分で行う必要があります。また、送料がかかったり、自分でこん包したりするなど、手間と時間がかかるでしょう。

4-5.家電量販店での下取り・引き取り

新しいパソコンを購入する際に、家電量販店やパソコン販売店の下取り・引き取りサービスを利用するのも方法の1つです。下取りサービスが利用できれば、購入するパソコンが値引きになるので得した気分になれるでしょう。下取りができない場合は引き取りサービスを利用してください。回収費用・運搬費用がかかることがありますので、事前に確認しましょう。

4-6.自治体の小型家電リサイクル回収を利用する

自治体が小型家電リサイクルに対応している場合、壊れたパソコンも対象になります。ただし、ほとんどの自治体ではノートパソコンが対象範囲内でデスクトップパソコンは対象範囲外です。また、自治体によって回収内容・費用が異なるので、ホームページなどで確認してください。

4-7.不用品回収業者を利用する

不用品回収業者では、パソコンの処分はもちろん、そのほかの不用品も一緒に回収できるメリットがあります。大量の不用品をまとめて処分したい方は、不用品回収業者に依頼するといいでしょう。

5.パソコンの処分ならパソコンダストにお任せ

パソコンの処分を検討している方は、パソコンダストをご利用ください。神奈川県の不用品回収業者ですが、パソコンをはじめとしたさまざまなジャンルを扱っています。

5-1.パソコンは無料回収

デスクトップパソコン・ノートパソコンは、無料で回収しています。どのような性能であっても壊れていても回収可能です。宅配回収の場合は着払い対応ですから、処分費用はかかりません。

5-2.データ消去サービスも実施

パソコンダストでは、データ消去サービスも行っています。自分でパソコンのデータを消去するのが不安な方は、専用機器を使ったデータ消去サービスをぜひご利用ください。

5-3.持ち込み・出張・宅配での回収が選べる

パソコンメーカー問わず回収できるほか、持ち込み・出張・宅配回収の3つから回収方法が選択できます。自分の都合に併せて回収方法をお選びください。

6.パソコンの寿命に関してよくある質問

パソコンの寿命に関してよくある質問を5つピックアップしました。

Q.パソコンが寿命を迎えるとどうなるのか?
A.速度が遅くなったり、アプリケーションが重たくなったりしてしまいます。パソコンを使うたびにストレスを感じてしまうため、買い換えたほうがいいでしょう。

Q.パソコンの掃除は分解が必要か?
A.分解して掃除できればいいですが、素人ではなかなか困難な作業です。分解を誤ると故障して使えなくなる可能性もあるため、不安な方は専門業者に依頼したほうがいいでしょう。

Q.パソコンは自治体回収で捨てられないのか?
A.基本的に、PCリサイクル法によって処分方法が決まっているため、自治体回収で捨てることはできません。

Q.無料回収ができる理由は?
A.パソコン内部には貴重な部品が含まれており、それらを再利用しているため、無料回収が可能です。パソコンダストでは、回収したパソコンを自社でメンテナンスして再販したり、部品を販売したりしているので回収コストがかかりません。

Q.パソコンのデータ消去方法は?
A.消去専用ソフトを活用するか、HDDを物理的に破壊する方法があります。

まとめ

いかがでしたか? パソコンの平均寿命は約5年といわれています。頻繁にフリーズしたり、使いづらさを感じたりした際は、買い換えを検討したほうがいいでしょう。また、パソコンはPCリサイクル法によって処分方法が決まっているため、自治体回収での処分ができません。メーカーに回収依頼をするか、不用品回収業者に依頼するといいでしょう。中には、無料回収業者もあるのでぜひチェックしてみてください。