FAXの処分・廃棄方法をご紹介! 知って得する6つの基礎知識!

90年代から2000年代初頭には、企業はもちろん家庭でも使われていたFAX。ちょうど15~25年ほどたち、壊れてしまうFAXが多くなっているようです。しかし、FAXは何ゴミなのか分からない中途半端な大きさのものも多いですし、複合機のように特殊な製品もあるので、どのように処分するのが正しいのか分からないという方も多いでしょう。そこで、今回はFAXの処分・廃棄方法についてご紹介します。

  1. FAXを処分・廃棄をしたい!
  2. FAXの処分、自分で捨てる場合
  3. FAXの処分、買い替えや交換の場合
  4. FAXの処分、リセールの場合
  5. FAXの処分、不用品回収業者によるお得な無料回収とは?
  6. FAXの処分・廃棄についてよくある質問

この記事を読むことでFAXの処分・廃棄方法を理解することができます。無料で処分する方法についても伝授しますので、ぜひお見逃しなく!

1.FAXを処分・廃棄をしたい!

1-1.寿命やよくある故障

FAXの耐用年数は、一般的には5年と設定されています。しかしながら、5年前後で壊れることはまれで、多くの場合は10年以上持つでしょう。また、よくある故障には以下のようなものがあります。

  • 電源がつかない
  • ファクスできない
  • コピーできない
  • 発着信できない
  • コール音がしてすぐ切れる
  • 文字がかすれて読めない
  • エラーコードが表示される
  • 紙詰まりを頻繁に起こす
  • 通話音声がおかしい
  • 画面の表示がおかしい
  • 正常に操作ができない

1-2.修理か買い替えか?

FAXの耐用年数は5年です。耐用年数をすぎると全体的に経年劣化してきますから、部分的に修理しても今度は違う部分が故障する確率が高まるでしょう。また、多くのメーカーでは修理に使われる部品の保管期間が5年に設定されています。そのため、保管期間を過ぎると、修理が行えないことも珍しくありません。このようなことから、耐用年数の5年を目安にして修理か買い替えかを判断するのがおすすめです。

1-3.困りごと

FAXは大きさが中途半端なので、処分する際に何ゴミなのかがわかりづらいですよね。また、家電リサイクル法などとは関係があるのか、という点についても疑問に感じる方が多いと思います。FAXの処分方法については後述しますので、そちらを参照ください。

1-4.処分前にしておくこと

1-4-1.データの消去

FAXを処分する際に最も重要なことの一つが、データの消去です。FAXは企業間で使われることが多く、場合によっては会社の重要な情報がFAXの内部に残っている可能性があります。データが流出してしまったら信用問題ですから、必ずデータの消去は行っておきましょう。

1-4-2.インクの処理

見落とされがちですが、FAXのインクを事前に処分しておくことも、データ流出を避けるうえで重要です。不思議に思われる方もいらっしゃるでしょうが、多くの場合FAXにはインクリボンというタイプのインクが使われています。インクリボンで印刷を行うと、印刷内容がインクリボン本体に残ってしまうのです。ですから、そのまま処分するとデータ流出のリスクがあります。事前に、ハサミなどで細かくカットするか、産業廃棄物などの処理業者に依頼するのが一般的な対処方法です。ちなみに、シュレッダーの場合、インクリボンの材質がフィルム系なのでうまく裁断できず絡まってしまうことがあります。

2.FAXの処分、自分で捨てる場合

2-1.ゴミの分類について

FAXは基本的には粗大ゴミとなります。しかし、30×30cm以下のものに関しては、不燃ゴミとして扱われることもあるでしょう。また、30×30cm以下の場合でも、小型家電リサイクル法を推進している自治体の場合はリサイクルしなければいけません。

2-2.処分の流れ

粗大ゴミとして処分する場合は、まず電話・インターネットから各地域にある粗大ゴミセンターに回収を申し込み、回収日時と場所を決めます。次に、回収日当日に粗大ゴミを指定場所に出しましょう。この際、指定の粗大ゴミシールや粗大ゴミであることを明記した張り紙をしてください。事前に係員から指示があると思いますので、決められた場所に貼りましょう。また、出す際には必ず当日に行うようにしてください。原則として前日のゴミ出しは禁止されていることが多いので、近隣住民とのトラブルに発展する可能性があります。

不燃ゴミとして出す場合は、集積所へ指定の日時に出すだけです。不燃ゴミは多くの場合隔週回収ですので、処分ができるのは月2回しかありません。出し忘れがないように気を付けましょう。リサイクルの場合は、小型家電回収ボックスを利用します。以下のような場所に設置されているので、探してみてください。詳しくは、自治体ホームページに記載されています。

  • 市役所(区役所)
  • 支所
  • 図書館
  • 公民館
  • コミュニティーセンター
  • 大型スーパー
  • イベント会場

ちなみに、小型家電回収ボックスの投入口の大きさは自治体ごとに設定されています。事前に自治体ホームページ等で確認しておいてください。

2-3.費用について

不燃ゴミとして廃棄する場合やリサイクルをする場合は費用はかかりません。粗大ゴミとして廃棄する場合には、回収費用を支払う必要があります。回収料金は処分品の種類・大きさなどによって変わってきますが、FAXであれば300~700円程度が相場でしょう。

2-4.メリットデメリット

2-4-1.メリット

自治体による回収は、非常に安く処分できるのが一番のメリットでしょう。不燃ゴミやリサイクルであれば当然無料ですし、粗大ゴミの場合も前記したような安い値段で処分が可能です。

2-4-2.デメリット

真っ先に挙げられるデメリットは、利用できる日時が限定されていることです。不燃ゴミであれば月に2回だけですし、リサイクルするにしても設置場所の閉館日時などに影響されます。粗大ゴミに関しても、回収は原則として平日だけですし、夜などに回収してもらうことはできません。

また、処分作業に手間がかかるのも難点の一つです。リサイクルの場合はわざわざ設置場所まで赴かなければいけませんし、粗大ゴミの場合は指定の場所に指定の形式のシール・張り紙を貼るなどの手間がかかります。

3.FAXの処分、買い替えや交換の場合

3-1.販売店による下取り・引き取り

新しいFAXを購入する場合に、販売店に依頼することで古いFAXを引き取ってもらうことが可能です。有料の場合と無料の場合があります。有料の場合は、自治体の回収費用に準じていることが多いので、それほど高い金額ではありません。また、下取りサービスを行っていれば、古いFAXを引き渡すことで新しく購入するFAXを割り引きしてもらうことができます。買い替えを検討している際にはぜひとも利用してみてください。

3-2.方法、料金など

3-3.メリットデメリット

3-3-1.メリット

最大のメリットはお得な点でしょう。下取りをしていれば新しい製品を安く購入できますし、下取りをしていなかったとしても自治体回収と同じ程度の料金で引き取ってもらえるのは大きなメリットですよね。自分で処分する手間を省ける点もメリットとして挙げられます。

3-3-2.デメリット

販売店による下取りや引き取りは買い替えが前提であるというところが最大のデメリットです。ただ古いFAXを処分してもらうだけとはいきません。

4.FAXの処分、リセールの場合

4-1.中古需要について

近年、FAXの重要性は年々低くなってきています。それに伴い、中古の需要も縮小しているのが現状です。もちろん、一定の需要はあるので中古で販売することが不可能というわけではありませんが、難しいといえるでしょう。

4-2.買い取りしてもらえるFAXとは?

まず、正常に使用できることが大前提です。不具合があるFAXはまず買い取ってもらえないでしょう。また、見た目も重要です。汚れ・変色・傷などが少ない方が買い取ってもらえる可能性は高まります。ですから、リセールしたい場合には必ず掃除をして、傷けしなどで傷を目立たなくしておくことが大切です。また、有名ブランドの製品だと買い取ってもらいやすくなるでしょう。ほかにも、付属品も重要です。説明書などはもちろん、製品がもともと入れられていた段ボール箱もそろっているとよいでしょう。

4-3.リセールの方法

4-3-1.リサイクルショップの利用

リサイクルショップは全国至る所にあるので気軽に利用できるのが魅力です。また、その場で買い取ってもらえるので、時間の節約にもなります。ただし、都市部に集中しており、人口の少ない地域などには数が少ないのがデメリットです。

4-3-2.インターネットの利用

最近はインターネットオークションやインターネットフリーマーケットというものがあります。オークションやフリーマーケットなら中間マージンが発生しないので、比較的高く買い取ってもらうことが可能です。ただし、出品手続きやクレーム対応、発送準備、値段交渉など、手間がかかるのがデメリットとなります。

4-4.メリットデメリット

メリットはやはり、本来はただのゴミとなるもので利益を得ることができるという点でしょう。デメリットは売れないことも多く、二度手間になりがちだという点です。せっかくリサイクルショップに持ち込んだりネットで出品したりしても、売れなければその労力が水の泡となってしまいます。FAXは需要が低いのでリスクがあるのです。

5.FAXの処分、不用品回収業者によるお得な無料回収とは?

5-1.不用品回収業者とは?

不用品回収業者とは、不用になった品物を無料もしくは有料で回収してくれる業者のことです。基本的には有料での回収となりますが、業者によっては一部の製品を無料で回収してくれます。FAXは無料品目には入っていないことがほとんどですが、無料品目と一緒ならFAXも無料で処分してもらうことが可能です。

5-2.回収方法について

不用品回収業者の回収方法は「宅配回収」「持ち込み回収」「出張回収」のうちのどれかです。場合によっては、全部の回収方法を採用している業者もあります。最もオーソドックスな方法が宅配回収です。指定のサイズの段ボール箱に処分品を入れて業者に送ることで回収してもらいます。持ち込み回収はその言葉どおり業者の店に直接持ち込む方法です。出張回収は依頼人のもとまでトラックで出張・回収する方法となります。出張回収は業者側に負担が大きいため、利用するためにはある程度の条件を満たさなければいけないことが多いでしょう。事前にホームページで条件を調べてから依頼してくださいね。

5-3.メリットデメリット

5-3-1.メリット

最大のメリットは便利であるという点です。宅配であれば家にいたまま処分が可能ですし、自分の好きなタイミングで発送することができます。また、種類の異なる製品でも、一度に処分することが可能なので、複数処分のときには非常に便利です。

5-3-2.デメリット

デメリットは自治体に比べて処分費用が割高な点でしょう。ただし、前記したように無料品目と一緒に処分すればFAXも無料で処分してもらうことができます。そのため、人によってはデメリットになりえないでしょう。

5-4.業者選びのポイント

業者を選ぶ際には、以下のようなポイントを押さえておくと優良業者に出会いやすくなるでしょう。ぜひとも覚えておいてくださいね。

  • 古物商許可を得ているかどうか
  • どのぐらい続いている会社なのか
  • 対応がいいかどうか

一番重要なのが、古物商許可を得ているかどうかの確認です。中古品の売買を業者として行うには古物商の許可を公安委員会から受けている必要があります。古物商許可がない業者は違法業者なので、見極める際の大きな目印となるでしょう。業者のホームページにある会社概要や会社案内の項目から確認してください。また、一緒に番号が併記されているはずなので、その番号を控えてインターネットで検索すれば本当に許可を得ているかどうかを判別することができます。

また、どのぐらいの年数続いている業者なのかを調べることも重要でしょう。なぜなら、悪徳業者は長続きしないからです。最低でも10年程度は続いている業者を選ぶのをおすすめします。ちなみに、ホームページで創業年などを記載していない業者は新しい業者のことが多いので、依頼を避けた方が無難です。

対応の良しあしについても忘れてはいけません。しっかりとした業者は電話やインターネットの対応が迅速で丁寧です。対応がおざなりな業者は避けるようにしましょう。

5-5.故障品でも回収してもらえるの?

業者によって異なりますが、多くの場合は故障していても問題ありません。たとえば、パソコンダストでは故障しているものも回収してくれます。

6.FAXの処分・廃棄についてよくある質問

6-1.処分されたFAXはどうなるのですか?

粗大ゴミとして処分された場合、材料別に細かく分解されて再利用されます。リサイクルの場合も同じです。不燃ゴミの場合は埋め立て処分場で埋め立て処理されることになります。

6-2.FAXと一緒に付属品なども処分は可能ですか?

自治体を利用する場合、FAX本体と付属品は別の方法での処分が必要です。不用品回収業者の場合は付属品も一緒に処分することができます。

6-3.一度回収してもらったFAXを取り戻すことはできますか?

場合によります。回収直後であれば取り戻すことができますが、時間がたっている場合はすでに再資源化が終わっていることが多いため、取り戻すことはできません。ですから、処分の際には本当に捨ててもいいのかをしっかりと見極める必要があります。

6-4.複合機はどのように処分すればいいのですか?

複合機の場合も、基本的には通常のFAXと同じ方法で処分が可能です。ただし、複合機は大型のものが多いので、基本的には粗大ゴミとして処分することになります。

6-5.業者に依頼する際の見積もりにお金はかかりますか?

業者にもよりますが、基本的に見積もりに費用は発生しません。ちなみに、パソコンダストでも見積もりは完全無料です。気軽にご相談ください。

まとめ

いかがでしたか? 今回ご紹介したように、FAXにはさまざまな処分・廃棄の方法があります。特におすすめなのが不用品回収業者を利用したものです。手間が少ないだけでなく、無料品目と一緒であれば無料で処分することができます。とはいえ、一番大切なのは自分のやりやすい方法を選ぶということです。今回の記事を参考にして、自分のライフスタイルや好みに合った方法を見つけてくださいね!