リバウンドしない片付け! モノを捨てる判断を促す3つの基準とコツ

いくら片付けてもすぐに散らかってしまう。そんな悩みはありませんか? 片付かない原因の一つは、モノが多すぎることです。モノを減らせばいいとわかっていても、なかなか捨てられない人も多いことでしょう。この記事では、モノをなかなか捨てられない、片付けが苦手という人に、モノを捨てる判断基準を持ち、スッキリと片付ける方法をお伝えします。   

  1. 片付けについて
  2. 片付け、捨てる判断について
  3. 不用品の処分方法
  4. 回収業者選び
  5. 片付けに関してよくある質問
  6. まとめ

いらないモノを捨てる判断がつくようになると、片付けがグンと楽になります。ぜひ参考にしてください。

1.片付けについて

そもそもなぜ片付けが必要なのか、片付けることの意味から考えてみましょう。

1-1.片付けとは

片付けという言葉を辞書で引くと以下のように記載されています。

物を、適当な場所にきちんと入れ収める。乱雑に置かれている物をまとめ整える。

出典:デジタル大辞泉

辞書にもあるように、片付けとは、モノが散らかっている状態から、あるべき場所にあるべきモノが収まるように収納したり、整理整頓したりすることです。それは、押し入れや引き出しにモノをしまい込み、隠してしまうことではありません。いつでも必要なモノを必要な時に取り出して使える状態、つまり、使うために収納するのが片付けのポイントだといえるでしょう。

1-2.メリット

散らかっている部屋を片付けるには気力や労力が必要です。それでも片付けることのメリットには代えられません。部屋が散らかっていると必要なモノを探し出すのに時間がかかったり、ストック品も死蔵されて同じモノをいくつも買ってしまったりします。片付いていればこうした時間やお金の無駄がなくなるのです。しかも、スッキリと片付いた部屋なら、落ち着いた気持ちで過ごすことができます。さらに、いつでも人を招くことができるのです。

1-3.片付けの方法、コツとは

一度きちんと片付けて、その状態をキープできれば何も問題はないのですが、そもそも片付け自体がうまくできずに困っている人も多いことでしょう。

散らかる原因の一つは、収納場所に対してモノが多すぎることです。だからといって、収納場所を増やしても根本的な解決にはなりません。ここで大切なのは、収納家具を増やすのではなく、まずは「モノを減らす」ということです。

今、部屋が散らかっている人は、目の前に散らかっているモノをよく見てください。それらのモノはすべて必要ですか? 部屋の中はもちろん、クローゼットや押し入れまで、不要なモノであふれていませんか?

現在主流である片付け方法は、「断捨離」のように、多すぎるモノを捨てて、本当に必要なモノだけを厳選して整理整頓する方法です。そこで問題になるのは、「いかにモノを捨てるか」ということになります。

2.片付け、捨てる判断について

片付けの第一歩は、不要なモノを捨てることだということがわかりました。ここではモノを手放す方法について見ていきましょう。

2-1.なかなか捨てられない人について

いざ片付けをしようとしても、あふれるモノをなかなか捨てられないという人もいるでしょう。高かった服やもらい物の食器セットからサンプル品まで、あれこれ取っておく人は、「もったいない」「いつか使うかも」という思いでせっせとモノをため込んでしまうのです。

2-2.捨てる、手放すメリット、重要性

捨てるのを「もったいない」とためておいても、モノは活用されなければ、かえってもったいないことになります。また、モノに執着するということは、そこに思いが染みついている状態です。使っていないモノを手放すと、物理的に片付いた空間が手に入ります。それと同時に、モノと一緒に思いも手放すことができ、気持ちもスッキリするという、メンタル面でのメリットも大きいのです。

2-3.捨てる判断方法

モノを捨てる時に一つ一つ個別に考えていたのでは時間がかかるので、捨てる判断基準を決めるといいでしょう。以下を参考にしてください。

  • 時間で区切る:1年以上使っていないモノは捨てる、服は2年着なかったら捨てる、など
  • 今を基準にする:今必要のないモノは処分。必要になった時に調達する。今読まない本、いつか雑巾にするためにとっておいた古タオル、めったに来ない来客用組み布団など
  • 数で管理する:同じタイプの鍋は1つ、下着は5組、タオルは10枚、紙袋は5枚まで、ストック品は現在使っている品数プラス1つなど

2-3-1.コツ①考え方を変える

「捨てるモノ」を選ぶのではなく、「使うモノ」を選び、それ以外はすべて捨てることです。いつ訪れるかわからない未来より、今、この時を大切に、快適に暮らすことをイメージしましょう。

2-3-2.コツ②片付けの順番

乱雑さが目につくリビングやキッチンから手を付けがちですが、まずは押し入れやクローゼットから始めましょう。バックヤードは普段使っていないモノが集まっているため、「いる・いらない」の判断がつきやすく、「いらない=捨てる」ことに慣れることができます。こうしてまず収納場所に空きが生まれ、そこにリビングから出た収納品を移動することで、その後の片付けスピードが速まるのです。

2-3-3.コツ③仕分け

小ぶりの箱や紙袋をいくつか用意し、「文房具」「化粧品」「趣味」などとカテゴリー別にして、残すモノだけを厳選していきます。ざっくりと「いるモノ」とするより、分類することで、収納場所にそのまま移動できるので便利です。捨てるモノはゴミ袋にどんどん入れていきます。布団などかさばるモノは部屋の隅に「いらないモノコーナー」を作って一時置きしておいてもいいでしょう。

2-4.注意点

カテゴリー別に仕分けたモノは、しまう場所を仮決めして移動しておきましょう。行き場所を決めないと、またすぐに散らかる原因になってしまいます。捨てるか使うかどうしても迷ったら、「迷い中」の箱を作っておいてもいいですが、1週間を目途に見直し、捨てるか残すか決めましょう。

3.不用品の処分方法

押し入れなどのバックヤードから片付けを始めると、処分しそびれていた家電品などの不用品や粗大ゴミが見つかることがあります。このような不用品の処分方法を紹介しましょう。

3-1.ゴミとして処分、リサイクルできるモノについて

可燃ゴミや不燃ゴミとして処分できない大きさのモノは、粗大ゴミです。家電品やパソコンは、リサイクル法によってリサイクルすることが定められています。扇風機やオーディオなどの小型の家電品も、小型家電リサイクル法の対象品として、リサイクル可能です。

3-2.処分方法

粗大ゴミの処分方法について見てみましょう。

3-2-1.自治体の場合

粗大ゴミの回収は、自治体が指定するリサイクルセンターに連絡し、処分費用を所定の方法で納めて回収してもらいます。ゴミの分別と回収のルールは自治体により異なるため、自分の住む自治体のホームページなどで確認しましょう。

3-2-2.不用品回収業者の場合

自治体の回収では、1回あたりの数量を制限しているところもあります。多量の不用品を処分したい、自分で指定の回収場所まで運べないという場合は、回収業者に依頼してもいいでしょう。

3-3.リサイクル方法

家電リサイクル法により、メーカーにリサイクルが義務づけられている4品目は、メーカーや販売店などに引き取ってもらうことができます。リサイクルには費用が発生しますが、パソコンは、PCリサイクルマークがついていれば回収は無料です。

  • 家電リサイクル法対象品:テレビ・エアコン・洗濯機・冷蔵庫
  • PCリサイクル法対象品:デスクトップパソコン、ノートパソコン、ディスプレー

一方、小型家電はリサイクル費用の負担はありません。自治体や家電量販店などで、小型家電回収ボックスを設置して回収しているので、自分で運搬してボックスに入れます。

  • 小型家電リサイクル法対象品:オーディオ、扇風機、ミシン、除湿器、ドライヤーなどほとんどの小型家電が対象です。自治体によって回収品目が違うので、確認しましょう。

4.回収業者選び

不用品の回収業者には、さまざまな形態やサービスがあります。ここでは失敗しない選び方を説明しましょう。

4-1.業者選びのポイント

不用品の回収や買い取り業者は許可制です。中には無許可で営業している業者もあるので、以下の点をよく確かめましょう。

  • 許可を受けている業者か
  • 見積もりは明確か
  • 住所や創業年など、運営会社の基本情報は確かなものか
  • 取扱品目が明示されているか
  • 無料回収の場合理由は明確か

4-2.料金設定

不用品回収を業者に依頼すると、通常は処分費用が発生します。回収品目ごとに料金設定されている業者が多いようです。パソコンや小型家電を回収してほしい場合は、パソコンダストのように、無料で回収してもらえるサービスを利用するのもいいでしょう。

4-3.申し込み方法

業者にもよりますが、ホームページに見積もりフォームや問い合わせフォームがあります。メールや電話で問い合わせて、見積もりをしてもらいましょう。

4-4.回収方法

宅配回収、持ち込み回収、出張回収などの方法があります。複数の方法に対応している業者だと自分の希望に合わせた回収がしてもらえて便利です。

4-5.注意点

無料回収をうたう業者は、無料となる根拠を確認することが大切です。悪質な業者による不法投棄や不適正処理などが報告されています。一方で、パソコンダストのように、回収した品物を修理して販売するなど、無料サービスができる理由をホームページで公開している業者なら安心です。 

5.よくある質問

Q.片付けをするまとまった時間がとれません。

A.そんな人こそ、バックヤードから片付けてみてください。やりかけの状態でも生活に支障はないスペースなので、少ない時間でも少しずつ片付けることができます。または、1日に引き出し1つずつ、棚1段ずつなど、本当に小さなスペースから始めてもいいでしょう。

Q.リバウンドを防ぐにはどうしたらいいですか?

A.毎日15分程度、モノをあったところに戻す「リセット」を習慣にするといいでしょう。

Q.家族が片付けに協力してくれないのですが。

A.家族といえども人のモノは勝手に捨ててはいけません。まずは自分のモノを片付けることから始めましょう。その姿を見て、やがて自然と協力してくれるようになります。

Q.子どもの作品など思い出の品はどうしたらいいでしょう?

A.おすすめの方法は、写真を撮ってデジタルデータとして保存する方法です。作品は一定期間飾ったら写真を撮っておきましょう。

Q.パソコンの処分はデータの流出が心配です。

A.自治体の回収に出す場合は、自分でデータの消去をする必要があります。自分でできない場合は、パソコンダストのような専門の業者なら専用機器でデータの消去をしてくれるので、安心です。

まとめ

片付けの第一歩はモノを減らすことです。それにはモノを捨てる判断力を養うことが大切になります。生活必需品は、思ったよりもずっと少ない数で足りるものです。自分なりの基準でルールを決めて、モノを減らす、増やさない習慣をつけましょう。