
家財整理のポイントと処分方法をご紹介! 業者選びのコツとは?
家具・家電・衣類などの家財は適度に整理整頓していかなければ、家の中がものであふれてしまいます。また、遺品整理のように家財整理をしなければならない状態も出てくるでしょう。しかし、家財の処分方法がわからないからとそのまま放置している人が増えているのが現状です。放置すれば近隣トラブルや汚臭などのトラブルが起きる可能性もあります。家財整理を上手にすすめるためにも、基礎知識から処分方法についてチェックしておきましょう。
この記事を読むことで、家財整理をするために必要な知識と正しい処分方法を知ることができます。家財整理について知りたい方や処分で困っている方はぜひチェックしてください。
1.家財整理の基本
家財を上手に片づけて整理整頓をするためには、基礎知識を身につけておかなければなりません。家財整理とは何なのか、どんな場合に必要なのかなど具体的に説明します。
1-1.家財整理とは
家にある道具・財産のことを家財といいます。家の中にある家具や家電・衣服など日常生活に用いる動産が当てはまるものです。つまり、家財整理とは、家財を整理整頓する作業になります。おそらく、家財の中にはすでに使っていないものや要らないものもあるはずです。使っていないものは次々と処分しなければ、新しい家財が増えていき、部屋の中がものでいっぱいになってしまいます。
1-2.家財整理はどんな場合に必要か
家財整理は快適な生活環境を整えるために必要なことです。引っ越し・遺品整理・空き家の片づけ・そのほかにわけて具体的に見ていきましょう。
1-2-1.引っ越し
引っ越しは要らないものを一気に処分できる絶好の機会です。タンスや押し入れの中に眠っていた家財をすべて取り出すことができます。すべての家財を新居に持ち運ぶこともできますが、この機会に整理整頓をしたほうが新居での生活も快適です。また、部屋が狭くなる場合は必要なものを選択しなければなりません。要らない家財は処分するように心がけましょう。
1-2-2.遺品整理
身内が亡くなったときは家族が遺品整理をおこないます。遺品整理の中には家財もたくさんあるでしょう。たとえば、1人暮らしをしていた親が亡くなったときは家電や家具・衣類など放置できません。賃貸物件の場合は家賃もかかるため、すぐに整理を始める必要があります。
1-2-3.空き家の片づけ
家財整理は空き家が解消されない原因の1つです。住人がいなくなる・亡くなるケースは空き家になる可能性があります。空き家をそのまま放置しておくと、火事や汚臭というトラブルが起こりやすくなるのです。そのため、できる限り早めに空き家を片づけなければなりません。
1-2-4.そのほか
ほかにも、自分では整理できない状態に陥ったとき・ものがたまってしまったときに家財整理が必要です。「いつか使うから」と残しておいても使わないケースがほとんどでしょう。1年以上使っていないものは処分することをおすすめします。
1-3.家財整理のメリット
家財であふれている部屋は精神が不安定になるといわれています。散らかった状態が脳に悪い影響を与えるため、イライラしやすい・ストレスを感じやすいという状況になるのです。必要最低限のものだけ部屋に置いておけば、スッキリとした環境になります。心が安定した心地良い生活が送れるでしょう。また、生活レベルの向上・仕事や家事の効率アップ・運気上昇にもつながります。
2.家財整理の難しさと困りごとについて
家財整理が必要とわかっていても、なかなかできないときってありますよね。家財整理のコツをつかむためにも、難しさとよくある困りごとについて見ていきましょう。
2-1.家財整理の困りごと
よくある家財整理の困りごとをいくつかピックアップしてみました。
- 仕事が忙しくて片づける時間がない
- 処分方法がわからない
- ものであふれているためどこから始めればいいのかわからない
時間や手間がかかることと処分方法がわからないことが主な困りごとです。家財整理が必要でもやる気が出なければなかなか始められないでしょう。また、自分1人では限界がある家財の量から、整理を諦めるという方も多いようです。
2-2.整理が難しいものとは?
家財の中でも整理が難しいものがあります。それは、搬出が難しい大型家具と処分方法に困る仏壇・位牌(いはい)です。ソファーやテーブルなどの大型家具は1人で運び出すことができません。2人以上は必要になるため、誰かに手伝ってもらわなければならないでしょう。また、処分する際も地域によっては分解しなければならないというケースもあります。仏壇・位牌(いはい)の処分はほとんどの人が悩むものです。粗大ごみとして処分もできますが、仏壇店でも引き取りサービスを受け付けているところがあります。ただし、処分費用がかかる可能性があるので要注意です。位牌(いはい)は魂が入る場所でもあるため、お寺での供養・焚(た)き上げが必要でしょう。整理が難しいものは、きちんと正しい処分方法を知っておかなければなりませんね。
3.家財整理~自分でやる場合
家財整理を自分でやる場合、ごみの捨て方や整理のポイントを押さえておかなければなりません。注意点を踏まえつつ、自分でやる家財整理について説明します。
3-1.ごみの捨て方
ほとんどの家財道具は粗大ごみになるでしょう。自治体の多くが一辺30センチメートル以上のものは粗大ごみと分類しているため、サイズも必ず確認してください。粗大ごみの場合は、地元の商店やスーパーなどで粗大ごみシール(券)を購入します。自治体によって申し込みが必要なケースもあるので注意してくださいね。ただし、エアコン・冷蔵庫・洗濯機・テレビの4品目は家電リサイクル法で捨て方が決まっています。メーカーや販売店に回収を依頼することになるでしょう。詳細はこちら(一般財団法人家電製品協会のホームページ)をチェックしてください。衣類は燃えるごみ、プラスチック類は燃えないごみになるでしょう。
3-2.整理のポイント
自分で家財整理を始める際、まずは仕分けをしてください。必要なものと要らないものにわけていき、要らないものはすべて処分します。部屋が散らかっている人や片づけられない人は、片づけを一気にやろうとするケースが多いのです。そのため、整理する範囲を決めながら少しずつ片づけていきましょう。たとえば、「今日はキッチン、明日はリビングを片づけよう!」とその日でできる範囲を決めておきます。そうすれば、途中で諦めることなくスムーズに整理ができるでしょう。
3-3.注意点
家財の捨て方は自治体によって異なります。すべての自治体が同じというわけではありませんので注意が必要です。各自治体のホームページでは品目ごとの分類が記載されているため、事前に確認しておきましょう。ホームページでわからない場合は、電話で問い合わせてみてください。分類がわからないまま処分するよりも確かめたほうが安心です。
4.家財整理~プロの業者に依頼する場合
自分で家財整理ができない場合はプロの業者に依頼する選択肢もあります。業者に依頼するメリット・依頼すべき場合・料金相場・業者選びのポイントなど詳しく見ていきましょう。
4-1.依頼するメリット
短期間で家財の整理整頓ができ、仕分けから処分まですべて任せることが可能です。手間と時間をかけずに片づけられることが大きなメリットではないでしょうか。また、ごみの分類も業者がおこなってくれるので品物ごとに悩まされる必要はありません。要らない家財を一気に処分できるため、あっという間に部屋・家がキレイになります。さらに、引っ越しなど急を要する場合も即日対応が可能な業者に依頼すればすぐに整理できるでしょう。
4-2.依頼すべき場合
自分で家財整理ができない場合は業者に依頼したほうがいいですよ。面積が広い空き家は1人で整理できません。時間と労力が必要になるため、業者に依頼したほうがスピーディーですし、ケガをする心配もないでしょう。また、親族が亡くなったときに必要な手続きもしてくれる業者があります。面倒に感じる手続きもプロに任せておけばスムーズにすすめることができるでしょう。さらに、業者の中には家財の処分だけでなく、買取サービスをおこなっているところもあります。使用できるものは買い取ってもらえると、処分費用も安く抑えられるものです。
4-3.どこでできるか
基本的に、整理したい場所で家財整理をおこないます。業者に依頼すれば、予約した日にやってきて作業が始まるので、自分から出向く必要はありません。プロに頼みたい場合は、家財整理・遺品整理・不用品処分などのサービスをおこなっている業者に依頼します。業者によってサービス内容が異なるため、ホームページを細かくチェックしておきましょう。
4-6.業者選びのポイント
数ある業者の中から1つだけを選択するのはなかなか難しいことです。業者選びで悩んだときは、以下のポイントに注目してみましょう。
- 丁寧かつスピーディーな対応か
- 見積もり内容に不備がないか
- 回収実績があり、経験豊富なスタッフがいるか
- 格安パックなど低料金で回収してもらえるか
- 即日対応・夜間回収が可能か
- 女性に配慮したサービスがあるか(女性スタッフだけの作業など)
4-7.注意点
業者の中には「無料で不用品を処分!」という謳(うた)い文句で客寄せをしているところがあります。無料回収に引き寄せられますが、近年はトラブルが多発しているので要注意です。「回収後、不法投棄されていた」「後で回収費用を請求された」などのトラブルが起きています。正しく処分するためにも、適切な処分費用を提示している業者に依頼してください。
4-8.相談窓口
家財整理で悩んだときは「一般社団法人家財整理相談窓口」に相談してみてください。家財整理相談窓口のホームページでは、転居時の片づけや生前整理・遺品整理・空き家整理の流れなども紹介しています。また、業者との間でトラブルが起きたときは消費者センター・国民生活センターに問い合わせてください。
5.家財整理にかんしてよくある質問
家財整理にかんしてよくある質問を5つピックアップしてみました。
5-1.思い出の品が多すぎて困っている…どうすべきか?
故人との思い出の品はなかなか捨てることができませんよね。しかし、すべてを保管するのも難しいものです。そんなときは思い出の品をデータにして保管しましょう。使わないけれど思い出に残しておきたいものは、写真にしてアルバムに保管してみてください。
5-2.生前整理とは?
生きている間に身のまわりのものを整理することを生前整理といいます。いつ自分がいなくなっても家族が困らないように、家財整理を事前にしておくことも大切です。また、体力があるうちに片づけておけば、高齢になっても安心して生活が送れます。
5-3.家財を増やさないためのコツとは?
せっかく家財整理をしても再びものが散らかってしまえば意味がありません。無駄な家財を増やさないためにも1年以上使っていないものは処分すること、置き場所をきちんと決めることに意識してください。置き場所を決めておけば、使った後すぐに片づけることができます。
5-4.遺品整理は立ち会いが必要か?
遺品整理の立ち会いは必要です。しかし、どうしても都合が合わない場合は代理人を立てれば問題なく作業をすすめることができます。ただし、業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
まとめ
散らかっている部屋や空き家・遺品整理など家財整理が必要になる場合はさまざまです。身のまわりにあるものを整理することは、生活の向上にもつながる大切な作業といえます。体力があるうちに時間を見つけて整理しましょう。ただ、家財の量が多い・整理する時間がないなど自分でするには限界があることもあります。そんなときはプロの業者に依頼するのも1つの方法です。短期間で要らない家財を一気に処分でき、手間と時間をかけずに部屋・家がキレイになります。業者の中にも悪徳業者が存在しているため、業者選びは慎重におこなってくださいね。あらかじめ、業者選びのポイントや家財整理のコツを押さえておけば、スムーズに片づけられるでしょう。