パソコンから出るブルーライトが健康に与える影響は?

最近、「ブルーライトをカットする」とうたっている製品の売り上げが伸びているそうです。
「ブルーライトが目に悪影響を与える」という意見を、聞いたことのある人も多いでしょう。
しかし、具体的にどのような悪影響を与えるのかは分からない方も少なくないと思います。
そこで、今回はパソコンなどから発せられるブルーライトの影響をご紹介しましょう。
毎日仕事でパソコンを使っている人は必見ですよ。
また、パソコン以外にもブルーライトを発している電子機器もご紹介します。

  1. ブルーライトとはいったい何?
  2. ブルーライトが目におよぼす影響とは?
  3. ブルーライトをカットするグッズに効果はあるの?
  4. ブルーライトの影響を受けないようにするには、どうしたらいいの?
  5. おわりに

1.ブルーライトとはいったい何?

ブルーライトとは目に見える光、「可視光線」の一種です。
私たちの目に見える光はいくつかの色に分かれていますが、赤外線に近い色ほど赤っぽく見え紫外線に近い光ほど青っぽく見えるという特徴があります。
ブルーライトとは、文字どおり可視光線の中でも紫外線に近いものなのです。
といっても肉眼で青く見える光だけ、というものではありません。
光は「波長」といって波型を描きながら進んでいく性質があります。
その波型が山と谷を描いて元の地点まで戻ってくる長さが長いか短いかで、光の種類が決まるのです。
ブルーライトとは、肉眼で見える光の中でも波長が短いものすべてを指します。
ですから、白っぽい光でも波長が短ければブルーライトになるわけです。
このブルーライトは、パソコンや液晶テレビ、スマートホンのバックライトに使われているLEDの光に多く含まれています。

2.ブルーライトが目におよぼす影響とは?

では、ブルーライトはなぜ目に悪影響が出るといわれているのでしょうか?
この項では、その理由や具体的な事例をご紹介します。

2-1.ブルーライトはなぜ、目に悪いといわれているのか?

ブルーライトは、可視光線の中で紫外線に近いものです。
紫外線を含む可視光線を大量に出すもの、といえば太陽があります。「太陽の光を浴びると時差ボケが治ったり、鬱が改善したりする」という意見を聞いたことがある方もいるでしょう。
太陽の光を浴びると、体内にあるホルモンの一種「メラトニン」を分泌させなさい、という指令が脳に行きます。
このメラトニンは「安眠ホルモン」「若返りホルモン」とも呼ばれ、睡眠の質を改善する効果が期待できるのです。
このメラトニンは太陽の光を浴びてから、約15時間後に分泌が始まります。
しかも、周囲が暗いほどメラトニンの量は多くなるのです。
ですから、日中に太陽の光を浴びると、夜になってメラトニンが分泌されて規則正しい生活が送りやすくなります。
しかし、ブルーライトの光を浴び続けていると、このメラトニンの分泌量が少なくなるのです。
つまり、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりします。
ですから、目に悪いというより「健康そのものに悪影響が出る」と言う方が正確でしょう。
もちろん、眼精疲労が起こりやすくなったり将来的に目の病気を発症するリスクがアップしたりもする可能性も指摘されています。
しかし、現在分かっている影響の中では、睡眠障害が最も危険性が高いものなのです。

2-2.なぜ、最近になってブルーライトが問題になり始めたの?

昔のテレビに使われていたブラウン管からは、ブルーライトはほとんど出ていませんでした。
テレビやパソコンのデスプレイがLEDを内蔵した液晶になったのは、2000年以降です。
また、10年ほど前に目の神経細胞の中にブルーライトを感知して、メラトニンの分泌を抑えるものが発見されました。
これによって「ブルーライトを見続けると、健康に悪影響が出るのではないか?」という仮説が立てられたのです。
現在は、その仮説を立証している段階になります。
そのため、これからもブルーライトが体におよぼす新しい影響が分かってくる可能性もあるでしょう。

3.ブルーライトをカットするグッズに効果はあるの?

現在、ブルーライトをカットするグッズとして眼鏡や液晶デスプレイにはるシールなどが販売されています。
これらのグッズを使えば、ある程度ブルーライトをカットする効果はあるそうです。
しかし、健康に影響が出ないくらいまでブルーライトをカットしようとすると、眼鏡のレンズやシートに赤や黄色など暖色系等の色を付ける必要があります。
これでは、パソコンを使うのにも支障が出るでしょう。
ですから、「ブルーライトをカットするグッズを使っているから安心」ということにはなりません。

4.ブルーライトの影響を受けないようにするには、どうしたらいいの?

では、パソコンやスマホから出るブルーライトの影響を受けないようにするにはどうしたらよいのでしょうか?
最後にその方法をご紹介します。

4-1.就寝2時間前にはパソコンのスイッチを切る

ブルーライトは夜遅くまで浴び続けると、体により悪影響が出ます。
ですから、最低でも就寝の2時間前にはパソコンのスイッチを切りましょう。
最近は、寝る直前までスマホの画面を見続ける人も増えていますが、これでは睡眠の質が悪くなるばかりです。
やはり眠る2時間前にはスマホの操作を終了しましょう。

4-2.睡眠が浅くなったら、パソコンの使用時間を短くしてみる

以前と比べて眠りが浅くなったと思ったら、すでにブルーライトの影響を受け始めている可能性があります。
ですから、パソコンやスマホの利用時間を短くしてみましょう。
仕事でパソコンやスマホが必須の方は難しいかもしれません。
しかし、夜遅くまでやっていた作業を早朝に切り替えるなどすれば、夜に浴びるブルーライトの量は少なくなるでしょう。
このように、パソコンを使う時間をずらすだけでも、影響を減らせるのです。

4-3.パソコンやスマホを触らない時間を作る

現在は、パソコンやスマホがあれば何でもできます。
ゲームやインターネットだけでなく、コミュニケーションを取ったり読書をしたりもできるでしょう。
しかし、パソコンを長時間見続けるほど、ブルーライトを浴びる量は増えていきます。
ですから、休日ぐらいスマホやパソコンを触らない時間を作りましょう。
そうすれば、ブルーライトを浴びる量も少なくなります。
どうしても、という場合は電話とメールなど最低限の機能だけを使うようにしましょう。

4-4.子どもにスマホやパソコンを夜遅くまで触らせない

今は、小学生でもスマホを持つ時代です。
中学生になれば、コミュニケーションはスマホで取るという子どもも多くなるでしょう。
しかし、子どもは大人よりも睡眠が大切です。
眠りが浅かったり不眠になったりしたら、大人よりも深刻な影響が出るでしょう。
ですから、各家庭でパソコンやスマホの使用時間を決めてください。
夜9時以降はスマホをリビングに置いて触らせない、などの措置を取ってもよいでしょう。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回はパソコンなどから出るブルーライトが健康におよぼす影響についてご紹介しました。
まとめると

  • ブルーライトの影響は現在のところ睡眠障害が確認されている。
  • 眠る2時間前はパソコンのスイッチを切り、スマホの操作をやめよう。
  • すでに眠りが浅い場合は、スマホやパソコンを使う時間を短縮しよう。
  • 休日はパソコンを使わない時間を作ろう。

ということです。今は、パソコンやスマホを一切使わずに仕事をすることはほぼ不可能でしょう。
ですから、せめて「夜遅くまでパソコンを操作しない」ということを徹底すれば、ブルーライトの影響をさけられます。