パソコンキーボードをきれいにしたい! 掃除方法と清掃のコツは?

パソコンを毎日使っていると、だんだん汚れが気になるのではないでしょうか。特に、キーボードの中をよく見てみてください。たくさんのホコリが詰まり、汚れが溜(た)まっています。しかし、ほとんどの人がキーボードの掃除方法が分からず、そのままにしているはずです。キーボードの掃除は難しいと思われがちですが、適切な方法とポイントを押さえておけばキレイにできます。本記事では、キーボードの清掃方法とキレイに保つポイントを解説しましょう。

  1. キーボード掃除の基本
  2. キーボードの掃除方法
  3. キーボードをキレイに保つ方法
  4. キーボード掃除の注意点
  5. キーボードの掃除に関してよくある質問

この記事を読むことで、キーボードの正しい掃除方法とポイントが分かります。気になっている方は、ぜひチェックしてください。

1.キーボード掃除の基本

まずは、キーボード掃除の必要性と、汚れやすい箇所と掃除の頻度をチェックしていきましょう。

1-1.キーボード掃除の必要性は?

毎日パソコンを使用している方は、おそらくキーボードをじっくり見てみると、ホコリや皮脂などで汚れているのが分かると思います。ある新聞の記事によると、専門科がパソコンのキーボードの衛生状態を調べた結果、大腸菌やサルモネラ菌などが見つかりました。皮脂汚れ以外にも、私たちの指先にはたくさんの菌がついており、キーボードに移ってしまいます。だからこそ、定期的なキーボードの掃除が必要なのです。

1-2.キーボードの汚れ、汚れる箇所は?

手垢(てあか)がつきやすいキーボードの表面が、最も汚れやすい箇所といえるでしょう。表面だけでなく、側面にも皮脂汚れがつきやすい傾向があります。また、キーボードのすき間には、ホコリや食べカスなどさまざまな汚れが詰まっているのです。特に、キーとキーの間は、表面の汚れを拭いてもなかなか落ちません。利用頻度が高いキーの近くが1番汚れやすい傾向があるので、なおさら汚れが目立つでしょう。

1-3.掃除の頻度、目安は?

毎日使う仕事用のパソコンなら、週に1度が理想です。ただし、仕事が忙しい方は週に1度の掃除が難しいと思うので、最低でも月に1回の掃除を心がけましょう。また、キレイなキーボードを保ち続ける場合は、定期的な掃除と、日ごろの掃除が理想的です。たとえば、出勤時にキーボードの表面をPC用タオルでサッとひと拭きするなど、ぜひ日ごろの掃除を心がけてください。そうすれば、定期的な掃除も楽になりますよ。

2.キーボードの掃除方法

それでは、キーボードの掃除に必要なアイテムと、具体的な方法を解説します。

2-1.普段の掃除方法をチェック!

普段の簡単な掃除におすすめしたいのが、「エアダスター」と呼ばれる便利グッズです。エアダスターはキーボード掃除の最も人気があるアイテムで、シュッとひと吹きするだけでキーボードのホコリを取りのぞくことができます。
また、手のひらサイズのホウキ・ハタキもおすすめのアイテムです。作業台の近くに準備しておけば、毎朝サッとキーボードのホコリを払うことができます。気軽にキーボードのお手入れをしたい方にもおすすめです。

2-2.分解して掃除する

こまめな掃除とあわせて、キーボードの汚れを徹底的にキレイにする定期的な掃除を心がけましょう。キーボードが分解できるタイプなら、キートップを1つずつ外し、キーボードの底面を掃除してください。キートップは、手でも取り外しが可能ですが、専用の道具を使えば上手に外すことができます。底面を掃除する際は、エアダスターや綿棒に無水エタノールを染みこませ拭き取るだけでOKです。そして、取り外したキートップは、メラミンスポンジの側面に水を含ませて、1個1個拭き掃除をしていきましょう。メラミンスポンジなら水だけである程度の汚れが落ちます。水拭きした後は、しっかり乾燥させてから、元の位置に戻してくださいね。

2-3.電源を必ず切ってから掃除する

当たり前ですが、キーボードを掃除する際は、パソコンの電源を切ってから掃除してください。特に、ノートパソコンは画面とキーボードがつながっています。取り外したキートップは水拭きをしても構いませんが、底面を水拭きするとパソコン内部に水が入りこむおそれがあるので注意してください。基本的に、ノートパソコンのキーボード底面を掃除する際は、エアダスターや乾いたやわらかい布などで取りのぞきましょう。

3.キーボードをキレイに保つ方法

キレイにしたキーボードを保ち続けるために、具体的な方法とポイントをチェックしておきましょう。

3-1.キーボードカバーを活用する

キーボードカバーは、ホコリや皮脂汚れがつかないようにするアイテムです。キーボードカバーをかぶせた状態でタイピングをすれば、ホコリも汚れもつきません。飲み物を誤ってこぼしたときも、すき間に水分が入りこまずに済みます。キーボードカバー自体に汚れがつくことになるため、定期的な交換が必要になるでしょう。

3-2.キーボードの上に布をかける

徹底的にホコリや汚れから守りたい方は、キーボードカバーをかぶせた上で、パソコンを使用していないときは布をかぶせてください。ホコリの付着を防ぐことができます。できれば、キーボードだけでなく、マウスもカバーできるようなサイズの布がおすすめです。頻繁にパソコンを使用しない方は、キーボードカバーの代わりに布だけをかぶせるのも方法の1つでしょう。

3-3.新しいキーボードに交換する

あまりにも汚れがひどい場合は、新しいキーボードに交換するのも選択肢の1つです。皮脂汚れやホコリがこびりついているキーボードを掃除するよりも、交換したほうがキレイな状態にリセットできます。ただし、ノートパソコンの場合は本体についているため、簡単にキーボードの交換ができません。キートップだけを交換したい方は、メーカーに問い合わせると、新しいキートップが手に入ることもあります。

3-4.掃除の習慣化が大事!

キーボードを清潔に保ち続ける最も効果的な方法は、掃除を習慣づけることです。定期的な掃除はもちろんのこと、毎日の掃除を常に心がけておけばホコリと汚れを未然に防ぐことができます。普段の掃除は、前述した便利なグッズを活用すれば簡単にお手入れが可能です。ぜひ毎日のこまめな掃除を習慣化づけてください。

4.キーボード掃除の注意点

キーボードの種類によって、掃除で気をつけておきたいことがあります。誤った掃除を行うと、パソコンの故障につながるおそれがあるので注意してくださいね。

4-1.丸洗いできる、できない種類がある

水洗いできないタイプのキーボードが多いので、丸洗いをする前に可能かどうか必ず確認してください。取扱説明書がない場合は、メーカーのサポートセンターに問い合わせて確認しましょう。また、丸洗いできるキーボードの掃除方法は以下のとおりです。

  1. 背面のネジを外し、カバーを開(あ)ける
  2. 接点のシートを取り外す
  3. ゴムパーツを1か所に集めておき、ICを取り外す
  4. キーボードをシャワーなどで精製水を使って洗う
  5. 洗浄後は半日程度乾かし、接点シートをアルコールシートで軽く掃除する

4-2.水道水で洗うのはNG?

キーボードの掃除に水道水はおすすめしません。なぜなら、水道水のカルキやミネラルが白い跡として残ってしまうことがあるからです。白い跡が残るとさらに汚れが目立ってしまうため、精製水で洗ってください。また、アルコール除菌シートを使うのもNGです。アルコールが塗料に影響し、黒いキーボードが白くなるなど色落ちの原因となります。

4-3.キーボードを強く拭かない

キーボードを拭く際は、拭き方にも重要なポイントがあります。ガシャガシャと左右上下に強く拭いたほうが汚れが取れやすいと思われがちですが、その方法ではキーボードが反応しなくなるのでNGです。ベストな拭き方は、左から右、右から左へと1方向のみ拭くやり方となります。また、キーボードを拭くタオルにも注意が必要です。硬いクロスを使用すると、キーボードに傷がついてしまうため、家電量販店などで販売しているPC用のクロスを使ってください。

4-4.キートップを外す前に写真を撮る

キートップを1つずつ取り外す前に、デジタルカメラやスマートフォンなどでキーボードを撮影してください。なぜなら、すべてを取り外して再び戻す場合、元の位置が分からなくなるからです。あらかじめ位置を写真で残しておけば、スムーズに作業ができるでしょう。

4-5.キーボードと一緒に掃除しておきたいもの

皮脂汚れなどがついているのは、キーボードだけではありません。パソコン周辺機器のマウス・ディスプレイにも汚れが溜まっています。マウスの場合は、乾いた布で表面を拭き、大まかな汚れを落としてください。黒ずみ・手垢がこびりついている場合は、中性洗剤を布に含ませて軽く拭きましょう。ディスプレイの場合は、パソコン用のはたきが大活躍します。指紋が目立つなら、専用クリーナーを使うのがベストです。キーボードを掃除する際は、周辺機器も一緒にキレイにしましょう。

5.キーボードの掃除に関してよくある質問

キーボードの掃除に関してよくある質問を6つピックアップしてみました。

Q.汚れを放置するとどうなるのか?
A.キーボードの汚れを放置すると、いろいろな細菌が繁殖し、不衛生な状態になります。パソコンで作業をした後、そのまま食べものを手に取ると、口の中に細菌が入ることになるのです。また、汚れを放置するとホコリが蓄積され、キートップの反応が悪くなります。

Q.水洗いできるキーボードとは?
A.ウォッシャブルキーボードといわれており、水洗いはもちろん、ジュースなど飲み物をこぼしても安心して使うことができるキーボードです。掃除に慣れず面倒くさく感じる方は、買い替えるのも選択肢の1つでしょう。メーカーや製品によって異なりますが、約2,000円から購入できるものもあります。

Q.ウォッシャブルのキーボードを丸洗いする方法は?
A.小さめのバケツや洗面器などに水を溜め、中性洗剤を数滴混ぜてください。そこに、キートップを全部入れてかき混ぜます。一晩放置したら、キートップをタオルで拭き、乾かすだけでOKです。キートップの中には、タオルや綿棒で拭き取れない部分があります。汚れが落ちない場合は、メラミンスポンジで軽くこすると良いでしょう。扇風機に1日あててても乾燥できない可能性があるため、エアダスターで1つ1つ水を吹き飛ばしてください。面倒な作業ですが、しっかり乾かさなければ反応が悪くなってしまいます。また、キートップについた油汚れやヤニ汚れを落としたいときは、アルカリ性洗剤がおすすめです。

Q.気になる手垢を取る方法は?
A.キーボードについている手垢が気になったときは、エタノールを使用して落としてください。ティッシュペーパーを1枚用意し、エタノールを染みこませます。そして、キートップを1つずつ軽くこすっていくだけで手垢が落ちるでしょう。ただし、製品によってはエタノールで溶けたり変色したりすることもあるため、最初は裏側など目立たないところで試してから使用したほうが良いですよ。

Q.掃除機を使っても良いのか?
A.小型のワイヤレス掃除機を使って、キーボードのすき間に溜まっているホコリを取りのぞくことができます。掃除機の先に、チューブ型ブラシを装着すれば、細かいホコリも除去できるでしょう。しかし、掃除機の重量でキーボードを傷めないように注意しなければなりません。

Q.通風口に溜まったホコリを除去する方法は?
A.キーボードと同じく、ノートパソコンの裏側や側面にある網目状になっている通風口にホコリが溜まりやすい傾向があります。キーボードの掃除をする際に、通風口のホコリも取りのぞいてください。通風口に溜まったホコリを取るには、キーボードの掃除にも使う「エアダスター」が活躍します。

まとめ

いかがでしたか? キーボードの掃除は難しいと思われがちですが、ノートパソコンなら、基本的に、キートップを外して中を拭くだけで簡単にキレイにできるでしょう。洗えるタイプのキーボードなら、外したキーを洗って乾かすこともできます。これらの定期的な掃除と、表面についた皮脂汚れをキレイにする日ごろの掃除を心がけることが大切です。正しい掃除方法を知り、キーボードをキレイに保ち続けましょう。