企業で使っていたパソコンの廃棄処分方法を解説。家庭用PCとの違いとは?

今や、パソコンは仕事になくてはならないものです。1人1台以上のパソコンがある事業所も、珍しくないでしょう。パソコンの寿命は5年程度と言われており、定期的な買い替えが必要です。その一方で、不要になったパソコンの廃棄処分方法に悩んでいる人もいるでしょう。企業から出るゴミは産業廃棄物として処分する必要がありますが、企業で扱うパソコン(以下事業系PC)は、条件を満たせば産業廃棄物扱いせずに処分することもできます。
今回は、事業系PCの廃棄方法を解説しましょう。

  1. パソコンを処分する際のルール
  2. メーカーにパソコンをリサイクルしてもらう方法
  3. 業者を利用してパソコンを処分してもらう方法
  4. 企業で不要になったパソコンの処分に関わるよくある質問

この記事を読めば、企業で不用になったパソコンをスムーズに処分する方法がよく分かります。不要になったパソコンの処分に悩んでいる人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.パソコンを処分する際のルール

はじめに、パソコンを処分する際のルールを紹介します。一般的なゴミと何が違うのでしょうか?

1-1.パソコンはリサイクルが基本

パソコンは、PCリサイクル法や小型家電リサイクル法に沿って処分されるため、基本的にはメーカーが回収します。これは、家庭用のパソコンも事業系PCも同じです。すでにパソコンの製造・販売から撤退しているメーカーでも、回収だけは行っているところもあります。また、パソコン3R推進協会でも一部メーカーの事業系PCの回収を行っているので、確認してみましょう。

1-2.事業系PCをメーカーでリサイクルしてもらうメリット

企業から出るゴミは、自治体では回収していません。企業は自分で産業廃棄物業者と契約し、ゴミを処理してもらいます。その際、不法投棄を防ぐためのマニフェスト制度に基づき、マニフェストを起票して管理しなければなりません。また、廃棄物年間実績報告も必要です。一方、メーカーやパソコン3R推進協会でパソコンをリサイクルしてもらった場合、マニフェストの起票や廃棄物年間実績報告は必要ありません。依頼して費用を払うだけで、パソコンを回収してもらえます。

1-3.産業廃棄物として事業系PCを処分してもらったほうがおすすめのケース

しかし、以下のようなパソコンは、産業廃棄物として処分したほうが安全なこともあります。

  • パソコンが壊れて立ち上がらず、内部のデータが消去できない
  • 1980~1990年代前半に製造された古いパソコンで、回収先がほぼない
  • マウス・キーボードなど、パソコン周辺機器だけが不要になった
  • パソコン内に保管してあるデータが膨大すぎて、ソフトなどでは消去しきれない
  • 非常に重要なデータがパソコン内に保管されているため、ソフトで消去するだけでは安心できない。

産業廃棄物として処分する場合、パソコンは物理的に破壊されてしまうのでデータが流出する可能性は低いでしょう。その反面、リサイクルすることはできなくなります。

2.メーカーにパソコンをリサイクルしてもらう方法

この項では、メーカーにパソコンをリサイクルしてもらう方法を解説します。

2-1.メーカーに回収の申し込みを行う

パソコンメーカーのサイトや専用ダイヤルで、回収の申し込みを行いましょう。家庭用のパソコンはPCリサイクルマークがついていれば無料で回収してもらえますが、事業系PCはどんなパソコンでも有料というメーカーがほとんどです。回収を申し込めば、見積もりを出してもらえます。金額に納得したら契約です。当日は、メーカー側から依頼を受けた運送業者などが回収に来てくれます。メーカーがすでにないという場合は、パソコン3R推進協会で回収してもらえるかどうか、確認しましょう。

2-2.メーカーでは回収できないもの

メーカーが回収するのは、パソコン本体と純正品のディスプレイ・マウス・キーボードだけです。たとえば、マウスやキーボードを買い直した場合、それは回収してもらえません。産業廃棄物として処理しましょう。また、プリンターなどの周辺機器も回収できません。

2-3.回収日までにしておくこと

回収日が決まったら、それまでにパソコン内にあるデータのバックアップを取り、ソフトなどを利用して消去しましょう。メーカーに回収してもらう場合でも、データ流出の危険性があります。一度流出したデータを回収するのはほぼ不可能ですから、必ず専門のソフトなどを使って消去してください。パソコンの調子が悪く消去できないという場合は、HDDだけ抜き取り、産業廃棄物として処分する方法もあります。

2-4.注意点

前述したように、メーカーで回収できるパソコンは純正品に限られています。特に、デスクトップパソコンの場合はディスプレイ・マウス・キーボードが純正品かどうか確かめておきましょう。また、物理的に壊れたパソコンはリサイクルできないので回収不可というメーカーもあります。壊れたパソコンでも回収してもらえるかどうか、確認してください。

3.業者を利用してパソコンを処分してもらう方法

この項では、パソコンリサイクル業者や産業廃棄物処理業者などに、パソコンを廃棄処分してもらう方法を紹介します。

3-1.メーカー以外に事業系PCを処分してくれる業者

前述したように、メーカー以外にパソコンを処分してくれる業者には、企業が契約した産業廃棄物処理業者があります。また、企業から出るパソコンを無料で回収する業者もあるので、利用してみましょう。パソコンは、リサイクルできる部品が多く、状態がよければリユースも可能です。そのため、無料回収ができます。パソコンダストでも、企業で不要になったパソコンを回収しているので、ぜひ利用してみてください。

3-2.パソコン無料回収業者に回収を依頼するメリット

前述したように、産業廃棄物処理業者に回収を依頼すれば、パソコンはゴミとして処分されてしまいます。一方、パソコン無料回収業者を利用した場合、パソコンはリユースやリサイクルが可能です。しかも、業者はパソコンのリサイクルすることによって利益を得るため、費用もかかりません。さらに、パソコンダストのようにデータを消去してくれるサービスを行っている業者もあります。
「会社でデータ消去するのは大変だけれど、パソコンはできるだけリサイクルしたい」という人にもおすすめです。

3-3.業者の選び方

パソコン無料回収業者は、業者によって無料回収を行っているパソコンや無料回収する条件が異なります。また、回収に来てもらうにも「パソコン何台以上」などの条件がある業者もいるので、まずは業者に問い合わせてみましょう。パソコンダストでは、対応エリア内ならば、パソコン15台以上で出張無料回収します。また、CRT(ブラウン管)モニターは回収不可能です。

3-4.業者選びの注意点

パソコンを無料回収してくれる業者を初めて利用する場合は、実績や口コミを参考にしましょう。実績を積んでいる会社ならば安心です。また、連絡先が携帯電話だけという会社や、受け答えが乱暴な会社は利用しないようにしましょう。携帯電話は、すぐに解約が可能なため、悪徳業者の可能性もあります。

4.企業で不要になったパソコンの処分に関わるよくある質問

この項では、企業で不要になったパソコンの処分に関わるよくある質問を紹介します。

Q.自営業でパソコンを使っていますが、不要になった場合は事業系PCとして処分する必要があるでしょうか?
A.自営業を法人化していない場合は、家庭用のパソコンとして処分できます。

Q.タブレットパソコンは、メーカーが回収しているでしょうか?
A.iPadはApple社が回収しています。そのほかのタブレットについてはメーカーに問い合わせてください。

Q.壊れたパソコンでも、無料回収業者は回収してくれるでしょうか?
A.業者ごとに対応が異なります。物理的に破壊されたパソコンは回収してもらえないところもあるので注意しましょう。パソコンダストでは、壊れたパソコンでも回収します。

Q.確実にデータ消去をしたという証拠を業者にしてもらうことは可能ですか?
A.パソコンダストでは、有料でデータ消去証明書を発行しています。

Q.ワープロはメーカーでは回収していませんか?
A.はい。ワープロはメーカーでは回収していないところがほとんどです。パソコンダストでは、ワープロも回収しています。パソコンと一緒に回収することも可能です。

まとめ

いかがでしたか? 今回は企業で使用していたパソコンが不要になった場合の廃棄処分方法などを紹介しました。不要になったパソコンの状況や台数に合わせて、メーカーに回収を依頼するか、業者に処分を依頼するか判断しましょう。