家電やパソコンを無料で引き取り可能? その仕組みと利用方法とは?

家電やパソコンが不要になったとき、どうしますか? 自治体にゴミとして出すと答える人も多いでしょう。しかし、今は自治体では引き取れない家電や電化製品(パソコンなど)も増えています。このような家電や電化製品は、リサイクル料を払って回収してもらうほか、無料回収業者に引き取りを依頼するという方法で処分可能です。しかし、「無料引き取り業者というと、怪しげな感じがする」と思う人もいるでしょう。
そこで、今回は家電やパソコンを無料で引き取れる理由や、無料回収を行う業者の利用方法を解説します。

  1. 家電処分の現状について
  2. 家電の処分方法
  3. 家電を無料引き取りする業者とは?
  4. 家電の処分に関するよくある質問

この記事を読めば、家電の処分に頭を悩ませることはありません。興味がある人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.家電処分の現状について

はじめに、現在行われている家電処分の方法や、リサイクルに関する法律を解説します。不要になった家電はゴミではないのでしょうか?

1-1.家電の処分方法とは?

家電とは、家庭で使う電化製品一般を指します。冷蔵庫や洗濯機からパソコンまでその種類はさまざまです。20年ほど前までは、家電が壊れたり買い替えたりして不要になると、粗大ゴミや不燃ゴミとして自治体に回収してもらうのが一般的でした。しかし、現在では、「限りある資源を有効活用しよう」という考え方の元、リサイクル活動が活発化しています。家電のリサイクルを促進する法律もいくつか作られました。次の項で、この法律について解説しましょう。

1-2.家電のリサイクルを促進する法律とは?

家電のリサイクルを促進する法律には、次のようなものがあります。

1-2-1.家電リサイクル法

家電リサイクル法とは、対象家電から有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を削減するとともに資源を有効活用することを目的とした法律です。現在はテレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(乾燥機)・エアコンが対象家電になっています。この4つの家電は、どのようなものであれ、自治体では回収していません。処分するにはリサイクル料を支払って家電量販店などを通し、メーカーに回収してもらう必要があります。詳しくは、経済産業省の該当ページを確認してください。

1-2-2.PCリサイクル法

PCリサイクル法とは、PCのリユースやリサイクル促進のために定められた法律です。デスクトップパソコンやノートパソコンは、PCリサイクル法に沿ってメーカーが回収し、リサイクルすることが基本になっています。2003年度以降に製造・販売されPCリサイクルマークがついているパソコンは、基本的にメーカーが無料で回収する決まりです。ですから、パソコンが不要になったらメーカーに回収を依頼しましょう。自作のパソコンや、すでにメーカーがなく代わりに回収してくれるメーカーもない場合は、パソコン3R推進協会に回収を依頼してください。家庭用のパソコンも法人向けパソコンも同じです。なお、現在のところ、タブレット型のパソコンはPCリサイクル法の対象外となっています。しかし、iPadでおなじみのApple社ではリサイクル目的で回収していますので、利用してみましょう。

1-2-3.小型家電リサイクル法

小型家電リサイクル法とは、小型家電に使われている部品の再利用を促進するために定められた法律です。家電リサイクル法とよく似ていますが、実施については各自治体に任されています。そのため、現在は小型家電をリサイクル目的で回収している自治体と、ゴミとして回収している自治体が混在している状況です。また、家電量販店がこの法律に基づいて小型家電を回収しているケースもあります。対象家電は多岐にわたりますので、小型家電リサイクル法を実施している自治体にお住まいの場合、まずは回収品目を確認しましょう。
なお、ノートパソコンやタブレットパソコンは現在、小型家電として回収してもらうことが可能です。

2.家電の処分方法

家電を処分したい場合、現在は以下のような方法があります。

  • 自治体にゴミとして回収してもらう:回収できる家電に限りがあり、有料の場合もある
  • 自治体にリサイクル品として回収してもらう:小型家電リサイクル法を実施している場合のみ
  • 家電量販店に回収してもらう:家電リサイクル法対象家電や、家電を買い替える際に回収してもらう
  • メーカーに回収してもらう:現在は、パソコンが主流。そのほかの家電は対象外
  • 中古品として売却する:売れる家電はごく一部。5年以上使用した家電は基本的に買い取ってもらえない

以上のように、どの処分方法も一長一短です。家電に合わせて回収方法を変えることも必要になります。

3.家電を無料引き取りする業者とは?

この項では、家電を無料で引き取ってくれる業者について解説します。どのような業者なのでしょうか?

3-1.家電を無料で引き取ってくれる業者とは?

パソコンなど、リサイクルできる部品が多い家電は、パソコンダストなど、無料で回収を行う業者があります。これらの業者は、回収した家電をリユースするか、部品をリサイクルすることによって利益を出しているので、無料引き取りが可能なのです。ただし、無料で引き取れる家電は種類が限られています。

3-2.有料で回収を行う不用品回収業者の違い

有料で不用品を回収してくれる業者は、家電だけでなく家具や洋服・食器類なども回収してくれます。また、家電は年代問わず回収してくれるので、ブラウン管テレビなども回収してくれるでしょう。一方、無料で家電の引き取りを行っている業者は、前述のとおり引き取れる家電が限られています。どのような家電を無料回収しているかは業者によって異なるので、ホームページ等で確認してください。
パソコンダストでは、送料無料対象家電と同こんならば、業界最多品目を宅配便で無料回収しています。至急不用品を処分したいという場合は、ぜひ利用してみてください。

3-3.無料引き取り業者を使用するメリット

前述したように、無料引き取り業者を利用すれば、すぐに不用品を処分できます。引っ越しなどで時間がないときはとても便利です。また、パソコンダストではパソコンのデータを処分するサービスも行ってます。壊れてしまってデータが消去できないパソコンも、安心です。

3-4.注意点

近年は、不用品回収業者と顧客との間で料金を巡るトラブルが発生することも珍しくありません。悪徳業者の場合は、しつこいセールスの電話をくり返したり、飛び込みで営業をかけてきたりすることが多いでしょう。また、街中を軽トラックで不用品回収を呼びかけながら流していることもあります。さらに、業者名を聞いてもはっきりと名乗らない、名刺に名前しか書いていない、などの特徴もあるので、上記に該当するような業者を使用しないように注意しましょう。利用すると、いろいろと理由をつけて高額な料金を請求されることもあります。無料引き取り業者を利用したい場合は、インターネットなどで検索して業者を見つけ、ホームページに記載されている条件を確認の上、利用してください、

3-5.無料引き取り業者に依頼する方法

家電を無料回収してほしい場合は、その家電を無料で引き取ってくれる業者がいるか確認しましょう。パソコンやゲーム機・スマートフォンなどは無料回収している業者が多いはずです。回収方法には、持ち込みや宅配回収などがあります。宅配回収を利用する場合は、中の家電が壊れないようにこん包をしっかりと行いましょう。また、業者が指定した宅配業者を利用してください。送料無料の場合は着払い伝票を利用し、送料が必要な場合は、元払い伝票を利用しましょう。

4.家電の処分に関するよくある質問

Q.ゴミとして回収された家電はリサイクルされないのですか?
A.リサイクルされることもありますが、基本的にはゴミとして埋め立てられることが多いでしょう。

Q.無料で家電を引き取ってもらった場合、返してもらうことはできますか?
A.できません。必ず不要な家電のみを回収してもらってください。

Q.家電リサイクル法対象家電でも、無料回収してもらえるでしょうか?
A.無料回収できるとホームページなどに記載している場合は、回収してもらえます。

Q.家電をバラバラに分解すれば、ゴミとして回収してもらえるでしょうか?
A.回収する自治体もあれば、バラバラでも回収不可というところもあります。加えて、労力もかかるのでおすすめできません。

Q.売却できる家電はやはり新しいものでなくてはならないのでしょうか?
A.はい。製造から5年以上たったものは、買い取ってもらうことは難しくなります。

5.おわりに

いかがでしたか? 今回は家電を無料で引き取ってくれる業者などについて解説しました。ゴミに出せばそのまま埋められてしまう家電も、リサイクルに出せば再利用してもらえます。ぜひ、引き取り業者を利用し、限られた資源を有効活用しましょう。