電子レンジの寿命はどのくらい? 寿命のサインや処分方法などを解説

電子レンジの寿命はどのくらいか、寿命を迎えたらどのような症状が見られるのかなど、電子レンジの寿命で悩んでいる方は多いでしょう。

寿命を迎えた電子レンジは発火の危険性があるため、早めの買い換えが必要です。ただ、そこで問題になるのが、古い電子レンジの処分方法でしょう。

そこで、本記事では、電子レンジの寿命や処分方法などについて詳しく説明します。

  1. 電子レンジの寿命とは?
  2. 電子レンジの寿命を延ばす方法
  3. 電子レンジの寿命サイン
  4. 電子レンジが寿命を迎えた場合の処分方法
  5. 新しい電子レンジの選び方と注意点
  6. 電子レンジの寿命に関してよくある質問

この記事を読むことで、電子レンジの寿命を延ばす方法や、新しい電子レンジの選び方なども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.電子レンジの寿命とは?

最初に、電子レンジの寿命をチェックしましょう。

1-1.平均寿命は約10~12年

電子レンジの平均寿命は、約10~12年といわれています。電子レンジ本体が寿命を迎えるわけではなく、電子レンジに含まれているマグネトロンという部品が約10~12年で寿命を迎えるからです。マグネトロンは、ものを温めるために必要なマイクロ波を出すための重要な部品となります。使用頻度で異なりますが、マグネトロンは約2,000時間で寿命を迎えるのが一般的です。

1-2.寿命が短めの多機能電子レンジ

オーブンレンジや単機能電子レンジなど、さまざまな種類がありますが、中でも寿命が短めなのが多機能電子レンジです。たくさんの機能が備わっているので、多機能電子レンジは人気があります。しかし、多機能である分、ほかの電子レンジよりも部品がたくさん使われているため、故障のリスクが高めです。温めるだけの単機能電子レンジよりも、寿命は短いといわれています。

1-3.チェックしておきたい部品保有期間

電子レンジの寿命とは直接関係ありませんが、部品保有期間もチェックしておきたいポイントです。部品保有期間とは、メーカーが補修用の部品を保有する期間となります。つまり、部品保有期間が経過している場合、電子レンジの故障を直したくても必要な部品がそろわなくなってしまうのです。メーカーによって部品保有期間は異なりますが、電子レンジの場合は8年が目安となっています。購入から8年が経過している場合、電子レンジの買い換えタイミングといえるでしょう。

2.電子レンジの寿命を延ばす方法

ここでは、電子レンジの寿命を延ばす方法について詳しく説明します。

2-1.掃除はこまめに

電子レンジにホコリや汚れがたまると寿命を迎える時期が早まるため、こまめに掃除することが大切です。電子レンジを使用した後は、布巾で軽く拭き取るといいでしょう。また、定期的に拭き掃除をするのも大切なポイントです。水につけた布巾を絞り、電子レンジで3分ほど温めてください。そして、そのまま数分放置し、温めた付近で拭き掃除をするだけでOKです。油汚れが落ちないときは、中性洗剤を雑巾に染み込ませて拭き掃除をするといいでしょう。

2-2.直射日光が当たらない場所に置く

現在、電子レンジはどこに設置されているでしょうか。直射日光が当たる場所で電子レンジを使用していると、マグネトロンが過剰に熱を持ってしまい、早めに寿命を迎えることになります。寿命を延ばすためにも、電子レンジは直射日光が当たらない場所に設置してください。また、壁にピッタリとくっつけて置くのもNGです。電子レンジの背面または左右に排気口があるため、そこがふさがれない程度で設置する必要があります。

2-3.使用の間隔を空ける

電子レンジを連続で使用すると、本体が熱くなりすぎて故障につながる恐れがあるので注意が必要です。長時間の使用はできるだけ避けること、そして使用の間隔をしっかりと空けるように意識してください。なお、電子レンジでものを温めた後、冷却音が聞こえてくることがあります。その冷却音が静かになってから使いましょう。

3.電子レンジの寿命サイン

ここでは、電子レンジの寿命サインを紹介します。

3-1.異臭・異音がする

電子レンジを使用しているときに、異臭や異音がする場合は寿命を迎えているサインです。そのまま使用を続けると火花が散る恐れがあるため、すぐに電子レンジを止めてください。部品の破損が原因で異臭と異音が発生している場合は修理もできますが、故障箇所によっては買い換えを検討したほうがいいでしょう。

3-2.加熱中によく止まる

温めている最中によく止まるのも、電子レンジが寿命を迎えているサインです。頻繁に止まっていると生活に支障がきたすのはもちろん、電子レンジを使用するたびにストレスがかかります。特に、朝の忙しい時間は電子レンジを使用することが多いので、加熱中に止まるとイライラ度が増すでしょう。ストレスフリーで使用するためにも、頻繁に止まる際は電子レンジの買い換えをおすすめします。

3-3.温め機能が弱い

電子レンジが寿命を迎えると、温まり具合が弱くなってきます。食品がなかなか温まらず、調理にも時間がかかってしまうでしょう。温め機能が弱まるのは、マイクロ波の機能が低下していることが原因です。内部のマグネトロンが寿命を迎えている証拠ですので、新しい電子レンジに買い換えたほうがいいでしょう。

3-4.火花が散る

電子レンジの使用中に火花が散る場合、非常に危険ですので使用を止めてください。電子レンジの金属板が故障している可能性が高いため、そのまま使用を続けると火事になる恐れがあります。ただし、スパーク現象が原因で火花が散ることもあるでしょう。たとえば、アルミホイルを温めたり、金属のフォークやスプーンを入れたりするなど、さまざまな原因でスパーク現象が起きます。スパーク現象でない限り、火花が散る場合は電子レンジの寿命です。

3-5.操作が効かなくなる

電子レンジのボタンを押しても反応しなかったり、画面表示に不具合が起きたりする場合も電子レンジが寿命を迎えているサインです。念のため、操作が効かない場合は電子レンジのコンセントを抜き、電源を切ってみてください。電源を入れ直しても不具合が出ているのであれば、電子レンジの寿命なので買い換えを検討したほうがいいでしょう。

4.電子レンジが寿命を迎えた場合の処分方法

ここでは、電子レンジが寿命を迎えた場合の処分方法を解説します。

4-1.自治体収集のゴミとして処分する

不要になった電子レンジは、自治体収集のゴミとして処分できます。自治体によってゴミの分類は異なりますが、不燃ゴミまたは粗大ゴミになるケースがほとんどです。不燃ゴミは指定袋に入れて排出するだけで済みますが、粗大ゴミの場合は事前申し込みが必要になる自治体があります。また、粗大ゴミとして処分する際は、数百円の手数料が発生するでしょう。処分まで時間がかかる可能性もあるため、早めに自治体のホームページ等で確認してください。

4-2.家電量販店に処分を依頼する

買い換えの場合は、新しい電子レンジを購入する家電量販店に古い電子レンジの処分を依頼しましょう。自治体収集よりも費用を抑えられたり、買取サービスが利用できたりする可能性もあります。家電量販店によって回収方法やサービス内容が異なるため、事前の確認が必要です。

4-3.不用品回収業者に依頼する

電子レンジの処分を不用品回収業者に依頼する方法もあります。不用品回収業者に依頼するメリットは、不用品をまとめて処分できる点です。電子レンジ以外にも処分したいものがあれば、まとめて回収してもらえます。また、即日対応が可能な不用品回収業者に依頼すれば、時間と手間をかけずに処分できるでしょう。

5.新しい電子レンジの選び方と注意点

ここでは、新しい電子レンジの選び方と注意点を解説します。

5-1.必要な機能で種類を選ぶ

電子レンジを購入する前に、どのようなシーンで使用することが多いのか考えてください。使用シーンや使用頻度によって、電子レンジの種類が選択できるからです。たとえば、電子レンジでものを温めるだけなら単機能電子レンジで十分でしょう。グリルやオーブン機能なども使用する場合は、オーブンレンジまたはスチームオーブンレンジがおすすめです。多機能電子レンジを購入したけど使わない機能が多かったという事例もあるため、何のために電子レンジを使うのか、目的を明確にしておきましょう。

5-2.予算を決めることも大事

電子レンジといってもさまざまな種類と機能があるため、事前に予算を決めるのも大切なポイントです。いろいろな機能のある電子レンジが便利だと思いがちですが、多機能電子レンジは高額となります。前述したように、結局使わなかった機能もあるため、予算と電子レンジに求める機能を照らし合わせながら選んでください。

5-3.注意しておきたい設置スペースと扉の開閉方向

新しい電子レンジを購入する際に気をつけておきたいのが、設置スペースと扉の開閉方向です。設置スペースはある程度、確保したほうがいいでしょう。電子レンジは高温になるので、熱を放出できるスペースが必要不可欠です。放熱スペースも踏まえた上で、電子レンジのサイズを選んでください。また、扉の開き方も要確認です。電子レンジの開閉タイプは、横開きと縦開きの2種類があります。設置スペースに合わせて、扉を全開しても大丈夫なタイプを選びましょう。

6.電子レンジの寿命に関してよくある質問

電子レンジの寿命に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.寿命を迎えた電子レンジを使い続けるデメリットは?
A.不具合が起きやすくなるだけでなく、電気料金が高額になるデメリットもあります。古い電子レンジは、電気の使用量が多く、効率が非常に悪いのが特徴です。そのため、寿命を迎えた電子レンジを使い続けると、電気代が上がってしまう恐れがあります。最近は、省エネ性能が優れている電子レンジが多数登場しているので、省エネ対策としてもぜひチェックしてください。

Q.電子レンジを使用する際の注意点は?
A.食材の解凍スピードを上げるために、空焚(からだ)きをして電子レンジ内を温める方がいます。しかし、空焚きは電子レンジの寿命を縮める原因になるので注意が必要です。食品を温める際、マイクロ波は食品に吸収されますが、空焚きは吸収されるものがないのでマグネトロンの劣化を早めます。

Q.電子レンジを買い取ってもらうことはできるのか?
A.まだ正常に使用できる状態であれば、買取専門業者やリサイクルショップで買い取ってもらえるでしょう。ただし、不具合が出ていたり、部品保有期間を過ぎていたりする場合は買取不可になる可能性があります。買い取ってもらえるか自分で判断できない場合は、買取業者に無料査定を依頼してください。

Q.電子レンジの処分方法はいくらぐらいか?
A.自治体収集の場合、500~1,000円になるケースがほとんどです。不用品回収業者へ依頼する場合は3,000~8,000円、家電量販店に回収してもらう場合は3,000円程度が目安になるでしょう。ただし、電子レンジの大きさや種類によって費用は異なります。

Q.不用品回収業者の選び方は?
A.不用品回収業者を選ぶ際は、以下のポイントに注目してください。

  • 不用品回収の実績があるか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 回収費用や見積書が明確になっているか
  • 口コミや評判がいいか
  • 回収方法が選択できるか
  • サービス内容が充実しているか

なお、無料回収を利用する際は、無料回収の理由に注目してください。ホームページ等に無料回収の理由が記載されていない場合は、悪徳業者の可能性があります。

まとめ

電子レンジの寿命は、約10〜12年だといわれています。ほとんどのメーカーでは部品保有期間が8年となっているため、8年以上経過している電子レンジは買い換えたほうがいいでしょう。買い換えで不要になった電子レンジは、自治体収集や不用品回収業者に依頼する方法などがあります。なお、パソコンダストでは送料のみで無料回収が可能です。電子レンジの処分でお悩みの方は、ぜひ一度チェックしてください。