計測機器の処分方法|水銀・業務用の注意点と無料回収まで解説
テスター(マルチメーター)・オシロスコープ・温度計・体重計・血圧計・電力計・カウンターなど、かつて仕事や趣味で使っていた計測機器が押し入れや物置に眠ったまま、という方は少なくありません。「何ゴミで捨てればいいかわからない」「水銀を使っている機器はどう処分すればいい?」「業務用のものは家庭ごみに出せる?」と、処分方法がわからずそのままになっているケースがほとんどです。
計測機器の処分で特に注意が必要なのが、水銀を含む機器の扱いです。古い温度計・血圧計・体温計などには水銀が使われているものがあり、通常のごみとして捨てると環境汚染につながる可能性があります。また、業務用として使っていた計測機器は「産業廃棄物」として扱われるため、家庭用とは処分ルートが異なります。
この記事では、家庭用・業務用それぞれの計測機器の処分方法、水銀含有機器の特別な処分ルール、費用をかけずに処分できるパソコンダストの宅配回収まで詳しく解説します。
この記事は次のような方におすすめです
- 使わなくなった計測機器の捨て方がわからない方
- 水銀を含む機器の正しい処分方法を知りたい方
- 業務用計測機器の廃棄方法を確認したい方
1.処分前に確認:水銀含有機器かどうかのチェック
計測機器を処分する前に、まず水銀を含んでいるかどうかを確認してください。水銀は有害物質であり、通常のごみとして廃棄すると環境汚染・健康被害につながる可能性があるため、特別な処分ルートが必要です。
水銀を含む可能性がある計測機器
以下の機器には水銀が使われている場合があります。特に古い製品(1990年代以前)に多いです。
- 水銀体温計:ガラス管に銀色の液体(水銀)が入っているもの
- 水銀血圧計:水銀柱で血圧を測定するタイプ(病院・医療機関で使われることが多い)
- 水銀温度計:ガラス管に水銀が入ったもの。アルコール温度計(赤・青の液体)は水銀不使用
- 水銀気圧計:気象観測用の機器
- 蛍光灯式の照度計・分光計:内部の蛍光管に水銀が含まれることがある
水銀含有機器の処分方法
水銀を含む計測機器は、自治体の「有害ごみ」「特別管理廃棄物」として処分する必要があります。通常の不燃ごみや粗大ごみには出せません。処分方法はお住まいの市区町村によって異なるため、必ず自治体の公式サイトまたはごみ相談窓口に確認してください。
多くの自治体では、水銀体温計・水銀温度計を薬局や市区町村の窓口で回収しています。水銀血圧計は医療機器として取り扱っている場合があり、購入した医療機器販売店やメーカーへの問い合わせが必要です。
水銀含有機器は絶対に割ったり、分解したりしないでください。水銀が漏れると室内汚染の原因になります。
現在の計測機器のほとんどは水銀不使用
2013年以降、水銀に関する水俣条約の影響で、新しく製造される体温計・血圧計・温度計のほとんどはデジタル式または水銀不使用の製品に切り替わっています。デジタル体温計・電子血圧計・アルコール温度計であれば水銀は含まれていません。
2.家庭用・業務用の違いと処分ルート
計測機器の処分方法は、家庭用として使っていたのか業務用(仕事・事業目的)で使っていたのかによって大きく変わります。
家庭用計測機器の場合
個人の家庭で使っていた計測機器(体重計・血圧計・体温計・家庭用テスターなど)は「一般廃棄物」として扱われます。自治体のごみとして処分できるほか、不用品回収業者への依頼・フリマアプリへの出品・宅配回収サービスなど複数の選択肢があります。
業務用計測機器の場合
仕事・事業活動で使っていた計測機器(工場の品質管理機器・オフィスの電気測定器・研究機器など)は「産業廃棄物」として扱われます。産業廃棄物は自治体の一般廃棄物収集に出すことができず、産業廃棄物収集運搬許可を持つ専門業者への依頼が必要です。
ただし、個人事業主・フリーランスが仕事で使っていた小型の計測機器については、自治体によって判断が異なる場合があります。不明な場合は自治体のごみ相談窓口に確認してください。
判断が難しいケース
趣味のDIYや電子工作で使っていたテスター・オシロスコープなどは、仕事で使っていたわけではないため家庭用として扱えます。一方、副業・内職・小規模事業で使っていた場合は業務用と判断される可能性があります。迷う場合は自治体か産業廃棄物処理業者に相談してください。
3.計測機器の処分方法4選
家庭用計測機器の処分方法を費用・手間・状況別に紹介します。
自治体のごみとして処分する
家庭用の計測機器は自治体のごみとして処分できます。ただし分類はサイズと素材によって異なります。
小型の体温計・体重計(30cm未満)は不燃ごみとして出せる場合があります。体重計・血圧計のような30cm以上の機器は粗大ごみになることが多いです。大型の測定器・工業用テスター・オシロスコープなどはほとんどの場合粗大ごみ扱いです。必ずお住まいの市区町村のルールを確認してください。
体重計・血圧計など電池を使用する機器は、電池を取り出してから処分してください。乾電池は自治体の電池回収ボックスへ、リチウムイオン電池はJBRCの回収ボックスへ出してください。
リサイクルショップ・専門買取に出す
動作品かつ比較的新しい機種は、リサイクルショップや計測器専門の買取店で値段がつく場合があります。特にフルーク(FLUKE)・横河電機・日置電機(HIOKI)・岩通計測など、国内外の主要メーカーの機種は中古市場での需要があります。一般のリサイクルショップでは査定が難しい機種も、計測器専門の買取業者であれば適正な査定を受けられます。
業務用の精密機器・産業用測定器は、中古計測器専門業者(メジャーR&D・計測機器センター・オフィスエコなど)への売却が高値につながることがあります。
フリマアプリ・ネットオークションで売る
趣味の電子工作・DIY用のテスター・マルチメーター・オシロスコープなどは、メルカリ・ヤフオクで需要があります。同じ趣味を持つ個人への売却なら、リサイクルショップより高値になることも少なくありません。ただし動作確認・梱包・発送・購入者との連絡という手間が発生します。精密機器は輸送中の破損リスクがあるため、梱包には十分注意してください。
不用品回収業者に依頼する
計測機器が大量にある場合や、業務用機器を一括で処分したい場合は専門業者への依頼が向いています。業務用機器の場合は産業廃棄物収集運搬許可を持つ業者への依頼が必要です。費用は業者によって異なりますが、他の不用品と合わせて依頼することで割安になる場合があります。依頼前に必ず見積もりを取り、マニフェスト(産廃管理票)の発行に対応しているかを確認してください。
4.パソコンと一緒なら宅配回収で無料処分
家庭用の計測機器を手軽に費用ゼロで処分したいなら、パソコンダストの宅配回収が選択肢になります。パソコン・スマートフォン・タブレットなどの送料無料対象品と一緒に同梱して送ることで、計測機器も無料で回収してもらえます。
パソコンダストで回収できる計測機器
家庭用・個人使用の計測機器が対象です。体重計・血圧計・体温計(デジタル式)・テスター・電力計・カウンター・タイマー・温度計・騒音計・照度計など幅広い機器が対象となります。ただし水銀を含む機器・産業廃棄物扱いの業務用機器は宅配回収の対象外です。判断に迷う品目は事前にお問い合わせください。
宅配回収の条件と手順
計測機器は「送料お客様負担品目」に該当するため、パソコン・スマートフォン・タブレット・液晶テレビ(2015年以降製造の可動品)などの送料無料対象品が1点以上同梱されていれば、計測機器も含め送料無料になります。
- 計測機器の電池を取り外す(乾電池はごみとして処分、リチウム電池はJBRCへ)
- 段ボールに計測機器とパソコン等を一緒に梱包する
- ゆうパック着払いで発送するだけ(事前連絡不要)
送付先:
〒243-0014 神奈川県厚木市旭町4丁目14-1
株式会社アールユーズドネット パソコンダスト 宛
→ 宅配回収の詳細・手順はこちら
→ 計測機器の回収詳細はこちら
5.計測機器の処分でよくある疑問Q&A
Q.体重計は粗大ごみですか?
A.多くの自治体では粗大ごみ扱いですが、小型のものは不燃ごみとして出せる場合もあります。必ずお住まいの市区町村のルールを確認してください。体重計に電池が入っている場合は取り出してから捨ててください。
Q.水銀体温計はどこに捨てればいいですか?
A.水銀体温計は通常のごみに出せません。多くの自治体では薬局や市区町村の窓口での回収を行っています。お住まいの市区町村の公式サイトまたはごみ相談窓口で確認してください。絶対に割ったり分解したりしないでください。
Q.電子血圧計もパソコンダストに送れますか?
A.はい、デジタル式の電子血圧計はパソコンダストの回収対象です。電池を取り外してからパソコン等と一緒に同梱してお送りください。水銀血圧計は水銀を含むため宅配回収の対象外です。
Q.仕事で使っていたテスターは家庭ごみで捨てられますか?
A.事業目的で使用した機器は産業廃棄物扱いになるため、自治体の一般廃棄物収集には出せません。産業廃棄物収集運搬許可を持つ業者への依頼が必要です。ただし、趣味・個人の電子工作で使っていたテスターは家庭用として扱えます。
Q.計測機器のバッテリーはどう処分すればいいですか?
A.乾電池は自治体のルールに従って処分(多くの場合不燃ごみか電池回収ボックス)してください。リチウムイオン電池・ニカド電池・ニッケル水素電池はJBRCの回収ボックスへ(ホームセンター・家電量販店に設置)。いずれも機器本体から取り外してから処分してください。
Q.古い工場の測定器・産業用機器を処分したい場合は?
A.工場や事業所で使用した産業用計測機器は産業廃棄物扱いです。産業廃棄物収集運搬許可を持つ業者に依頼し、マニフェスト(産廃管理票)を発行してもらってください。中古計測器専門業者への売却も選択肢になります。
Q.計測機器だけをパソコンダストに送れますか?
A.計測機器単体での着払い送付は難しい場合があります。パソコン・スマートフォン・タブレット・液晶テレビなどの送料無料対象品と一緒にお送りいただくと、計測機器も含めて送料無料で回収できます。
Q.電力計・電流計など精密機器でも回収してもらえますか?
A.はい、家庭用・個人使用の電力計・電流計・電圧計なども回収対象です。梱包の際は精密機器のため、緩衝材(新聞紙・プチプチ)を使って液晶画面や端子部分を保護してからお送りください。
Q.計測機器はどのメーカーでも回収してもらえますか?
A.はい、メーカー・年式を問わず回収対象です。タニタ・オムロン・テルモ・パナソニックなどの家庭用製品から、フルーク・横河・日置などの業務系メーカーの家庭向け製品まで対応しています。ただし業務用・産業用機器は産業廃棄物の扱いになるため宅配回収の対象外です。また水銀を含む機器も対象外ですので、事前に確認してからお送りください。
まとめ
計測機器の処分方法をまとめます。
- まず水銀を含む機器かどうかを確認する。水銀体温計・水銀血圧計は通常のごみに出せない
- 家庭用は自治体のごみ(粗大ごみか不燃ごみ)として処分できる。業務用は産業廃棄物扱いで専門業者への依頼が必要
- 動作品・有名メーカー品は買取・フリマアプリでの売却も選択肢
- パソコン等の送料無料対象品と一緒にパソコンダストへ送ると、計測機器も無料で回収してもらえる(水銀含有機器・産業廃棄物は対象外)
- 処分前に電池を取り出すことを忘れずに
「他にも処分したいパソコンや家電がある」という方は、計測機器を一緒に段ボールに詰めてパソコンダストに送るのが最もシンプルな処分方法です。電池を取り外し、水銀含有機器でないことを確認してから送ってください。

