法人向けプリンター・複合機の処分方法|オフィスで注意したい廃棄ルール
オフィスで使っていたプリンターや複合機を入れ替えるとき、「古い機器はどう処分すればいいのか」「家庭用の粗大ごみのように出していいのか」と迷うことは少なくありません。
特に、事業で使っていた大型プリンターや複合機は、家庭用プリンターとは処分の考え方が異なる場合があります。さらに、機器の中にはアドレス帳やスキャン設定、FAX履歴などの情報が残っていることもあり、ただ運び出せば終わりというわけではありません。
この記事では、法人・オフィスで使用したプリンターや複合機の処分方法を分かりやすく整理します。処分方法の選び方、トナーや付属品の扱い、データ消去の注意点までまとめて確認したい方に向けた内容です。
なお、プリンター・スキャナ全般の回収条件を確認したい方は、プリンタ・スキャナ回収ページもあわせてご覧ください。
1.法人のプリンター処分が家庭と違う理由
家庭で使っていた小型プリンターであれば、自治体のルールに従って処分できることがあります。一方、事業活動で使用していたプリンターや複合機は、家庭ごみや粗大ごみと同じ考え方で出せないことがあります。
オフィスから出る機器は、排出元が事業者かどうかで扱いが変わるためです。とくに、大型複合機や業務用レーザープリンターは、搬出方法や委託先の確認まで必要になることがあります。
また、法人向けの複合機には、単なる印刷機能だけでなく、スキャン、FAX、アドレス帳登録、認証情報の保存など、情報管理に関わる機能が搭載されている場合があります。そのため、処分時には「どう運び出すか」だけでなく、情報をどう消すかも重要です。
2.主な処分方法
法人で使っていたプリンターや複合機の処分方法は、主に次の4つです。
メーカー回収を利用する
メーカーによっては、使用済み製品の回収やリサイクル窓口を用意している場合があります。機種や契約内容によって対象外となることもあるため、まずはメーカーまたは販売店に確認すると安心です。
リース会社へ返却する
複合機がリース契約中であれば、勝手に処分せず、契約内容に従って返却手続きを行う必要があります。オフィス移転や入れ替えのタイミングでは、契約満了日や解約条件もあわせて確認しておきたいところです。
許可業者へ処理を委託する
事業系の廃棄物として処分する場合は、処理のルールに沿って許可業者へ委託する方法があります。大型機器の搬出を含めて相談できる点はメリットですが、費用や回収条件は業者ごとに異なります。
回収サービスを利用する
パソコンや周辺機器の回収を行っている事業者へ依頼する方法もあります。対象機種や送料条件が合えば、オフィスの整理とあわせて進めやすい方法です。複数の機器をまとめて処分したい場合にも向いています。
3.リース機・保守契約の確認
法人向けの複合機で見落としやすいのが、リース契約や保守契約です。自社所有だと思っていても、実際にはリース物件であることがあります。その場合、処分ではなく返却が必要です。
また、保守契約中の機器は、回収前に契約停止や撤去日の調整が必要になることがあります。後から「まだ契約中だった」「保守会社の引き上げ対象だった」と分かると、手続きがやり直しになることもあります。
そのため、処分前には以下の点を確認しておくと安心です。
- 購入品かリース品か
- 契約満了日
- 保守会社による撤去対応の有無
- トナーやオプション機器の返却条件
オフィスの入れ替えでは本体だけに目が向きがちですが、契約関係の確認も同じくらい大切です。
4.トナー・付属品の扱い
業務用プリンターや複合機を処分する際は、本体だけでなく、トナー、インク、ドラム、増設トレイ、フィニッシャーなどの付属品も確認が必要です。
純正インクは回収窓口を確認する
家庭用プリンターで使われる純正インクカートリッジには、メーカー共同の回収プロジェクトがあります。オフィスで小型インクジェット機を使っている場合は、こうした回収窓口が使えることもあります。
トナーは契約やメーカー案内を確認する
業務用レーザープリンターや複合機のトナーは、メーカーや保守契約の回収ルールがある場合があります。他社製トナーや再生トナーは回収対象外になることもあるため、混在している場合は事前確認が必要です。
付属品を分けて考える
増設トレイや給紙ユニット、スキャナ台、フィニッシャーなどが付いている場合、本体と同時に回収できるかを確認しておくとスムーズです。大型複合機では、本体重量だけでなく搬出経路も関係するため、現場確認が必要になることもあります。
5.処分前のデータ消去
法人向け複合機では、この工程を軽く見ないほうが安心です。機種によっては、本体内のストレージやメモリに、アドレス帳、認証情報、蓄積文書、FAX関連情報などが保存されていることがあります。
そのため、処分前には少なくとも以下を確認しておきたいところです。
- アドレス帳の削除
- ネットワーク設定の初期化
- スキャン先設定や保存文書の削除
- 管理者パスワードの変更・初期化
- 必要に応じたデータ消去サービスの利用
メーカーや機種によっては、本体側で初期化メニューが用意されていることがあります。ただし、操作名や初期化範囲は機種ごとに異なるため、取扱説明書やサポート情報を確認したうえで進めるのが確実です。
情報管理を重視する場合は、単なる初期化だけでなく、データ消去対応や証明書発行の有無まで確認しておくと判断しやすくなります。
6.業者選びの注意点
オフィス機器の処分では、「無料回収」という言葉だけで判断しないことが大切です。特に事業系の機器は、家庭の不用品回収とは前提が異なります。
確認しておきたいポイントは、次のような点です。
- 会社情報や所在地が明確か
- 回収対象品目と条件が公開されているか
- 搬出方法や費用の説明があるか
- データ消去の考え方が明記されているか
- 必要に応じて許可や契約書面の案内があるか
見積もりや条件説明が曖昧なまま進めてしまうと、後から追加費用や対応範囲の違いで困ることがあります。急ぎの処分でも、最低限の確認はしておくほうが安心です。
7.パソコンダストの回収サービス
「オフィスで使っていたプリンターをまとめて整理したい」「パソコンや周辺機器も一緒に片付けたい」という場合は、回収サービスを活用する方法があります。
パソコンダストでは、パソコンや周辺機器の回収を行っており、対象品目や条件に合えば、まとめて整理しやすいのが特長です。プリンター・スキャナの回収対象や条件は、以下のページで確認できます。
また、法人・個人を問わず、パソコンとあわせて周辺機器を整理したいケースでは、回収条件を事前に確認しておくことで進めやすくなります。
8.まとめ
法人向けプリンターや複合機の処分では、家庭用プリンターと同じ感覚で進めないことが大切です。特に、次の点は先に確認しておくと安心です。
- 事業系機器としての処分ルール
- リース・保守契約の有無
- トナーや付属品の扱い
- 本体内に残るデータの初期化・消去
オフィスの機器入れ替えは、つい本体の運び出しだけに意識が向きがちですが、契約や情報管理まで含めて整理しておくと、あとで慌てずに済みます。
プリンター・複合機を含む周辺機器の回収条件を確認したい方は、プリンタ・スキャナ回収ページをご覧ください。

