不用品回収でよくあるトラブルと巻き込まれないための対処法

不用品回収を利用したいけれど、トラブルが心配で迷っていませんか?確かに、残念ながら悪質な業者も数多く存在しています。しかし、不用になったものを手軽に処分できるサービスは魅力的です。安心して利用するためには、正しい知識を身につける必要があります。不用品回収にまつわるトラブルや対処法などをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 不用品回収でよくあるトラブル事例
  2. 悪質な不用品回収業者を見分けるポイント
  3. トラブルにならないための注意点
  4. トラブルになってしまった時の対処法

不用品回収によるトラブルって?

1.不用品回収でよくあるトラブル事例

不用品回収でよくあるトラブル

不用品回収業者を利用した人からのトラブル報告は、年々増えてきています。どのようなトラブルが起こっているのか、代表的な事例を取り上げましょう。

1-1.無料回収のはずだったのに

「不用品を無料で回収するという宣伝アナウンスを流しながら住宅街を走るトラックを呼び止め、テレビの回収を依頼しました。しかし、実際にテレビを引き取ってもらいトラックに乗せた後に3000円を請求されたのです。無料ということで依頼したため一度は支払いを拒否しましたが、すべてが無料とは言っていないと強い口調で責められてしまい、仕方なく支払ってしまいました。」
このように、無料と思って依頼したのにお金を請求されたケースが多く発生しています。

1-2.見積もりと請求額が異なる

「不用品がいくつかあったので無料見積もりをお願いしたところ、回収費用として全部で約10万円と言われました。そこで、回収を依頼。トラックに全てを積み終わったところで、2倍以上の額を請求されたのです。理由は、思ってたよりもサイズが大きく数も多かったとのこと。納得がいきませんでしたが、他を探す時間的な余裕がなかったので言われるがまま支払ってしまいました。」
見積もりで提示されたのとは異なる額を請求される場合もあります。きちんとした業者であれば、追加料金が発生する可能性があるときには前もって説明してくれるはずです。

1-3.不法投棄された

「不用になった自転車を回収してもらったのですが、その自転車が空き地に捨てられているのを見つけました。」
これは、不法投棄です。現在、このような不法投棄をする悪質な業者が増えていることが問題となっています。私たちも信頼できる業者を選ばなければならないでしょう。

2.悪質な不用品回収業者を見分けるポイント

ネット上の口コミも要注意

2-1.廃棄物収集運搬の許可の有無

悪質な業者を見分けるための一番簡単な方法は、正式に許可されている証拠を確認することです。不用品を回収するには、「一般廃棄物収集運搬」の許可を受けていなければなりません。トラブルを起こす業者は、無許可で営業していると考えてよいでしょう。許可されている業者であれば、許可証を提示できるはずです。ホームページなどに掲載されている場合もありますが、確実に確認したければ書面で見せてもらいましょう。

2-2.無料という言葉に騙されない

不用品を無料回収すると宣伝して回っている廃品回収のトラックをよく見かけると思います。こういった業者のほとんどは、一般廃棄物収集運搬の許可を受けていません。チラシや看板などで無料回収をうたっている業者も同様です。
そして、このような業者は実際にはお金を請求してくるでしょう。「回収は無料だが、運搬費用がかかる」などと都合のよいことを言ってきます。すでに不用品をトラックに積んだ後に請求してくるため、泣き寝入りする人が多いのです。
基本的に、不用品回収を無料で行うことはないと思ってください。もし無料で回収するサービスを行っている業者があれば、その理由を確認し、最終的に支払う金額を詳しく教えてもらいましょう。書面で見積もりを出してもらうことが大切です。

2-3.ネット上の口コミも要注意

最近はインターネットで業者を探すことも増えてきました。そして、口コミや評判も一緒に確認する人も多いでしょう。実際に利用した人の声を知るのは重要です。悪い評判がなく、高評価されている業者を選ぶという方法もあります。
ただし、ここにも落とし穴があるのです。ネット上に書き込まれた口コミなどが全て実際の利用者によるものだとは限りません。関係者が書きこんだ偽の情報である可能性も考えられるでしょう。このようなネット上の評判は参考程度にとどめておくことをおすすめします。

3.トラブルにならないための注意点

見積もりを必ず確認する

3-1.見積もりを必ず確認する

不用品を回収してもらう前に、見積もりは必ずだしてもらってください。見積もりは出せない、という業者はその時点で断ってかまいません。電話で依頼したとしても、概算で見積もれるはずです。また、見積もりをもらったら、内容を説明してもらいましょう。追加で請求されないように、最終的な支払額であることも確認してください。

3-2.支払う前に領収書の発行を依頼する

悪質な請求をしてくる業者は所在を明らかにしないため、後から連絡をとることは不可能と考えてよいでしょう。そのため、請求額や連絡先が証拠として残る領収書の発行をしない傾向があります。そこで、料金を支払う前に領収書の発行をお願いしてみてください。問題のない業者であれば、すんなりと領収書の発行を了承してくれます。

3-3.パソコンを回収してもらうとき

不用品として処分することが多く、トラブルになりがちなのがパソコンです。パソコンに保存しているデータを削除したつもりでも、完全には消去されていない場合がほとんどでしょう。専用のソフトを使って自分で削除する方法もありますが、いっぽうで復元できるソフトも出回っています。パソコン内には個人情報など重要なデータが含まれているため、悪用目的に使われるケースが多いのです。業者にデータの削除を依頼する場合は、どのような方法で行うのかなど詳しく確認しましょう。

4.トラブルになってしまった時の対処法

トラブルになってしまった時の対処法

4-1.少しでも疑わしかったら断る

見積もりの内容や、追加請求などに納得ができなかったら支払う必要はありません。きっぱりと断りましょう。トラックに乗せた後に金額を修正するといった行為は悪質です。お金を支払うまでに少しでも疑いがあれば、その時点で依頼を断ってください。おかしいと思ったら、はっきりと伝えることも大切です。

4-2.場合によっては警察を呼ぶ

断ったり支払いを渋ったりしたら、業者が威圧的な態度をとることがあります。強い口調で責められるかもしれません。きちんとした業者であれば暴力をふるうことはまずありませんが、もし身の危険を感じたらすぐに警察を呼びましょう。やましいことをしていれば、警察を呼ぶ素振りをするだけで逃げだす可能性もあります。

4-3.消費生活センターに相談

トラブルに巻き込まれてしまったら、すぐに「消費者生活センター」に連絡しましょう。ここでは、今後の対処法について相談にのってくれます。このような被害にあってしまったときは、一人で問題を抱え込んではいけません。時間が経つほど問題解決が難しくなるので、早めに相談をしてください。

まとめ

不用品回収業者を利用する際のまとめ

いかがでしたでしょうか。不用品回収業者を利用する際は、次の点に気をつけましょう。

  • 廃棄物収集運搬の許可を確認する
  • 不用品回収を無料で行うことはない
  • ネット上の口コミも要注意
  • 見積もりを必ず確認する
  • 支払う前に領収書の発行を依頼
  • パソコンは復元できないように完全にデータを消去する
  • 少しでも疑わしかったら断る
  • 場合によっては警察を呼ぶ
  • トラブルに巻き込まれてしまったら、すぐに「消費者生活センター」に連絡

全ての不用品回収業者が悪質なわけではありません。このような知識をもっていれば、騙されることはないでしょう。