
ノートパソコンの寿命は何年? 寿命のサインや処分方法なども徹底解説!
ノートパソコンの寿命はどのくらいなのか・いつどんなときに買い換えればいいのかなど、ノートパソコンの寿命で悩んでいる方は多いでしょう。できることなら、長く使い続けたいものですよね。使い方や使用環境によっては早めに寿命が訪れることもありますが、寿命を延ばすこともできます。
そこで、本記事では、ノートパソコンの寿命などについて解説しましょう。
この記事を読むことで、ノートパソコンの寿命サインや処分方法なども分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.ノートパソコンの寿命はどのくらいか?
まずは、ノートパソコンの寿命がどのくらいなのか、基本情報をチェックしておきましょう。
1-1.平均寿命は約5年
ノートパソコンの平均寿命は約5年といわれています。ただし、使用環境や使用状況などによって寿命が早く訪れることもあるようです。だいたい、3年を経過すると少しずつ不具合や故障が増え始めるようになります。ノートパソコンの核となるHDDといったストレージが劣化し始めるのが3年となっているため、そこからさまざまな部品の劣化が始まるのです。最近では、ストレージにHDDだけでなくSSDを使用するノートパソコンが増えているので、その違いも寿命に関係しています。
1-2.部品別の寿命をチェック!
ノートパソコンには液晶・バッテリー・キーボード・光学ドライブ・マザーボード・メモリーなどさまざまな部品が構成されてできています。それらの部品の寿命をチェックしておきましょう。
- 液晶:約5~10年
- バッテリー:約2年~
- キーボード:約5年~
- 光学ドライブ:約5年~
- マザーボード:約5年~
- メモリー:半永久的に使用できる
また、HDDの寿命は時間で1万時間といわれており、1日8時間使用した場合は3~4年程度で寿命がやってくることになるでしょう。一方、最近のパソコンに採用されているSSDは新しいストレージなので、時間というよりも書き込まれたデータの量で寿命が決まります。データの量によって異なりますが、1日何時間もハードを使用すると5年程度で寿命が訪れるでしょう。
2.ノートパソコンの寿命が近いと思われる症状
ここでは、ノートパソコンの寿命が近くなると現れる症状について解説します。
2-1.頻繁にフリーズする
ノートパソコンが頻繁にフリーズするようになると、寿命が近づいている証拠といえるでしょう。パソコンがフリーズする主な原因は、HDDの不具合・熱暴走・メモリーの不足などです。パソコンはあらゆる回路と素子から構成されているため、電流による発熱はどうしても避けられません。パソコン内部のメモリーやHDDなどの部品は熱が加わりすぎると故障の原因になるので注意が必要です。メモリーやHDDの容量不足の場合は、データを移行したり削除したりすることで解決できますが、故障している場合は寿命を迎えている証拠なので買い換えたほうがいいでしょう。
2-2.起動時に異音が起きる
前はなかったのに起動時に異音が鳴るようになれば、ノートパソコンの寿命が近づいている証拠かもしれません。起動時に異音が鳴る場合、CPUファン・電源ユニット・HDD・グラフィックボードのいずれかが寿命を迎えている可能性があります。異音がどこから発生しているのか、注意深くチェックすることが大切です。
2-3.頻繁に電源が落ちる
電源が頻繁に落ちる場合も、ノートパソコンの寿命が関係しているかもしれません。電源が落ちてしまうのは、熱か電源のどちらかに原因があります。冷却ファンが作動していなかったり長時間使い続けたりしていると熱がこもり、電源が落ちてしまいやすくなるでしょう。1度ノートパソコンの電源を切るか、ソフトウェアをアンインストールしてみてください。それでも電源が落ちるのであれば、電源自体に問題がある可能性があります。電源が頻繁に落ちる症状は、末期の可能性が高いので早めの買い換えがおすすめです。
2-4.焦げ臭い
パソコンから焦げ臭いにおいがする場合、発火の危険性があるので十分に注意しておかなければなりません。特に、発煙がある場合はすぐに使用をやめて、再度電源をつけないようにしてください。自分で分解して原因を調べる方がいますが、いつどこで発火するのか分からないため、修理可能な業者や店舗に依頼したほうがいいでしょう。
3.ノートパソコンの寿命を延ばすには?
では、ノートパソコンの寿命を延ばすには、どのような方法があるのでしょうか。
3-1.暑さ対策をしっかりする
ノートパソコンはコンパクトサイズなので、デスクトップパソコンよりも熱に弱い特徴があります。特に、気温が上がる夏場はすぐに熱暴走を起こしやすくなるため、暑さ対策はしっかりと行っておきたいところです。たとえば、CPUファンの通気口を塞がないように工夫する・パソコンに冷却シートを貼りつける・冷却ファンがついた台を使うなど、さまざまな方法があります。布団の上で作業をしたり、パソコンが書類に囲まれた中で使用し続けたりすると、CPUファンの通気口を塞ぐことになるので注意してください。夏場はできるだけ冷房がついた部屋でパソコンを使用することも大切です。
3-2.ホコリを除去する
ノートパソコンの寿命を延ばすポイントとして、ホコリを除去することが大切です。冷却ファンや通気口付近にホコリがたまってしまうとパソコンの放熱がうまくいかなくなり、負荷がかかってしまいます。パソコン専用の掃除グッズを使ったり、掃除機や綿棒を使ったりしながらホコリを除去してください。エアダスターを活用すれば、細かいホコリを取り除くことができるのでおすすめです。
3-3.定期的なメンテナンスを行う
ホコリを除去すること以外にも、ノートパソコンの定期的なメンテナンスを行うことは寿命を延ばす大切なポイントとなります。たとえば、ソフトウェアやHDDなどに対するメンテナンスです。HDDとSSDのメンテナンスとしては、ディスクのクリーンアップがあります。不要なファイルを自動で削除してくれるため、ノートパソコンにかかる負荷を最小限に抑えることができるでしょう。具体的なやり方はノートパソコンの種類によって異なりますが、エクスプローラーからHDDまたはSSDを選択し、プロパティの画面に進むとディスクのクリーンアップができます。
3-4.衝撃を与えない
ノートパソコンは精密機器なので、衝撃を与えないように配慮することも大切なポイントです。特に、HDDは磁気ヘッドと呼ばれる細い針と高速で回転する金属板がついています。この金属板によってデータを読み書きしているのですが、少しの衝撃でディスクに傷がついてしまうのです。パソコンを起動しているときに衝撃を与えてしまうと、すぐに壊れてしまう恐れがあります。ノートパソコンを持ち運ぶときは必ずケースに入れ、丁寧に扱うことを心がけましょう。
4.寿命を迎えたノートパソコンの処分方法
ここでは、寿命を迎えたノートパソコンの処分方法を解説します。
4-1.PCリサイクル法に基づいて処分する
基本的に、ノートパソコンはPCリサイクル法に基づいて処分することになります。PCリサイクル法とは、パソコンの廃棄量を抑え、内部に含まれている貴重な資源を再利用することを目的とした法律です。パソコンには鋼・銅・レアメタルといった貴重な資源が含まれているため、不要になったパソコンをメーカーが回収しリサイクルすることが義務づけられています。メーカーに回収依頼を行うか、買い換えの場合は購入店に回収を依頼することになるでしょう。具体的な方法に関しては、一般社団法人パソコン3R推進協会のホームページを確認してください。
4-2.買取業者やリサイクルショップに買い取ってもらう
製造年月から5年以内のパソコンであれば、買取業者やリサイクルショップに買い取ってもらうことができるでしょう。正常に稼働しているか・不具合や故障がいないかチェックされるため、事前に稼働確認を行ってください。発売されたばかりの新製品ほど中古市場での需要が高くなるので、高価買取が期待できるはずです。けれども、発売されてから年数が経過しているものは、たとえ正常に稼働していたとしても買い取ってもらえない可能性があります。
4-3.不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼するのも、不要になったノートパソコンを処分する方法の1つです。処分に困るものでも一気に回収してくれますし、わざわざ自分たちで運んだりゴミを分別したりする必要もありません。ノートパソコン以外にも処分したいものがあれば、まとめて不用品回収業者に依頼するといいでしょう。パソコンダストでは、無料回収を行っているのでぜひご利用ください。
5.ノートパソコンの寿命に関してよくある質問
ノートパソコンの寿命に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.windowsとMacで寿命は変わるのか?
A.OSが違うので、寿命というよりもサポート期間に大きな違いがあります。サポート期間が終了するとセキュリティーなどの面であらゆる影響が出てくることになるでしょう。windowsの場合はサポート期間が公開されていませんが、だいたい2年です。Macのサポート期間も公開されていませんが、windowsと同じく2年程度といわれています。違いがきになる方は、販売店に聞いてみるといいでしょう。
Q.スリーブ状態と電源オフはどちらの負担が少ないのか?
A.頻繁に電源を入れたり切ったりすることのほうが負担がかかりやすい傾向があります。パソコンは電源を入れたときに突入電流という強い電気が流れるものです。頻繁に電源をオンオフするたびに強い電流が流れることになり、HDDに大きな負荷がかかるでしょう。ただし、スリープ状態を続けているとメモリーが動き続けることになるため、パソコンの動作が不安定になる恐れもあります。スリープ状態のほうが負荷は少なめですが、90分以上離席するのであれば電源を切ったほうがいいでしょう。
Q.自治体でもノートパソコンは処分できるのか?
A.小型家電リサイクル法を推奨している自治体の場合、回収ボックスに投かんする形でノートパソコンを処分できる可能性があります。ノートパソコンは小型家電リサイクル法の対象品目となっているため、公共施設や家電量販店に設置されている回収ボックスへ投かんしてください。処分費用はかからないので、自治体のホームページなどを確認しましょう。
Q.ノートパソコンを処分する前に注意しておきたいことは?
A.ノートパソコンに保存されているデータを移行し削除することが大切です。きちんとデータを以降・削除しておかなければ、処分時に悪用される恐れがあります。ノートパソコンには個人情報が含まれていますし、会社で使用しているものは顧客情報といった機密情報も含まれているはずです。データの扱いには十分に注意しておかなければなりません。
Q.無料回収を利用しても大丈夫か?
A.なぜ無料回収ができるのか、その理由が明確になっている業者なら依頼しても大丈夫でしょう。無料回収の理由が記載されていない業者は、後で回収費用を請求するなど不正を働く可能性があります。悪徳業者に引っかからないためにも、無料回収の理由に注目することが大切です。パソコンダストでは、回収したものを再販したり部品ごとに分解して販売したりしているため、回収コストを抑えることができています。
まとめ
ノートパソコンの寿命はだいたい5年といわれています。ただし、使用環境や頻度によっては、ノートパソコンの核となるHDDが劣化し、3年経過したあたりから不具合が生じるようになるでしょう。まだ正常に使える状態なら、要らなくなったパソコンを買取業者やリサイクルショップを利用して買取に出すこともできます。けれども、買取対象にならなかったパソコンは、PCリサイクル法に基づいて処分しなければなりません。パソコンは自治体回収ができないものなので、ゴミ捨て場で処分しないように気をつけてくださいね。