パソコンが故障したらどうする? 対処・処分のコツを詳しく教えます!

パソコンが故障してしまい、どのように対処すればいいのかお悩みではないでしょうか。情報社会が進んだ今、パソコンが使えないととても不便ですよね。しかも、大切なデータが入ったままでは困ります。処分方法もどんなものがあるのか、どのように進めたらいいのかなど、分からないことが多いことでしょう。そこで、今回は、パソコンが故障したときの対処方法や処分方法を詳しく解説します。

  1. パソコンの故障について
  2. パソコンの故障でよくある症状は?
  3. パソコンが故障する原因は?
  4. パソコンが故障したときに自分でできること
  5. パソコンが故障したら修理? 廃棄?
  6. 故障したパソコンの処分方法
  7. パソコンの故障に関するよくある質問

この記事を読むことで、パソコンの故障について詳しく分かります。まずは、じっくり読んでみてください。

1.パソコンの故障について

最初に、パソコンの故障に関する基本を確認しておきましょう。

1-1.パソコンが故障する前兆

パソコンが故障するときには、以下のような前兆があります。

  • 起動に時間がかかる・起動しないときがある
  • ファンの音がうるさい・常に回転している
  • 以上に加熱している
  • 頻繁に再起動する
  • ブルーバック画面が出ることがある
  • 画面がちらつく
  • キーボードやマウスが反応しない・誤反応することが増える
  • ファイルの保存や読み込みに失敗することがある

1-2.故障しやすい部分は?

パソコンで故障しやすいのは、主に以下のような部分です。

  • 電源周辺
  • ハードディスク
  • メモリー
  • 液晶モニター
  • 外部機器
  • ファン
  • キーボード

1-3.購入後何年ぐらいで故障しやすい?

パソコンの寿命は、約4年です。使用環境や方法・頻度にもよりますが、寿命が近くなると故障しやすくなるでしょう。特に問題なく使うことができていても、ある日突然故障することもあります。購入後4年を経過したものは、いつ故障してもおかしくないと考えてください。

2.パソコンの故障でよくある症状は?

パソコンが故障したときの主な症状を詳しく解説します。

2-1.電源が入らない

パソコンの電源ボタンを押しても電源が入らないことがあります。まずは、電源コードがきちんと接続されているかチェックしてください。ACアダプターがコンセントから外れていないかも確認しましょう。ノートパソコンでバッテリーを使用している場合は、バッテリーの充電不足も考えることができます。いずれをチェックしても起動しない場合は、電源周辺もしくはマザーボードの故障の可能性があるでしょう。

2-2.OSが起動しない

パソコンの電源は入るけど、OSが起動しないときはマザーボードの故障が考えられます。また、起動中の状態で長時間そのままになる場合も同様です。画面が真っ暗で何も表示されない場合は、液晶のバックライト切れの可能性があります。また、バッテリーの充電不足もチェックしてください。

2-3.突然再起動する

パソコンを使用中に突然再起動する場合は、内臓バッテリーの電力不足・熱暴走・電源関連やマザーボードなどの破損など、さまざまな原因が考えられます。ウイルス感染している場合も、再起動を繰り返すケースがあるので注意してください。なお、頻繁に再起動を繰り返す場合、パソコンに内蔵されている診断ソフトなどを使ってみるのもおすすめです。再起動を繰り返す場合は、実務に大きな支障が出るため早めの買い替えを検討しましょう。

2-4.突然電源が落ちる

パソコンを使用しているとき、突然電源が落ちてしまうことがあります。パソコン本体の過熱や処理能力を超えた負荷がかかったときに出やすい症状です。突然電源が落ちたときは、本体の熱を冷ます・放電をするなどを試しましょう。なお、電源が落ちやすくなっている場合、マザーボードに不具合が起きている可能性があります。

2-5.画面表示がおかしい

画面の色がおかしい・異常に暗いなどの場合は、グラフィックボードや液晶のバックライトが故障している可能性があります。購入後、数年経過したパソコンで起きやすい症状です。いずれも再起動などでは治らないため、修理が必要になります。ただし、一時的なクラッシュの場合は、再起動で改善することもあるでしょう。

3.パソコンが故障する原因は?

パソコンが故障する主な原因について詳しく解説します。

3-1.高温になる場所での使用

パソコンは、高温に弱いため、夏場などで周囲の温度が高くなると熱暴走を起こして故障することがあります。パソコンを使用する場合は、できるだけ涼しい環境を整えてください。夏は、クーラーや扇風機を活用するほか、ファン周辺の掃除をこまめにしておくことも必要です。また、冬場ではコタツの上で使用しても同様の症状が起きやすいので気をつけましょう。

3-2.飲みものなどの液体をこぼす

パソコンに飲みものなどの液体をこぼすことは、大きなダメージにつながります。液体がパソコン内部に入り込むと、電気回路がショートするなどの故障につながるでしょう。特に、ノートパソコンにとっては致命傷です。液体をこぼしてしまったときは、すぐにティッシュペーパーなどで水分を吸い取り、キーボードを逆さまにして水分が内部に浸透するのを防ぎましょう。そのまま、数時間以上放置し、水分が蒸発してから正常に動作するか確認してください。

3-3.落下などで強い衝撃を与える

落下などでパソコンに強い衝撃を与えると、パソコンが物理的に破損して故障しやすくなります。特に、ノートパソコンの持ち運びや収納ケースから取り出す際などは注意してください。物理的な破損は、部品交換が必要になるため、修理もしくは買い替えを検討しましょう。

3-4.ホコリっぽい環境で使用する

ホコリっぽい環境で使用すると、ファンにホコリがたまり、うまく放熱できず異常加熱する原因になります。すると、パソコンが熱暴走を起こして故障しやすくなるのです。また、ホコリが入り込むことで接触不良を起こしてエラーが起きやすくなります。パソコンの清掃を普段からしない人も、注意しましょう。

3-5.強制終了を行う

パソコンがフリーズするなどで、操作をまったく受けつけなった場合、電源ボタンを長押しして強制終了することになるでしょう。しかし、強制終了はパソコンにとって大きなダメージを与える場合があります。強制終了後、電源が入らない・OSが立ち上がらない・ディスクチェックが終わらないなど、致命的なダメージにつながるので注意しましょう。

4.パソコンが故障したときに自分でできること

パソコンが故障したときに自分でできることを詳しく解説します。一時的な不具合ならば、元どおり使えるようになることもあるでしょう。

4-1.再起動する

パソコンを再起動することで、正常に使えることがあります。再起動をすることで、パソコン内部のメモリーやタスクがリセットされるからです。再起動後、特に問題なく使うことができれば、故障ではありません。ただし、頻繁に再起動を行う必要がある場合は、寿命が近づいていると考えたほうがいいでしょう。

4-2.放電する

パソコンの再起動を行っても不具合が解消しない場合は、パソコンの放電をすることをおすすめします。パソコンの電源を落としてから、電源ケーブル・内臓バッテリーパック(ノートパソコンの場合)・LANケーブル・周辺機器などの接続ケーブルをすべて取りはずしてください。数分そのままにして放電させた後、パソコン本体に電源ケーブル・マウス・キーボード(デスクトップパソコンの場合)を接続します。パソコンの電源を入れ、起動するか確認して完了です。放電は、熱暴走による電源オフなどの対処にも効果があります。

4-3.電源チェックをする

パソコン本体ではなく、電源に問題があることもあります。たとえば、ACアダプターの故障・内臓バッテリーパックの寿命・電源コネクターの破損などです。AC電源で起動して問題が起きなくても、内蔵バッテリーパックを使用して起きるときは、内蔵バッテリーパックの寿命を考えましょう。AC電源を使用するときだけ不具合が起きるときは、ACアダプターや電源コネクターが原因である可能性が高くなります。

4-4.清掃をしてみる

パソコンが汚れている場合は、清掃をしてみるのもひとつの方法です。ホコリや小さなゴミがパソコン内部に入り込み、接触不良を起こしている場合があります。特に、ファン周辺・キーボード・USB端子など各種インターフェースには、ホコリがたまりやすいので確認してみてください。なお、清掃する場合は、必ずパソコンの電源を落とした状態で行いましょう。

4-5.電池パックをはずしてみる

ノートパソコンの場合は、電池パックをはずしてみてください。電池パックが寿命を迎えているとパソコンへの電源供給が不安定になり、不具合の原因になります。パソコンの電源を落としてから、電池パックをはずし、電源ケーブルとAC電源を接続して起動してみてください。問題なく動作するのなら、電池パックが原因ですから交換が必要です。

4-6.リカバリーを試す

パソコンをリカバリーし、初期状態に戻すことも試してみましょう。パソコンが物理的に故障していなければ、リカバリーで元どおり使えることがあります。パソコンによって、リカバリーディスクを使用する・リカバリープログラムを起動するなどの違いがあるため、使用説明書などで確認し実行してください。なお、リカバリーをすると自分で作成したデータが失われる可能性があるので、事前にバックアップを取っておきましょう。

4-7.特定のプログラムをアンインストールする

特定のプログラムをインストール・使用後に、クラッシュする・再起動するなどの症状が出る場合は、アンインストールすることで解決することがあります。使用頻度が少ないものは、思いきってアンインストールしてみましょう。なお、アンインストール後は、必ずパソコンを再起動してください。

4-8.周辺機器の相性をチェックする

周辺機器とパソコンの相性が悪い場合もあります。周辺機器をはずせば問題なくパソコンが動作する場合は、最新のドライバーをインストールすることで改善することがあるため、周辺機器メーカーのホームページなどでチェックしてみてください。

5.パソコンが故障したら修理? 廃棄?

パソコンが故障したら修理か廃棄かを考えましょう。判断目安や修理の依頼先・方法を解説します。

5-1.修理か廃棄かを選ぶ目安は?

パソコンが故障したとき、修理するか・廃棄するかの目安は以下を参考にしてください。

  • 購入後間もなく、メーカーや販売店で無料修理できる:修理
  • 保証期間は過ぎているが、簡単・安価に修理可能:修理
  • 使用年数が4年以上:廃棄
  • 修理可能だが費用が高い(数万円以上かかるなど):廃棄
  • メーカーに補修用部品がなく、修理不可能:廃棄

5-2.パソコンの修理の依頼先・依頼方法

パソコンの修理ができる主なところと依頼方法を解説します。

5-2-1.メーカー

パソコンの修理は、メーカーに依頼すると確実です。まずは、メーカーの修理担当窓口に連絡し指示を受けてから、指定先に送付してください。なお、保証期間内で無料修理を希望する場合は、メーカーの保証書を添付する必要があります。また、保証期間を過ぎている場合は、修理用部品の欠品などを理由に修理ができないこともあるので確認してください。修理可能かつ有料になる場合は、メーカーから見積もりが送られてくるので内容を確認し、金額・納期など納得できる場合は改めて依頼しましょう。

5-2-2.パソコン修理専門業者

パソコン修理専門業者に修理を依頼することも検討しましょう。修理業者の店頭に持ち込み、修理可能かどうか診断してもらい、見積もりをもらってください。修理可能であり提示金額に納得できた場合は、改めて依頼しましょう。納期は、数日程度が必要になります。業者から修理完了の通知が届いたら、受け取りにいきましょう。なお、業者によっては宅配便を利用してパソコンを送付・受け取りすることもできるので確認してください。

6.故障したパソコンの処分方法

故障したパソコンの処分方法を詳しく解説します。

6-1.処分前にはデータ移行と削除が必要

パソコンの処分前には、データ移行と削除をしておきましょう。パソコン内部には、個人で撮影した画像や動画・作成した文書などが多く保存されています。また、各種サービスのログインIDやパスワード・クレジットカード情報なども記録されているものです。大切なデータの紛失や流出を避けるためにもデータ移行と削除は必要不可欠な作業といえます。なお、故障が原因でデータの移行も削除もできない場合は、以下の方法を試してみてください。

  • パソコンを分解してハードディスクを取り出す
  • ほかのパソコンと接続し、データの読み取りを試みる
  • データを読み取ることができたら別の媒体にデータを移行する

なお、データの読み取りができない場合であっても、念のためにハードディスクを物理的に破壊すれば情報流出のリスクをなくすことができます。

6-2.自治体に処分を依頼する

故障したパソコンの処分を、自治体に依頼できる場合があります。自治体によっては、ノートパソコンが小型家電リサイクル法の対象品目になっており、専用回収ボックスに投入することで無料処分が可能です。ただし、ノートパソコンだけが対象であり、デスクトップは不可なので注意しましょう。まずは、自治体のホームページなどでノートパソコンが小型家電リサイクル法の対象品目であるか調べてみてください。

6-3.メーカーに処分を依頼する

故障したパソコンは、メーカーに処分を依頼することも検討しましょう。パソコンは、PCリサイクル法によってメーカーが責任を持って回収・リサイクルする義務があります。メーカーに処分を依頼する場合は、リサイクル受付窓口に連絡してください。回収方法・日時に従って、パソコンを回収してもらいましょう。なお、PCリサイクルマークがついているパソコンは、無料で処分してもらえます。PCリサイクルマークがついていないもの・紛失したものは、処分費用が自己負担(1台につき数千円程度)となるので覚えておきましょう。

6-4.無料回収業者に処分を依頼する

故障したパソコンは、無料回収業者に処分を依頼することも可能です。無料回収業者では、回収したパソコンを材質ごとに分解・リサイクルして、再資源化しています。なお、当パソコンダストでも、故障したパソコンを無料回収しているのでぜひご利用ください。なお、宅配便にてそのほかの不用品も同梱(どうこん)すれば、無料で処分できてとてもお得です。

7.パソコンの故障に関するよくある質問

最後に、パソコンの故障に関するよくある質問に回答します。それぞれ確認し、参考にしてください。

Q.故障なのか不具合なのか判断がつかないのですが?
A.故障は再現性があり、部品交換・修理が必要になる場合をいいます。不具合も再現性があるものの、再起動や放電などにより改善できるものが多くあるものです。また、メーカーなどから提供される最新のドライバー・修正プログラムのインストールで直る場合も、不具合といえるでしょう。

Q.故障したパソコンを利用する方法は?
A.たとえば、分解して補修用部品を採取することもできます。ハードディスクが生きているのなら、取り出して市販の専用ケースに収納すれば外部ハードディスクとして活用も可能です。

Q.故障したパソコンのデータ消去はどこに依頼できる?
A.不用品回収業者などで、パソコンの処分と同時にデータ消去サービスを行っているところがあります。ハードディスクを物理的に破壊する・ハードディスクに強い磁力を当てて読み込み不可にするなどの方法で消去してもらえるので確認してみましょう。業者によっては、無料で行っていることもあります。

Q.複数台のパソコンを同時処分するのに適した方法は?
A.不用品回収業者に処分を依頼することをおすすめします。出張回収なら、日時・場所指定をして複数台のパソコンを1回で回収してもらえるので便利です。まずは、業者に連絡して見積もりをもらうといいでしょう。なお、パソコンのほかにも不用品がある場合は、同時に処分することをおすすめします。

Q.無料回収業者を選ぶときの注意点は?
A.パソコンの処分を依頼する場合は、以下を参考にして無料回収業者を選びましょう。

  • パソコンを含む不用品の回収・処分で実績が豊富
  • 資源リサイクルに力を入れている
  • どこまで無料なのか明示している(処分費用だけ無料・送料も無料かなど)
  • 回収方法が便利(宅配回収などを選べる)
  • データ消去サービスを行っている
  • 訪問や電話勧誘での営業活動をしていない
  • スタッフの対応がよく顧客からの信頼が厚い
  • 古物商許可を取得している

まとめ

今回は、パソコンが故障した場合の処分について詳しく解説しました。パソコンは、PCリサイクル法によってリサイクルを前提とした処分が義務となっているため、粗大ゴミや不燃ゴミとして処分することができません。まずは、この記事を参考にさまざまな処分方法とメリット・デメリットを理解してください。なお、パソコンの処分は、無料回収業者に依頼すると処分費用が無料となりお得です。ただし、悪質業者も存在するため、業者選びをきちんと行い信頼できることを確認してから依頼しましょう。