Macは自治体のゴミとして処分できるの? 主な処分方法をチェック!

「Macは自治体のゴミとして処分できるのか?」「何ゴミになるのか分からない」など、Macの処分方法で悩んでいる方は多いでしょう。基本的に、パソコンはPCリサイクル法によって、メーカーによる回収とリサイクルが義務づけられています。そのため、Appleのリサイクルプログラムで処分するのが一般的です。ただ、発売されたばかりで正常に稼働するものは買取という方法もあるでしょう。

本記事では、Macの処分方法について解説します。

  1. Macは自治体のゴミでは出せない
  2. Macの処分方法とポイント
  3. Macを処分する前にやるべきこと
  4. Macの処分に関してよくある質問

この記事を読むことで、Macを上手に処分するコツが分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。

1.Macは自治体のゴミでは出せない

なぜMacは自治体のゴミとして捨てることができないのか、その理由をチェックしておきましょう。

1-1.PCリサイクル法によってメーカーの回収が基本

パソコンは、資源有効利用促進法(通称:PCリサイクル法)に基づいて処分しなければなりません。パソコンの中には、鉄・鋼・銅などレアメタルが豊富に含まれています。この法律によって、パソコンを回収し資源に戻すまでをメーカーが責任を持って行うことが義務づけられ、レアメタルを再利用するのです。メーカーだからこそ、正しい方法でリサイクルしてくれる安心感があります。

1-2.自治体によっては回収可能なところも

基本的に、パソコンは自治体のゴミとして処分できませんが、小型家電リサイクル法に基づいて回収を行っている自治体もあります。公共施設や家電量販店などに回収ボックスが設置され、そこに投かんするだけでリサイクルしてもらえるという仕組みです。ただし、回収ボックスに入らないサイズのものは、ほかの方法で回収してもらうことになるので注意してください。お住まいの地域で回収可能か、ホームページや掲示板などをチェックしましょう。

1-3.周辺機器はゴミとして捨てられる

パソコンは小型家電リサイクル法やPCリサイクル法に基づいて処分することが一般的ですが、周辺機器は自治体のゴミとして捨てることができます。キーボード・マウス・ケーブル・スピーカーなどの周辺機器は、PCリサイクル法の対象外だからです。ただし、自治体によってゴミの分類や回収方法が異なるため、ホームページ等で確認したほうがいいでしょう。ほとんどの自治体では、不燃ゴミ・粗大ゴミ・小型家電ゴミとして処分できます。

2.Macの処分方法とポイント

では、具体的に、Macの処分はどのような方法があるのでしょうか。ここでは、処分方法ごとにポイントも解説します。

2-1.Appleのリサイクルプログラムで処分する

Macを製造・販売しているAppleではリサイクルプログラムを実施しています。どのような内容なのか、詳しく説明しましょう。

2-1-1.PCリサイクルマークがあるパソコンは無料回収が可能

基本的に、パソコンメーカーが回収・リサイクルを行っているのは自社のパソコンだけです。Appleのリサイクルプログラムも、Macを始めとした製造製品が回収対象となります。他社製のパソコンは回収申し込みができないので注意してください。また、PCリサイクルマークの有無によって回収費用が異なります。PCリサイクルマークがあるパソコンは無料、ない場合は有料です。マークのないPCの回収再資源化料金は以下のとおりとなります。

  • デスクトップパソコン本体:3,000円(税抜)
  • ノートブックパソコン:3,000円(税抜)
  • CRT(ブラウン管)ディスプレイ:4,000円(税抜)
  • 液晶ディスプレイ:3,000円(税抜)
  • CRT(ブラウン管)ディスプレイ一体型パソコン:4,000円(税抜)
  • 液晶ディスプレイ一体型パソコン:3,000円(税抜)

2-1-2.オンラインまたは店頭にて回収が可能

Apple社による回収はオンラインまたは店頭で受けつけています。オンラインで申し込むとギフトカード、店頭では下取りとして購入商品の割引が受けられるのが主な違いです。新しいAppleのパソコンを購入したい方は、店頭で回収を依頼したほうがいいでしょう。オンラインで申し込む場合は、家庭系パソコンのリサイクルお申し込みページをチェックしてください。

2-1-3.Apple回収の手順

申し込みから回収までの流れをチェックしておきましょう。

  1. オンラインまたは店頭で回収の申し込みをする
  2. PCリサイクルマークがないパソコンの場合、送られてくる払込取扱票を使って料金を支払う
  3. 入金確認後、送られてくるエコゆうパック伝票等を受け取る
  4. 自分でこん包し、戸口集荷か郵便局への持ち込みでリサイクル工場に送る

パソコンをこん包する場合、輸送途中で破損・飛散しないようにすることが大切です。そして、送付されたエコゆうパック伝票を見やすい場所に貼りましょう。詳細は、Appleの回収申し込みページをご覧ください。

2-2.買取専門店に依頼する

まだ使える状態のMacなら、買取専門店に売るのも方法の1つです。ここでは、具体的な買取に出す方法とポイントを解説します。

2-2-1.新しいモデルほど需要がある

Apple社のパソコンは中古市場において需要が高く、新しいモデルのMacほど高く売れる可能性があります。また、Macは10万円以上するものばかりなので、なるべく安く購入したい方が中古の購入を検討するケースが多いのです。他メーカーよりも買い取ってもらいやすい傾向があるため、使わなくなった時点で早めに売ってしまったほうがいいでしょう。

2-2-2.店頭持ち込みまたは出張・宅配買取

買取専門店によって回収方法は異なりますが、店頭持ち込み・出張・宅配買取の3つが主な買取方法となります。早く現金化したい方は、近くにある買取店に持ち込むのがおすすめです。Macのほかにも買い取ってもらいたいものがある場合は、まとめて出張買取を利用するのもいいでしょう。近くに店舗がない方は、宅配買取を利用してください。

2-2-3.高く売るためのポイント

Macをできるだけ高く売るポイントは、付属品をそろえることです。購入時についてきた元箱・充電器・ケーブル・取扱説明書・保証書などの付属品をなるべくすべてそろえてから査定に出してください。特に、必需品となる充電器やいつ購入したのか証明できる取扱説明書は高価買取につながる大事な要素となります。また、ディスプレイが汚れている場合はキレイに拭いてください。キーボードやトラックパッドのすき間はホコリがたまりやすいため、歯間ブラシやドライヤーなどを使ってキレイに除去しましょう。

2-3.無料回収サービスを利用する

無料回収業者のサービスを利用するのも方法の1つです。利用前にぜひチェックしてください。

2-3-1.古い・壊れたパソコンを処分するときにおすすめ

古いモデルのパソコンや壊れて使えないものは、買取対象にはなりません。また、PCリサイクルマークがついていないMacを処分する際は、3,000円~のリサイクル費用がかかってしまいます。なるべくお金をかけずに古い・壊れたMacを処分したいときは、無料回収サービスを利用するといいでしょう。無料回収の条件に当てはまれば、お金をかけずに処分できます。

2-3-2.無料回収ができる理由を確認する

無料回収業者の中には、無料と偽り、回収した後に追加費用を請求する悪質な業者が存在しています。悪質業者に引っかからないために、無料回収ができる理由を確認してください。たとえば、パソコンダストの場合は、回収したパソコンや家電を修理しメンテナンスしています。再販できない場合も資源としてリサイクルしているからこそ、無料回収が可能なのです。無料回収の理由をしっかり提示している業者なら、安心して利用できるでしょう。

3.Macを処分する前にやるべきこと

Macを処分する前に、いくつかやるべきことがあるので説明します。

3-1.バックアップを取る

Macを処分する前に必ずしてほしいのが、データの完全消去です。きちんと消去せずに処分してしまうと、Macに内蔵されているハードディスクドライブ内のデータが外部へ流出し悪用されてしまう恐れがあります。そして、データを消去する前に行ってほしいのが、バックアップです。Macの場合は、内蔵されているバックアップ機能「Time Machine」を利用するか、iCloudにファイルを保存する方法があります。具体的な方法に関しては、Appleのサポートページをご覧ください。

3-2.データ消去は標準機能を利用する

Macには、HDD内データが復旧できないよう消去機能が標準でついています。この機能を活用し、以下の手順でデータを消去してください。

  1. ユーティリティ→ディスユーティリティをクリックする
  2. 消去したい領域を左の一覧から選び、消去→セキュリティオプションのボタンを押す

上記の方法でデータが消去できますが、すべてのデータを完全消去するまでには時間がかかります。時間をかけたくない方は、HDD内の領域をすべて上書きすることで消去できる「データをゼロ消去」を利用するといいでしょう。

3-3.業者にデータ消去を依頼する

自分でデータを消去するのが面倒・きちんと消去できたか不安な方は、業者に依頼するのも方法の1つです。無料回収業者の中には、データ消去サービスを受けつけているところがあります。たとえば、パソコンダストでは、論理的・物理的の2つの方法でデータの消去が可能です。

4.Macの処分に関してよくある質問

Macの処分に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.事業で使用したパソコンの処分方法は?
A.事業で使用したパソコンは産業廃棄物扱いとなるため、自治体回収での処分ができません。自治体が認可した事業者かメーカー、または無料回収業者に依頼することになるでしょう。産業廃棄物の収集運搬許可を取得しているか、必ず確認してから依頼してください。

Q.Macの買取額はいくらぐらい?
A.発売年月日・スペック・型番・容量などによって異なりますが、Macは中古市場での需要が高いので数万円で買い取られるケースが多いでしょう。最新モデルの場合は、買取額が5万円以上になる可能性もあります。なるべく早く売ることも高価買取のポイントです。

Q.データを消去する際の注意点は?
A.iTunesやiCloudから必ずサインアウトすることです。また、Macを探す機能をオフにしておきましょう。処分する前にきちんと済ませておかなければ、後々トラブルになる恐れがあるので注意が必要です。

Q.初期化でデータが消えるのでは?
A.初期化はデータが見えないようにしただけなので、復元ソフトを使えばデータが元どおりになる可能性があります。そのため、きちんと完全消去を行ってから初期化をするのが理想といえるでしょう。

Q.宅配回収を利用する際の注意点は?
A.無料回収業者の中には、回収は無料でも送料がかかるところがあります。回収依頼をする前に、送料の有無を確認してください。パソコンダストの場合は、デスクトップパソコン・ノートパソコンなど送料無料対象商品が1点でも含まれていれば、送料がかかる商品を何点同こんしても送料がかかりません。

まとめ

Macを含めたパソコンは、PCリサイクル法によってメーカーによる回収とリサイクルが義務づけられています。そのため、自治体で捨てることはできません。Appleのリサイクルプログラムを活用するか、買取という形で処分することになるでしょう。買取以外にも、パソコンを中心に無料回収を行っている業者へ依頼する方法があります。いくつかの処分方法を知っておけば、自分に合った方法で上手に処分できるはずです。