パソコンの動作が重くなる原因とその有効な対処法とは?

「近ごろ、パソコンの動作が重い」と感じている方はいませんか。購入したばかりの時期は軽快に動くパソコンも、時間がたつと徐々に動作が重くなり、何をするのにも手間がとれるようになってしまいます。この記事は、そうしたお悩みを抱えた方のための記事です。パソコンが重くなる原因とその対処法について詳しく見ていきましょう。

  1. パソコンの動作が重くなる原因
  2. パソコンが重くなった場合の対処法
  3. 対処法を行っても効果がない場合、どうすべきか

1.パソコンの動作が重くなる原因

パソコンの動作はある日突然重くなることもあれば、時間をかけて少しずつ重くなることもあります。重くなる原因もひとつだけではありません。まずはパソコンが重くなる原因について知っていきましょう。

1-1.パソコンの性能が不足している

パソコンを使うときは、さまざまなソフトウェアやアプリケーションを起動して作業を行います。このとき、ソフトウェアが満足に動作するために必要な性能を、パソコン側が満たしていないこともあるでしょう。そのような場合は、パソコンが無理をしてソフトウェアを動かすことになるため、結果的に動作が重くなってしまいます。

古いパソコンでは、最新のソフトウェアを十分に動かすことが極めて困難です。ソフトウェアの仕様を確認して、最低どのくらいの性能がパソコンに必要とされているのか調べておいてください。

1-2.ウィルスやスパイウェアに感染している

パソコンが知らない間にウィルスやスパイウェアに感染してしまい、結果的に動作が重くなっていることも考えられます。ウィルスやスパイウェアは、勝手にパソコンのリソースを使用してしまうので、本来さほど負荷がかからない作業でも動作が重くなってしまう、といった状況に遭遇したら、疑ってみたい原因のひとつです。

1-3.パソコンのメンテナンス不足

パソコンを使い続けることそのものが、動作が重くなってしまう原因になることもあります。パソコンの中で、データが保存されているのがハードディスクと呼ばれる記憶領域です。ハードディスクに繰り返しデータの保存と削除を行なっていると、ファイルの配置が不規則になる「断片化」という現象が起こります。この断片化によってパソコンの動作が重くなることがあるのです。

また、パソコンの基本ソフトであるOSが古くなることで、動作が遅くなることも考えられます。インターネットにつながっているパソコンは、通常、自動的にOSを更新しますが、何からの原因でOSの更新がうまくいかなくなることもあるので注意しましょう。

2.パソコンが重くなった場合の対処法

パソコンの動作が重くなったからといって、すぐに買い替えを検討する必要はありません。いくつかの対処法を試すことで、動作が軽くなることもあります。この章では代表的な対処法をご紹介しましょう。

2-1.負荷がかかりにくい設定に変更する

パソコンの設定を変更することで、負荷を軽減し、動作を軽くすることができる場合があります。代表的なものは、常駐ソフトの設定です。「常駐ソフト」とは、電源を起動した時点で自動的に動作するソフトウェアのこと。常駐ソフトが複数あると、同時に多くのソフトウェアを動かしてしまうことになるので、動作は重くなってしまいがちです。この常駐ソフトの設定を見なおし、起動するソフトウェアを少なくすれば、動作を軽くする効果が期待できます。

2-2.ウィルス対策ソフトでセキュリティをチェック

ウィルスやスパイウェアのせいで動作が重くなっているのなら、ウィルス対策ソフトやアンチスパイウェアソフトを使いましょう。ウィルス対策ソフトは、ウィルスの侵入を防ぎ、すでにパソコンの中に入り込んでしまっているものについては、取り除いてくれる機能を持ったソフトです。アンチスパイウェアソフトを使えば、スパイウェアに対して同様の対処を行うことができます。

2-3.パソコンを定期的にメンテナンスする

メンテナンス不足が原因で動作が重くなっているのなら、定期的にパソコンをメンテナンスすることで状況が改善するかもしれません。OSの更新を行い、最新バージョンにすれば動作が軽くなることもありますし、断片化したファイルを整理する「デフラグ」を行うのも有効です。

3.対処法を行っても効果がない場合、どうすべきか

ご紹介した対処法を行っても動作が重いままのときはどうしたらいいのでしょうか。パソコンも形あるものなので、時間とともに少しずつ劣化していきます。あまりにも動作が重く、改善の見込みがないときは、新しいパソコンに買い替えることを検討してください。この章では、パソコンを買い替えたほうがいいケースや、古いパソコンを処分する方法などをご紹介します。

3-1.購入してから3~6年たっているもの

あまりにも古いパソコンは、性能の限界がきているため、動作を軽くできないことが少なくありません。パソコンも、ほかの家電製品と同じく「寿命」があります。寿命を過ぎたパソコンは買い替えを検討した方がいいでしょう。

パソコンの寿命は、毎日10時間以上使用するものだとおよそ3年。2~3時間程度の短時間しか使わないものであれば6年程度です。自分が普段どれくらいの時間パソコンを使っているのか思い出して、寿命かどうかの判断を行いましょう。

3-2.対処法をしても効果のないもの

寿命を迎えていないパソコンでも、買い替えたほうがいい、というケースはあります。パソコンの内部に含まれるパーツが劣化したり、故障したりしてしまって、十分に性能を発揮できなくなることも考えられるからです。

しかし、パソコンに詳しくない人にとっては、自分のパソコンに故障があるかどうかを判断するのは簡単ではありません。ですから、ひとつ明確な基準をご紹介しましょう。「今回ご紹介した、動作が重いときの対処法を行なって改善するかどうか」、そのこと自体が基準になります。

今回記事の中でご紹介した対処法は、誰にでもできる簡単な方法です。その対処法を実行しても改善しないということは、専門的な対処が必要だということ。だとしたら、買い替えてしまったほうがお手軽だということです。

3-3.古くなったパソコンの処分方法

新しいパソコンに買い替えるときは、古いパソコンを処分しなくてはいけません。パソコンは家電リサイクル法によって処分方法が定められているため、通常のゴミと同じ捨て方で処分できませんので注意しましょう。パソコンを捨てる方法は、自治体が時々行なっている集団回収を利用する、もしくは、リサイクルショップに持ち込むといった手が考えられます。ただし、自治体の回収は、いつも行われているわけではありません。また、自治体を利用する場合も、リサイクルショップを利用する場合も、自分でパソコンをわざわざ持って行かなくてはならないのが面倒なところです。

この他には、不用品回収業者に回収を依頼するのもいいでしょう。一部の業者は、自宅までパソコンを回収にきてくれる「出張買い取りサービス」や、郵送でパソコンを引き取ってくれる「宅配買い取りサービス」など、便利なサービスを実施しています。覚えておいて損はありません。

まとめ

今回は、パソコンの動作が重くなって困っている方のために、パソコンの動作が重くなる原因とその対処法をご紹介してきました。

  1. パソコンの動作が重くなる原因
  2. パソコンが重くなった場合の対処法
  3. 対処法を行っても効果がない場合、どうすべきか

パソコンが重いと感じたら、まず疑わしい原因を特定し、可能な対処法を1つずつ試してみましょう。症状が改善すれば問題はありません。改善しなければパソコンの買い換えを検討してみてください。