パソコンの電源が入らない場合のデータ消去法は? データ消去の重要性を解説
パソコンの電源が入らない場合、データ消去はどうすればいいのか頭を抱えている方は多いでしょう。
電源が入らないから仕方がない、データも消去されているだろうという考えはNGです。電源が入らないからといって、データが消去されたわけではありません。そのままパソコンを処分すると、データが流出し悪用される恐れがあるので注意が必要です。
本記事では、パソコンデータ消去の重要性や具体的な方法などを解説します。
この記事を読むことで、パソコンダストの廃棄サービスや、データ消去サービスの特徴も分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.電源が入らないパソコンデータ消去の重要性
まずは、電源が入らないパソコンデータ消去の重要性をチェックしましょう。
電源が入らないパソコンにもデータが保存されている
パソコンの電源が入らない=データも見られないと思われがちですが、パソコン本体を復旧させることができればデータも見られるようになります。電源が入らないパソコンは、電源ユニットやマザーボードなどを交換すれば、再び電源がつく可能性があるでしょう。電源が入らないからとパソコンを処分すると、そのパソコンからデータが盗まれる可能性があるので注意が必要です。
データはHDDやSSDに記録されている
なぜ電源が入らないパソコンからデータが盗まれるかというと、パソコンのデータはHDD(ハードディスク)やSSDに記録されるからです。つまり、HDDやSSDのデータを完全消去しなければ、電源が入らないパソコンでもデータが残っていることになります。外付けHDDであれば取り外した後にデータ消去できますが、内蔵されている場合は自分でHDDを取り外すか、ほかの方法でデータを完全消去する必要があるでしょう。
大切なデータが第三者に漏えいするリスク
データを消去していないパソコンを処分すると、大切なデータが第三者に流出するリスクがあります。パソコンには名前や住所などの個人情報やクレジットカード情報が記録されているため、それらの情報がすべて流出する恐れがあるでしょう。実際に、プライベートで使用していたパソコンが壊れてしまい、そのまま処分した結果、パソコン内のデータが流出し悪用されたというトラブルも起きています。
クレジットカード情報や写真・画像の悪用を防ぐため
インターネットショッピングでクレジットカードを利用した場合、その情報がパソコン内に記録されます。前述したように、電源が入らないパソコンでも情報が残っているため、クレジットカード情報が流出する可能性が高いと言えるでしょう。一度流出した情報をもとに戻すことはできません。また、クレジットカード情報だけでなく、パソコン内に保存されているプライベート画像や写真も流出し悪用される恐れがあります。
会社の機密情報が流出する恐れも
会社で使用したパソコンの場合、機密情報や顧客情報なども流出する恐れがあります。実際に、会社用のパソコンから大切な情報が流出し、信頼を失ったという事例も起きているので注意しましょう。事業目的で使用したパソコンは、処分前に会社が取り決めたルールを確認しておく必要があります。大切なデータを守るためにも、パソコンデータの完全消去が重要です。
2.データ消去の具体的な方法
ここでは、データ消去の具体的な方法を解説します。
データのバックアップを取る
まずは、大切なデータを失わないために、バックアップを取る必要があります。バックアップを取らずにパソコンの電源が入らなくなっている場合は、バックアップを取っておくことで安心してデータが消去できるでしょう。ただし、バックアップを取るには、電源が入らないパソコンを復活させる必要があります。自分で対処できない場合は、専門業者によるデータ復旧サービスを利用するのがおすすめです。パソコンのデータを復旧した後は、以下の方法でバックアップを取りましょう。
Windows10の場合
Windows10でデータをバックアップする場合、以下の方法があります。
- 画面左下の「スタートボタン」から「設定」をクリックする
- 「更新とセキュリティ」から「バックアップ」の順に選択する
- 「ドライブの追加」をクリックした後、バックアップ先のメディアを選択する
- 画面右側の「ファイルのバックアップを自動的に実行」という表示をオンにする
- すぐにバックアップを行う場合は、「その他のオプション」を選択する
Macの場合
MacのOSバージョンが10.5以降の場合は、「Time Machine」と呼ばれる機能を利用したデータのバックアップが可能です。
- パソコンに外付けHDDなどの記憶装置を接続する
- 画面左上の「Appleメニュー」から「システム環境設定」→「Time Machine」の順にクリックする
- 「バックアップディスクを選択」から接続したメディアを選択する
- 「ディスク使用」を選択しする
- 「バックアップディスクを消去しますか?」と表示された場合は、メディア内部のデータがないことを確認した後に「消去」を選択する
データを完全消去する
データのバックアップが取れたら、パソコン内部に入っているデータを完全消去します。前述したように、パソコンのデータはHDDやSSDなどの記憶装置に記録されているため、それらにアプローチできる方法で消去することが大切です。データの主な消去法としては、論理的消去と物理的破壊の2つがあります。
論理的消去
データ消去専用ソフトを利用して、パソコン内のデータを完全消去する方法です。パソコンが完全に壊れている場合は論理的消去が使用できませんが、正常に動くパソコンなら論理的消去で対応できます。また、新しいパソコンに外付けHDDをつなげば、論理的消去でデータが完全消去できるでしょう。なお、データ消去専用ソフトは、パソコン販売店や家電量販店などで購入できます。パソコンにソフトを入れて起動させるだけなので、簡単にデータが消去できるでしょう。
物理的破壊
パソコンデータが記録されているHDDまたはSSDを物理的に破壊する方法です。カナヅチやカッターなどを使用して傷つけることで、データが読み取れない状態になります。ただし、完全にデータが読み取れない状態になっているかは、自分で確認できません。HDDなどの記憶媒体を壊したと思っていても、完全に壊れておらず、データを読み取ることができたという例もあります。
専門業者のデータ消去サービスを利用する
自分でパソコンのデータを消去するのが不安な方は、専門業者のデータ消去サービスを利用するのがおすすめです。専門業者のデータ消去サービスなら、安心してパソコンが処分できます。なお、データ消去サービスを利用する場合は、どのような方法でデータを消去するのか、事前に確認しておきましょう。
3.パソコンダストの廃棄サービス
ここでは、パソコンダストの廃棄サービスを紹介します。
パソコンは送料無料で処分できる
パソコンダストでは、パソコンを中心に不用品の無料回収を行っています。送料無料対象商品にパソコン本体が含まれているため、送料無料で宅配回収が可能です。できるだけ費用を抑えたい方は、パソコンダストの宅配回収をご利用ください。また、送料無料対象商品が1点でも含まれていれば、有料対象商品を同こんしても送料は無料となります。なお、送料無料対象商品は、以下のとおりです。
- デスクトップパソコン(動作不問)
- ノートパソコン(動作不問)
- 液晶テレビ(2012年以降製造の正常可動品&スタンド付属)
- 液晶モニター(22インチ以上の正常可動品&スタンド付属)
- スマホ・タブレット(正常可動品&初期化済み)
- ハイスペックゲーム機(正常可動品)
有料対象商品は、パソコン・周辺機器、生活家電、デジタル・AV機器、カーオーディオ・カーナビ、ゲーム機、楽器、スチール家具など多岐にわたります。
明確な無料回収の理由
無料回収業者の中には、回収後に追加費用を請求する悪徳業者が存在しています。悪質な回収業者に引っかからないためにも、無料回収の理由が明確になっている業者に依頼しましょう。パソコンダストでは、無料回収の理由が明確になっているので安心です。回収したものを自社で修理・メンテナンスした後に中古品として再販しています。再販できないものは、自社施設で30種類以上に選別し、資源として再販する仕組みです。お客さまとパソコンダストの双方にメリットがあるシステムだからこそ、無料で回収できます。
データ消去サービスにも対応
パソコンダストでは、データ消去サービスも行っています。論理的消去と物理的破壊を組み合わせたデータ消去法なので、情報漏えいを完全に防ぐことが可能です。なお、論理的消去では、論理的ハードディスク消去機を利用します。アメリカ安全保障局と国防総省の準拠方式に対応した消去方式なので、安心してパソコンが処分できるでしょう。物理的破壊では、約3トンの油圧によって4本のピンが加圧処理されます。10秒程度でHDDに穴を空けることができるため、HDDを読み取れない状態にできるのです。
データ消去証明書の発行も可能
パソコンダストでは、データ消去サービスだけでなく、消去証明書も発行しています。消去証明書には、HDDのデータ消去作業日や消去方法・HDDの型番・シリアルナンバーが記載されている書類です。HDD1台につき3,000円(税抜)かかりますが、「データが消去されていない」「データを消去」したという業者とのトラブル防止になります。
4.パソコンのデータ消去法に関してよくある質問
パソコンのデータ消去法に関する質問を5つピックアップしました。
Q.データ消去の処置が甘いとどうなるのか?
A.仕事で使用していたパソコンのデータ消去が完全にできていないと、訴訟問題に発展する恐れがあります。データ流出は顧客や取引先に損害を与えることになるため、訴えられる可能性があるからです。状況によっては、刑事上の責任や罰則を負うことになります。データ消去サービスを専門業者に依頼したとしても、データ消去の処理が甘いと問題になる可能性があるので注意が必要です。
Q.Windows10の標準機能でも消去できるのか?
A.OSの標準機能でパソコンデータは消去できますが、パソコン本体が壊れている場合は標準機能が利用できないため、動くように復旧させる必要があります。なお、Windows10の標準機能を使う手順は以下のとおりです。
- Windowsの「設定」を開き、「回復」を検索してクリックする
- 「このPCを初期状態に戻す」項目から「開始する」を選択する
- 再設定オプションの選択画面で「すべて削除する」を選択する
- ドライブクリーニング方法の選択画面で、「ファイルを削除してドライブのクリーニングを実行する」を選択する
Q.データ消去専用ソフトの選び方は?
A.無料版のデータ消去専用ソフトもありますが、完全消去できるとは限りません。データを完全消去するには、有料のデータ消去専用ソフトを使用したほうがいいでしょう。確実にデータを完全消去したい場合は、ブート機能が付いているソフトを選んでください。ブート機能が付いているソフトなら、OSも含めたデータの完全消去が可能です。
Q.パソコンデータの消去で注意すべきことは?
A.初期化だけでは、パソコンデータが削除できないという点です。パソコンを初期化すればデータが消去できると思われがちですが、初期化は工場出荷時の状態に戻すだけの動作となります。よって、HDDやSSDに記録されているデータは消去されず、復元ソフトを利用すればデータが復旧されることになるのです。
Q.無料回収業者に依頼する際の注意点は?
A.なぜ無料で回収できるのか、どのような回収方法があるのかをチェックしましょう。特に、データ消去サービスを利用する場合は、データの消去方法を確認する必要があります。
まとめ
いかがでしたか? パソコンの電源が入らないからといって、データを消去せずに処分すると大切な情報が流出し悪用される恐れがあるので注意が必要です。パソコン内のデータは、HDDやSSDなどの記憶装置に保存されています。データを確実に消去するには、記憶装置にアプローチした消去法が有効です。なお、パソコンダストではパソコンの無料回収はもちろん、データ消去サービスも行っています。電源が入らないパソコンの処分で悩んでいる方は、ぜひチェックしてください。