プリンターはインクが入ったまま処分できる?カートリッジの捨て方と注意点
「古いプリンターを処分したいけれど、インクが入ったままでも大丈夫?」「インクカートリッジを外してから捨てた方がいいの?」と迷っていませんか?
しばらく使っていないプリンターでは、カートリッジの中にインクが残っていることもあります。液漏れが心配だったり、カートリッジの外し方が分からなかったりして、そのまま処分してよいのか判断しにくいこともあるでしょう。
結論からいうと、インクが入ったまま処分できるかどうかは、利用する回収先によって異なります。
プリンターを処分するときは、自己判断でインクを抜いたり本体を分解したりせず、メーカーや利用する回収サービスのルールを確認するのが基本です。
この記事では、プリンターにインクが入ったままの場合の考え方、取り外したインクカートリッジの処分方法、本体を手放す前の確認事項、パソコンダストを利用する場合の条件までご紹介します。
1.プリンターはインクが入ったまま処分できる?
プリンターにインクが残っているからといって、本体そのものを処分できないわけではありません。
ただし、インクカートリッジを付けたまま出すのか、取り外して別に回収してもらうのかは、処分方法によって異なります。
1-1.処分先によってインクの扱いは異なる
プリンターの主な処分先には、自治体、メーカーや販売店の回収サービス、不用品回収・リユースサービスなどがあります。
それぞれ回収条件が異なるため、「プリンターならインクが入ったままで必ず処分できる」と全国共通のルールで考えることはできません。
たとえば、日本HPではプリンターを販売・リサイクル・処分する前に、インクまたはトナーカートリッジを取り外してリサイクルするよう案内しています【注1】。
自治体へ出す場合も、プリンター本体の分別区分とインクカートリッジの扱いをそれぞれ確認してください。
確認するときは、次の順番で見ると分かりやすくなります。
- プリンター本体が回収対象になっているか
- インクカートリッジを外す必要があるか
- インクが残っている場合でも回収できるか
- 取り外したカートリッジをどこへ出すか
まず処分先を決め、その回収条件に合わせてインクを扱えば、必要のない作業をせずに済みます。
1-2.無理に外さずメーカーや回収先の案内を確認する
一般的なカートリッジ式プリンターなら、交換時と同じ手順でインクカートリッジを取り外せるものがあります。
ただし、取り外し方法は機種によって異なります。
無理に引っ張ったり、本体を分解したりすると、インクが漏れたりプリンターを破損させたりする可能性があります。
また、インクタンクへ直接補充するタイプなど、一般的なカートリッジ式とは構造が異なるプリンターもあります。
そのような機種では、処分のために自分でインクを抜こうとせず、メーカーの取扱説明書や輸送・処分時の案内を確認しましょう。
カートリッジを取り外す場合も、インクの出口や電気接点などには必要以上に触れず、メーカーが案内する方法に従います。
「インクが残っているから、まず全部抜かなければ」と考える必要はありません。処分先が求める状態を確認してから作業しましょう。
2.取り外したインクカートリッジの処分方法
プリンター本体からインクカートリッジを取り外した場合は、本体とは別の回収方法を利用できることがあります。
純正カートリッジなら、メーカーによるリサイクルの仕組みも確認してみましょう。
2-1.メーカー共同の回収箱へ持ち込む
家庭用インクジェットプリンターの使用済みインクカートリッジには、「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」というメーカー共同の回収制度があります。
現在は次の4社が参加しています【注2】。
- ブラザー
- キヤノン
- エプソン
- 日本HP
4社の純正インクカートリッジが対象で、全国約3,600の郵便局や一部自治体の施設などに専用回収箱が設置されています。
回収されたカートリッジはメーカーごとに仕分けされ、それぞれのメーカーでリサイクルされます。
プリンター本体を処分する際にカートリッジを外したなら、近くに回収箱がないか確認してみてください。
2-2.メーカー独自の回収サービスを利用する
プリンターメーカーが独自にカートリッジを回収している場合もあります。
たとえばエプソンでは、エプソン製品販売店に専用の回収ポストを設置し、純正の使用済みインク・トナー・リボンカートリッジなどを回収しています【注3】。
メーカーによって対象品や回収方法が異なるため、プリンターやインクカートリッジに記載されたメーカー名を確認し、公式サイトから利用できる回収方法を探してみましょう。
近くの販売店で回収しているなら、新しいプリンターや消耗品を購入する際に持ち込む方法もあります。
2-3.対象外のインクは自治体の分別ルールを確認する
メーカーの回収箱では、すべてのカートリッジを回収しているわけではありません。
「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」の対象は参加4社の純正インクカートリッジです。著しく破損したものや改造品、トナーカートリッジなどは対象外とされています【注2】。
また、「○○用」と表示された互換インクは、メーカー純正品ではない場合があります。
利用できるメーカー回収が見つからない場合は、お住まいの自治体が案内するごみの分別方法を確認してください。
「インクカートリッジは全国どこでも燃えるごみ」といった一律の判断はせず、地域ごとのルールに従いましょう。
プリンター本体とインクカートリッジは、必ずしも同じ方法で処分する必要はありません。純正カートリッジなら、捨てる前にリサイクルできる回収先を確認する方法があります。
3.プリンター本体を処分する前に確認したいこと
インクの扱いが決まったら、プリンター本体にも残したままになっているものがないか確認します。
特に複合機では、印刷以外の機能もあるため、処分前に一度本体を確認しておくと安心です。
3-1.原稿・用紙・記録媒体を取り出す
まず、プリンター内や周辺に紙類が残っていないか確認します。
チェックしたい場所は次のとおりです。
- 給紙トレイ
- 排紙トレイ
- スキャナー部分
- 自動原稿送り装置
- 背面給紙部分
スキャンやコピーで使った原稿を置いたままにしていないかも確認してみてください。
SDカードやUSBメモリから直接印刷できる機種では、記録媒体を差したままにしていないかも見ておきます。
数分の確認で済むため、電源コードなどをまとめる前に一度チェックしておきましょう。
3-2.複合機は保存データや設定を確認する
プリンターによっては、FAX、アドレス帳、Wi-Fi接続などの機能を備えています。
そのため、機種によっては本体設定の初期化やアカウントとの紐付け解除が必要になることがあります。
どのような情報が保存されるかは機種によって違うため、取扱説明書やメーカーの「廃棄・譲渡時」の案内を確認してください。
たとえば日本HPでは、対応するプリンターについて、処分やリサイクル前にHPアカウントからプリンターを削除し、工場出荷時の設定へ戻す手順を案内しています【注1】。
すべてのプリンターに同じ作業が必要なわけではありませんが、ネットワーク機能やFAX機能を使っていた場合は一度確認しておくとよいでしょう。
3-3.宅配するなら本体の破損と梱包方法を確認する
宅配回収へ送る場合は、回収条件だけでなく、輸送中にプリンターを破損させない梱包も必要です。
段ボールの中で本体が大きく動かないよう、隙間には緩衝材を入れます。
インクを入れた状態で輸送する場合は特に、プリンターの向きを大きく変えたり横倒しにしたりしてよいか、メーカーや回収先の案内を確認してください。
カートリッジを外した場合も、インクが付着しそうなら他の荷物と直接触れないように扱います。
また、回収サービスがリユースを前提としている場合、破損したプリンターは対象外になることがあります。
「送れば何でも引き取ってもらえる」と考えず、本体の状態と回収条件を発送前に確認しましょう。
4.パソコンダストでプリンターを処分する場合
プリンターを自治体で処分する以外に、宅配回収サービスを利用する方法もあります。
パソコンダストでは、不要になったプリンターやスキャナーの回収に対応しています。
4-1.インクジェットプリンターも回収対象
パソコンダストでは、インクジェットプリンター、レーザープリンター、ドットインパクトプリンター、レシートプリンターなど、さまざまな種類のプリンターを回収対象として案内しています。
年式・メーカーは問わないとされています。
ただし、パソコンダストのサービスは廃棄物の受け入れではなく、リユース・リサイクルを目的とした回収です。
そのため、リユース前提の商品については破損品を受け付けていません。
本体が大きく割れているなど状態に不安がある場合は、発送前によくある質問や回収条件を確認してください。
4-2.プリンター単体は送料元払いで送る
パソコンダストでは、不要なプリンターを自分で梱包し、宅配で送る方法を案内しています。
プリンターを単体で宅配する場合は、梱包費用と送料を利用者が負担し、元払いで発送します。
回収料金そのものと、配送に必要な送料は分けて考える必要があります。
また、プリンター・スキャナーだけを店舗へ持ち込む方法は受け付けておらず、持ち込みの場合はパソコンダストが定める送料無料対象品目と一緒に持参することが条件です。
宅配・持ち込みなど、回収方法によって条件が異なるため、処分するプリンター以外にもパソコンなどがある場合はまとめて条件を確認するとよいでしょう。
詳しい条件は、プリンター・スキャナー回収ページで確認できます。
4-3.レーザープリンターはトナー・ドラムも一緒に送る
インクジェットプリンターとは別に、レーザープリンターを処分する場合は条件に注意してください。
パソコンダストでは、レーザープリンターについて、トナーやドラムも一緒に送るよう案内しています。
また、レーザープリンターは、ほかの送料無料対象商品と同梱する場合でも着払いでは回収できず、元払いでの発送が必要です。
宅配する際は、トナーやドラムを同梱し、箱に「天地無用」と記載することも公式ページで案内されています。
「インクジェットのインク」と「レーザープリンターのトナー」は同じ条件ではないため、自分のプリンターがどちらの方式なのか分からない場合は型番から確認してみてください。
4-4.インクが残っている場合は発送前に条件を確認する
今回のテーマで最も注意したいのが、インクジェットプリンターにインクカートリッジが入ったままの場合です。
パソコンダストの現在のプリンター回収ページでは、インクジェットプリンターが回収対象であることは確認できます。
一方で、「インクカートリッジは入れたまま発送してください」「インクが残っていてもそのまま送れます」といった条件は明記されていません。
そのため、インクが入ったままのプリンターを送ろうとしている場合は、自己判断で発送するより、事前に確認するのが確実です。
問い合わせる際は、プリンターのメーカーと型番を伝え、次の点を確認すると話が早くなります。
- インクカートリッジが入ったままでも回収できるか
- インクが残っていても問題ないか
- カートリッジを外す必要があるか
- 梱包時に注意することがあるか
パソコンダストへ送る場合も、「インクが入ったままで必ずOK」と決めつけず、現在の回収条件を確認してから発送すれば、受け取り条件の行き違いを防ぎやすくなります。
まとめ
プリンターにインクが入ったままの場合でも、本体を処分できないわけではありません。
ただし、カートリッジを付けたまま出せるか、取り外す必要があるかは、自治体・メーカー・回収サービスなど処分先によって異なります。
最初に処分先のルールを確認し、取り外しが必要な場合だけ、取扱説明書などに従ってカートリッジを外しましょう。
取り外した純正インクカートリッジは、メーカー共同の「インクカートリッジ里帰りプロジェクト」やメーカー独自の回収サービスを利用できる場合があります。対象外のカートリッジは、自治体の分別ルールを確認してください。
また、プリンター本体を処分する前には、用紙や原稿、SDカード・USBメモリなどが残っていないか確認します。FAXやネットワーク機能を利用していた複合機では、メーカーの案内に従って保存データや設定についても確認しておくと安心です。
今日できることとして、まずプリンターのメーカー名と型番を確認し、「処分先」「インクを外す必要があるか」の2点を調べてみてください。
パソコンダストでは、インクジェットプリンターを含む各種プリンターの回収に対応しています。ただし、インクジェットプリンターのカートリッジを入れたまま送れるかは現在の公式ページに明記されていないため、インクが残っている場合は発送前に確認してください。

