プリンターの選び方を知りたい! 選び方のポイントや処分方法も

たくさんの種類があるプリンターは、それぞれ備わっている機能が異なります。そのため、どのプリンターを選べばいいのか悩んでいる方が多いでしょう。まずは、自分がどんなときにプリンターを使用するのか目的を明確にすることが大切です。また、古いプリンターの処分方法についても把握しておきましょう。

本記事では、プリンターの選び方やポイントなどについて解説します。

  1. プリンターにはどんな種類がある?
  2. プリンター選びで押さえておきたい4つのポイント
  3. 人気のおすすめプリンター10選
  4. 古いプリンターを処分する方法
  5. プリンターに関してよくある質問

この記事を読むことで、プリンター選びのコツと処分方法などが分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。

1.プリンターにはどんな種類がある?

最初に、プリンターの主な種類を一緒にチェックしておきましょう。

1-1.基本となる「インクジェット」

一般的に家庭で使用されているのは、インクジェットと呼ばれる種類です。インクジェットの特徴は、高精細な印刷が可能で、気軽に購入できる点にあります。家庭用プリンターとして選ばれやすいタイプです。小型で置き場所にも困らないので、一人暮らしでも利用できます。価格帯はおよそ1万~3万円、自宅で写真・年賀状・文書をプリントする際に便利です。ただし、大量に印刷を行う場合は、プリンターに大きな負荷がかかってしまうので注意しなければなりません。

1-2.オフィスで使用することが多い「レーザープリンター」

レーザープリンターは、オフィスで使用することが多い種類です。インクジェットよりも印刷スピードが速く、短時間で大量に印刷することができます。価格帯はおよそ3万~10万円と高めに設定されていますが、文書を大量にプリントする際に役立つでしょう。初期費用は高くても、1枚あたりのコストは低くなっています。ただし、本体自体が大きいため、一般家庭で使用するには難しいこともあるでしょう。

1-3.モノクロ印刷のみに対応している「モノクロレーザー」

モノクロレーザーは、モノクロ印刷のみに対応しているタイプです。印刷のスピードが速いのはもちろん、価格も約1万~3万円と安い傾向にあります。モノクロ印刷のみに対応しているため、カラー印刷はできません。よって、カラーレーザーより初期費用を抑えたい・モノクロ印刷で十分という方向きと言えるでしょう。

1-4.写真のみを印刷する「フォトレーザー」

写真だけを印刷したい方におすすめなのが、フォトレーザーと呼ばれるタイプです。フォトレーザーは持ち運びが可能なモバイルタイプが多く、レジャーや外出先に持ち運ぶことができます。その場で撮影した写真をすぐに印刷できるのが大きな魅力です。価格帯はおよそ1万~3万円と手軽に購入できます。中には、年賀状の作成にも対応しているものもあるので、幅広く使えるでしょう。

2.プリンター選びで押さえておきたい4つのポイント

プリンター選びで押さえておきたいポイントを4つ紹介します。

2-1.何のために使うのか「目的」を明確に

最初にチェックしてほしいのは、プリンターをどこでいつ使うのか「目的」をハッキリさせることです。たとえば、家で気軽に書類や写真をプリントしたいのであればインクリジェット、オフィスで使用するのならレーザープリンターなど、目的によって適切な種類が異なります。それぞれ特徴や大きさも異なるため、事前に目的をハッキリさせることが大切です。

2-2.インク形状で選ぶ

プリンターで使用するインクには、トナー・一体型・独立型の3つのタイプがあります。トナーはレーザープリンターで用いられることが多く、一体型は1つのカートリッジに収められており、独立型は各色のカートリッジが別々になっているのが特徴です。インク形状をどのタイプにするのかによっても、プリンター選びの大切なポイントとなります。一般的なインクジェットは独立タイプとなっていますが、トナーになっているタイプもあるのです。トナーはインクリジェットに比べて料金が高めですが、1度の交換で2,000枚程度の用紙が印刷できます。

2-3.用途で選ぶ

プリンターは印刷がメインの単機能プリンター、スキャナー・コピー・FAXなどができる複合機(多機能プリンター)、パソコンなしで写真が印刷できるコンパクトフォトプリンターがあります。自分がどんな用途で使用するのか考えた上で、その用途に合ったプリンターを選ぶことが大切です。コストパフォーマンス重視で印刷機能だけで十分なら単機能プリンターがいいでしょう。写真印刷だけを行いたい場合は、その機能に特化したコンパクトフォトプリンターがおすすめです。

2-4.解像度(dpi)に注目する

写真を印刷することが多い方は、解像度にも注目してください。印刷の解像度とは、1インチ(2.54cm)内に印刷できるドット(点)の数を表す単位を示しています。この数字が大きくなるほどよりきめ細やかな印刷ができるというわけです。プリンターのスペック欄には、最高解像度が記載されているので、どのくらいキレイに印刷できるのか確認しましょう。

3.人気のおすすめプリンター10選

それでは、人気のおすすめプリンターを10種類チェックしていきましょう。

3-1.ブラザー「インクジェット複合機 DCP-J577N」

1万円以内で購入できるシンプル機能のプリンターです。機能をしぼることで価格を抑えていますが、プリント・コピー・スキャンができます。最低限の機能だけでいいという方におすすめです。また、Wi-Fiにも対応しているため、自動両面印刷やL判の写真印刷がスマホからでも気軽にできるでしょう。
参考価格:10,000円

3-2.エプソン「A4カラーインクジェット複合機 EW-M630TW1」

エコタンクが搭載されているエプソンのA4カラーインクジェット複合機は、ランニングコストの高さが特徴です。レーザープリンターを購入する必要はないけれど、印刷量が多く使用頻度が高いという方に最適な種類と言えるでしょう。本体価格は約4万円と高めですが、使用頻度が高ければ十分に元を取ることができます。
参考価格:55,000円

3-3.キヤノン「スマホプリンター iNSPiC」

約1万~購入できるキヤノンのスマホプリンターは、いつでもどこでも印刷できるのが魅力です。スマホ専用のプリンターとなるため携帯しやすいサイズであるのはもちろん、シール状のzinkフォトペーパーやオシャレなフォルムが若者に人気が集まっています。用途は限られますが、スマホ写真だけ印刷したい方におすすめです。
参考価格:5,000円

3-4.ブラザー「レーザープリンター HL-L3230CDW」

オフィスで使用しないけれど、個人的に大量印刷することが多い方向きのプリンターです。大量印刷に適しており、レーザープリンターなので印刷スピードが速い特徴があります。従来のレーザープリンターは10万円を超えるものばかりでしたが、約3万円以内で抑えることが可能です。ランニングコストの高さは魅力と言えるでしょう。
参考価格:30,000円

3-5.キヤノン「PIXUS TS3130」

一体型インクモデルのキヤノンPIXUSは、1万円以内で購入できるお得なプリンターです。特に、PIXUSシリーズの中でもTS3130は、家庭でたまに印刷する方に向いています。使用頻度は多くなくともプリンターを使いたい方には、リーズナブルでシンプルな機能と言えるでしょう。
参考価格:5,000円

3-6.エプソン「インクジェット複合機カラリオ」

エプソンのカラリオシリーズは、安定の人気を誇っているスタンダードタイプです。A4に対応しており、背景除去機能や文字くっきり機能などもついているのが魅力的でしょう。カラリオシリーズにはさまざまなモデルがあるので、使用用途に合ったタイプを選ぶことができます。
参考価格:20,000円

3-7.キヤノン「PIXUS TS5030」

キヤノンPIXUSのTS5030は、家庭用にぴったりなサイズ感とクオリティの高さが好評です。PIXUSシリーズの中でも本体価格と印刷クオリティのバランスが良いと言われています。また、コンパクトなサイズ感なので、置き場所にも困らないのが大きな魅力です。
参考価格:10,000円

3-8.ブラザー「A4 インクジェット複合機 DCP-J978N」

A4サイズの用紙を1度に20枚までスキャンできるのが大きな魅力となっています。ADF(自動原稿送り装置)が搭載されていることもあり、スピーディーで手間がかからない機能が充実したプリンターと言えるでしょう。価格は約13,000円なのでお手軽なのもメリットの1つです。
参考価格:13,000円

3-9.キヤノン「モノクロレーザープリンター Satera LBP252」

ランニングコストが低く、A4サイズのモノクロ印刷が1枚あたり約3.7円で可能なので、書類を大量印刷するケースにおすすめです。インクは白黒のみなので写真の印刷には対応していませんが、書類を印刷することが多いオフィスに向いていると言えるでしょう。印刷速度も速いのでイライラすることもありません。
参考価格:35,000円

3-10.キヤノン「インクジェットプリンター PIXUS PRO-100S」

スタイリッシュなデザインが特徴的で、写真愛好家からも人気が高いインクジェットプリンターです。染料インクを使っているため、発色性と光沢感のある写真に仕上がります。染料プリンターは印刷速度が遅いデメリットがありますが、印刷速度が安定しているのも大きな特徴です。
参考価格:65,000円

4.古いプリンターを処分する方法

買い替えなどで要らなくなった古いプリンターは、どのように処分すればいいのでしょうか。

4-1.自治体で粗大ゴミとして処分する

プリンターは家電リサイクル法の対象品目ではないため、自治体回収による処分が可能です。ほとんどの自治体では、一辺30cm以上となるものを粗大ゴミにしています。プリンターは大きめサイズが多いので、粗大ゴミとして処分することになるでしょう。ゴミの分類や処分方法が自治体で異なるため、事前にホームページ等で確認してください。

4-2.買取に出す

プリンターの状態が正常であれば、リサイクルショップや買取専門店に依頼し買い取ってもらうことができます。また、販売店によっては、新しいプリンターを購入する代わりに古いものを回収してくれるところもあるのです。ただし、回収の場合は買取してもらえるわけではないので注意してください。まずは、査定を依頼してみるといいでしょう。

4-3.不用品回収業者に依頼する

プリンター以外にも処分したいものがある場合は、まとめて依頼できる不用品回収業者がおすすめです。回収業者の中には、条件を満たせば無料で回収してくれるところもあります。たとえば、パソコンダストは無料商品が1点でも含まれていれば無料回収が可能です。ぜひチェックしてください。

5.プリンターに関してよくある質問

プリンターに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.Wi-Fi対応のタイプを選んだほうがいい?
A.パソコンやスマホから印刷をする機会があれば、Wi-Fi対応タイプを選んだほうが便利でしょう。パソコンと配線をつなぐ必要がなくなるので配線がスッキリするほか、配置場所も自由に選ぶことができます。また、複数のパソコンで1台のプリンターを共有することもできるので非常に便利です。

Q.印刷コストを抑えるポイントは?
A.1枚印刷するあたりの費用を比較することです。たとえば、エプソンの6色染料インクを用いた場合、1枚あたり約20~27円かかります。キヤノンの5色染料+顔料黒インク搭載の場合は約19円です。ただし、インクタンクが標準容量か大容量かでも大きく異なります。大容量にすることでコストが下がる傾向にあるため、参考にするといいでしょう。

Q.メーカーごとの特徴はあるのか?
A.はい。たとえば、エプソンは発色性に優れており、鮮やかな表現が可能なので写真を印刷したい方に大きなメリットがあるでしょう。キヤノンは顔料インクと染料インクをうまく使い分けることによって幅広い用途に対応できます。また、ブラザーは単機能だけでなく、複合機を中心に展開しているのが特徴です。

Q.プリンターのデータは消去すべき?
A.一般的な家庭用プリンターは本体にデータが残ることがほぼないので消す必要はありません。けれども、HDDがついているプリンターは、処分前に必ずデータを消去する必要があります。使用しているプリンターにメモリーが搭載されているか確認した上で、データを削除してください。

Q.粗大ゴミとして処分する際の注意点は?
A.粗大ゴミの処分は、事前に申し込みが必要という自治体があります。申し込みをしてから粗大ゴミ処理券を購入し、回収日に指定場所へ運ぶことになるでしょう。申し込みし忘れがないよう、事前の確認が必要です。

まとめ

プリンターの選び方は、プリンタータイプ・インクジェットの形状・機能性などさまざまな視点を考慮する必要があります。最初に、自分がどんなときにプリンターを使うのか、目的を明確にすることが大切です。目的がハッキリすれば、その条件に合ったタイプのプリンターを選ぶことができるでしょう。また、古いプリンターを処分する際は、できるだけ費用を抑えるために無料回収業者を利用してください。正しい方法で無料回収を行っている業者に依頼すれば、安心して手放すことができます。