タブレットの捨て方は?初期化・データ消去から安全な処分方法まで解説

メタディスクリプション:タブレットの捨て方を、処分前の初期化・データ消去から自治体の小型家電回収、メーカー・販売店、回収サービスまで解説。電源が入らない端末や画面割れ、バッテリー膨張時の注意点も紹介します。

使わなくなったタブレットを処分するとき、「そのまま捨てても大丈夫?」「初期化すればデータは消える?」「電源が入らない場合はどうすればいい?」と迷うことがあります。

タブレットには、写真や動画、連絡先だけでなく、メール、SNS、クラウドサービス、各種アカウントなど多くの個人情報が保存されています。

そのため、正常に操作できる端末は、必要なデータをバックアップしたうえでアカウントを解除し、本体を初期化してから処分するのが基本です。

また、タブレットにはリチウムイオン電池が内蔵されている製品が多く、自治体のルールを確認せず一般ごみなどへ出すのは適切ではありません。

タブレットを捨てるときは「データを残さないこと」と「端末やバッテリーの状態に合った処分方法を選ぶこと」の両方が重要です。

この記事では、タブレットを捨てる前に行う初期化やデータ消去、主な処分方法、電源が入らない端末やバッテリーが膨張した端末の扱いまで解説します。

  1. タブレットを捨てる前に確認すること
  2. タブレットの主な捨て方と費用・条件の違い
  3. 壊れたタブレットや初期化できない端末の処分方法

1.タブレットを捨てる前に確認すること

タブレットを処分する前には、いきなり初期化するのではなく、必要なデータの保存、アカウントの解除、本体の初期化という順番で進めます。

SIMカードやmicroSDカードを使用している場合は、本体とは別に取り外すことも忘れないようにしましょう。

必要なデータをバックアップする

まず、今後も必要になる写真、動画、連絡先、書類、アプリ内のデータなどをバックアップします。

iPadであればiCloudやパソコン、AndroidタブレットであればGoogleのバックアップ機能や各メーカーが用意しているデータ移行機能などを利用できます。

新しいタブレットへ買い替える場合は、新しい端末へのデータ移行まで終わってから古い端末を初期化すると安心です。

初期化すると本体に保存されているデータは消去されるため、「バックアップを取ったつもり」で終わらせず、必要な写真やファイルが移行先やクラウド上で確認できるか見ておきましょう。

Appleでは、iPhoneやiPadを売却・譲渡・下取りに出す前に、まずバックアップや新しい端末への情報転送を行うよう案内しています【注1】。

また、Apple AccountでiCloudにサインインしたまま写真や連絡先などを一つずつ削除すると、iCloudや同じアカウントを利用しているほかの端末からも削除される場合があります【注1】。

端末を手放すためにデータを消す場合は、個別に削除するのではなく、メーカーが案内している初期化手順を利用しましょう。

Apple Account・Googleアカウントを解除する

バックアップが終わったら、端末に登録しているアカウントを確認します。

iPadの場合は、Apple Accountからサインアウトしたうえで、本体の「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行します。

Appleでは、この方法でiPadを消去すると、「探す」とアクティベーションロックもオフになると案内しています【注1】。

アクティベーションロックが残っていると、端末を初期化しても次に使用する人が設定できない場合があります。売却・下取り・リユースを予定している場合は特に重要です。

Androidタブレットでは、端末に登録しているGoogleアカウントを削除します。

Googleによると、端末からGoogleアカウントを削除すると、そのアカウントに関連付けられているメール、連絡先、設定なども端末から削除されます【注2】。

なお、「端末からGoogleアカウントを削除すること」と「Googleアカウント自体を削除すること」は別です。

タブレットを処分するためにGoogleアカウントそのものを閉鎖する必要はありません。設定画面から、その端末との紐付けを解除してください。

本体を初期化してSIMカード・microSDカードを取り外す

アカウントの確認が終わったら、本体を工場出荷時の状態へ戻します。

iPadでは、「設定」から「一般」→「転送またはiPadをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」と進む方法が案内されています【注1】。

Androidタブレットでも出荷時設定へのリセットが可能です。Googleでは、出荷時設定へのリセットを行うと端末上のデータが消去されると案内しています【注3】。

ただし、AndroidはメーカーやOSのバージョンによって設定画面の名称や操作手順が異なるため、実際に使用している機種の説明書やメーカー公式サイトを確認してください。

初期化後は、可能であれば電源を入れ直し、初期設定画面が表示される状態になっているか確認します。

あわせて、次のものが残っていないか確認しましょう。

  • 物理SIMカード
  • microSDカード
  • 端末ケース
  • 必要に応じて取り外すアクセサリー類

eSIMを使用しているiPadでは、端末を売却・譲渡するときにeSIMプロファイルも消去するようAppleが案内しています【注1】。

SIMカードやmicroSDカードには、本体を初期化しても別に情報が残っている場合があります。本体だけを確認して処分しないよう注意してください。

2.タブレットの主な捨て方と費用・条件の違い

タブレットの処分方法には、自治体の小型家電回収、メーカーや販売店の回収、買取・下取り、回収サービスなどがあります。

どれが適しているかは、端末が正常に動くか、売却できる状態か、近くに回収場所があるかなどによって変わります。

処分方法 向いているケース 確認すること
自治体の小型家電回収 地域の回収制度を利用したい 対象品目、回収場所、バッテリーの扱い
メーカー・販売店 買い替えとあわせて処分したい 対象機種、回収・下取り条件
買取・下取り 比較的新しく正常に動作する 査定条件、初期化、アカウント解除
回収サービス 古い端末や故障品を処分したい 故障品の可否、送料、データ消去

自治体の小型家電回収を利用する

タブレットは、自治体が行う小型家電回収で処分できる場合があります。

小型家電リサイクル法は、使用済みの小型電子機器などに含まれる金属などの再資源化を促進するための制度です【注4】。

ただし、「小型家電リサイクル制度がある=全国どこでも同じ方法でタブレットを捨てられる」という意味ではありません。

実際にどの品目をどのように回収するかは自治体によって異なります。

回収ボックスを設置している自治体もあれば、別の分別区分で収集している自治体もあります。回収ボックスについても、投入口に入るサイズだけを対象としている場合があります。

タブレットを自治体で処分したい場合は、居住地の公式サイトで次の項目を確認してください。

  • タブレットが小型家電回収の対象か
  • 回収ボックスへ入れられるか
  • 別の分別方法が指定されていないか
  • 内蔵バッテリーをどのように扱うか

特にリチウムイオン電池を使用した製品は、自治体の指定を確認することが重要です。

環境省では、リチウムイオン電池は強い衝撃や高温環境などによって発火することがあり、廃棄物処理施設などで火災が発生しているとして、家庭から出す場合は市区町村のごみ捨てルールに従うよう案内しています【注5】。

メーカー・販売店の回収を利用する

メーカーや販売店が、タブレットの回収やリサイクル、下取りを行っている場合もあります。

買い替え予定がある場合は、新しいタブレットを購入するメーカーや店舗で、古い端末を引き取ってもらえるか確認してみましょう。

ただし、すべてのメーカー・販売店が同じ条件で回収しているわけではありません。

  • 対象メーカーや機種
  • 正常に動作する必要があるか
  • 画面割れや故障品も対象か
  • 下取り価格が付かない端末も回収できるか
  • 店舗への持ち込みか、発送が必要か

といった条件を公式サイトで確認してください。

状態がよく、まだ中古品として使用できるタブレットなら、回収だけでなく買取・下取りも選択肢になります。

買取・下取りや回収サービスを利用する

比較的新しく正常に動作するタブレットは、買取店やメーカーなどの下取りを利用できる場合があります。

売却する場合も、バックアップ、アカウント解除、初期化は事前に行っておきましょう。

一方、古くて査定価格が付かない、電源が入らない、買い替え予定がないといった場合は、タブレットを対象とする回収サービスを利用する方法があります。

回収サービスを選ぶときは、単に「無料回収」と書かれているかどうかだけで判断せず、

  • タブレットが回収対象か
  • 正常動作品だけが対象か
  • 故障品や画面割れの扱い
  • 送料を誰が負担するか
  • データ消去を行っているか

まで確認すると、発送後のトラブルを避けやすくなります。

3.壊れたタブレットや初期化できない端末の処分方法

タブレットの電源が入らない、画面が割れて操作できないといった場合は、自分で初期化できないことがあります。

このような場合でも、無理に分解したり、本体を壊してデータを消そうとしたりするのは避けましょう。

電源が入らない・操作できない場合は無理に初期化しない

画面操作ができない場合でも、端末の状態によってはメーカーが用意している方法で消去できる場合があります。

たとえばAppleでは、iPadのパスコードを忘れて操作できない場合に、MacやWindowsパソコンを使ってiPadをリカバリモードにし、端末を消去して設定し直す方法を案内しています【注6】。

一方、まったく電源が入らない場合や、故障によってパソコンにも認識されない場合は、自分で初期化することが難しくなります。

この場合は、データ消去に対応している回収先を選ぶ方法があります。

パソコンダストでは、回収したパソコンやスマートフォン・タブレットなどの内部情報を、内容を確認せずデータ消去すると案内しています。

ただし、タブレットの回収ページではリユース目的のため、正常に操作できる端末は初期化してから送るよう案内されています。

自分で初期化できる場合は事前に実施し、電源が入らないなど自分では消去できない場合に、回収後のデータ消去も確認するとよいでしょう。

なお、パソコンダストでは有料のデータ消去証明書も案内していますが、公式ページに掲載されているサービス内容と料金は「HDD1台」を対象としたものです。

データ消去証明書発行はHDD1台につき3,300円(税込)、HDD物理破壊写真付きは4,400円(税込)とされています。

タブレットの内蔵ストレージについて同様の証明書を発行できるとは公式ページで確認できないため、タブレットのデータ消去証明書が必要な場合は事前に問い合わせてください。

画面割れ・水濡れがある場合の注意点

画面が割れているタブレットは、割れたガラスでけがをしないよう注意してください。

処分のために自分で画面を外したり、本体を分解したりする必要はありません。

宅配で送る場合は、配送中に破損が広がらないよう本体を保護し、箱の中で動かないように梱包します。

パソコンダストでは、正常可動のスマートフォン・タブレットを送料無料対象としています。

一方、起動しないもの・画面割れのタブレットは送料無料対象外ですが、送料を利用者が負担する元払いであれば発送できます。

正常可動のタブレットを送料無料で宅配回収に出す場合、着払いの受付はゆうパックのみで、3辺合計160cm以内・重量25kg以内が条件です。

元払いの場合は、公式サイト上では運送会社やサイズの指定はないと案内されています。

水濡れ・水没したタブレットについては、現在のタブレット回収ページに明確な受付条件が記載されていません。

そのため、「水濡れしていても送れる」とは判断せず、回収サービスを利用したい場合は発送前に端末の状態を伝えて確認してください。

バッテリーが膨張・発熱している場合は通常の回収に出さない

タブレット本体が膨らんでいる、異常に熱くなる、液漏れや異臭があるといった場合は、通常の端末と同じように宅配便や回収ボックスへ出さないでください。

タブレットに使われるリチウムイオン電池は、強い衝撃などによって発火するおそれがあります【注5】。

一般社団法人JBRCでも、破損、水濡れ、膨張などの異常がある小型充電式電池は通常の回収対象外としており、対象外の電池についてはメーカーや自治体へ相談するよう案内しています【注7】。

また、JBRCの回収制度では、機器を分解して取り出した内蔵電池も回収対象外です【注7】。

そのため、バッテリーが内蔵されているタブレットを処分するために、自分で無理に分解して電池を取り出すことも避けましょう。

パソコンダストの現行公式サイトでは、バッテリーが膨張したタブレットを宅配回収できるとは明記されていません。

膨張、変形、異常発熱などがある端末は自己判断で発送せず、まず自治体やメーカーへ端末の状態を伝え、適切な処分方法を確認してください。

宅配・持ち込み・出張回収の条件を確認する

タブレットの状態に問題がなく回収サービスを利用する場合も、回収方法ごとの条件を確認しておきます。

パソコンダストでは、宅配、持ち込み、出張の3つの回収方法を案内しています。

回収方法 タブレットを出すときの主な確認点
宅配回収 正常可動のタブレットは送料無料対象。起動しないもの・画面割れは元払い。着払いはゆうパックのみで3辺合計160cm以内・25kg以内。
持ち込み回収 タブレットも対象。通常受付は平日10:00~12:00、13:00~17:00で、最終受付16:45。土日祝・時間外は事前予約制の無人受付あり。
出張回収 関東近県の一部エリアが対象。送料無料対象品目15点以上、現在は10台以上で案内されており、事前申し込みが必要。

持ち込み回収では、リユースを前提としているため、大きく破損している商品などはその場で断る場合があるとも案内されています。

正常に動作する一般的なタブレットであれば宅配回収を利用しやすい一方、故障や破損がある端末では条件が変わります。

「タブレットだからすべて同じ条件」と考えず、端末の状態まで確認して処分方法を選びましょう。

まとめ

タブレットを捨てる前には、必要なデータをバックアップし、Apple AccountやGoogleアカウントなどとの紐付けを解除してから、本体を初期化します。

SIMカードやmicroSDカードを使用している場合は、取り外してから手放してください。

処分方法を選ぶときは、次の順番で確認すると整理しやすくなります。

  • 必要な写真やファイルをバックアップする
  • Apple AccountやGoogleアカウントを解除する
  • 操作できる場合は本体を初期化する
  • SIMカードやmicroSDカードを取り外す
  • 自治体、メーカー、販売店、買取・回収サービスから処分先を選ぶ
  • 故障品は処分先が対応している状態か確認する
  • バッテリー膨張や異常発熱がある場合は通常の方法で発送しない

自治体の小型家電回収を利用する場合は、タブレットの回収方法やバッテリーの扱いが地域によって異なるため、居住地の公式ルールを確認してください。

パソコンダストでは、スマートフォン・タブレットの回収に対応しており、正常可動のタブレットは宅配回収の送料無料対象です。

起動しない端末や画面割れの端末も元払いでの回収が案内されており、回収後はスマートフォン・タブレットを含め内部情報のデータ消去も行っています。

ただし、水濡れやバッテリー膨張など、安全性に関わる状態についてはタブレットの受付条件が明記されていません。状態に不安がある端末は自己判断で発送せず、メーカーや自治体などへ確認しましょう。

タブレットは「初期化して終わり」ではなく、アカウントや記録媒体まで確認し、端末の状態に対応できる処分先を選ぶことが安全な処分につながります。

タブレットの回収条件を確認する


参考・出典