パソコンリサイクル法の内容は? お金をかけない処分方法を詳しく!

「パソコンを処分したいが、パソコンリサイクル法の内容を知りたい」とお考えではないでしょうか。まずは、どんな内容なのか正しく知って適切に処分する必要があります。しかし、実はお金をかけずにパソコンを処分できる方法があるのです。今回は、パソコンリサイクル法の内容を解説すると共に、できるだけお金をかけずに処分するコツを詳しくご紹介しましょう。

  1. パソコンリサイクル法とは?
  2. 家庭用パソコンのリサイクル方法
  3. 事業用パソコンのリサイクル方法
  4. パソコンは無料回収の利用がお得で便利
  5. パソコンリサイクル法に関するよくある質問

この記事を読むことで、パソコンリサイクルについてよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.パソコンリサイクル法とは?

最初に、パソコンリサイクル法について見ていきましょう。

1-1.パソコンリサイクル法は資源有効利用促進法の俗称

パソコンリサイクル法とは資源有効利用促進法の俗称で、リデュース・リユース・リサイクルの3Rを総合的に進めるための法律です。大量消費に伴う大量廃棄を懸念し、できるだけ資源を大切にすることで、地球環境の保全を目指しています。2003年に資源有効利用促進法が改正された際、パソコンリサイクルについても規定したことにより、俗称でパソコンリサイクル法と呼ばれているのです。

1-2.貴重な資源の枯渇を防ぎリサイクルするのが目的

パソコンリサイクル法の主な目的は、貴重な資源の枯渇を防ぎ、リサイクルすることです。また、ゴミの総量を抑え、リチウムなどの危険物を適切に回収する目的もあります。パソコンの個人所有が当たり前となった今、パソコンリサイクルには大きな意味があるのです。

1-3.パソコンをリサイクルすると地球環境を守ることができる

パソコンをリサイクルすることは、地球環境を守ることにつながります。不要になったパソコンが適切にリサイクルされると、ゴミの総量が減って焼却エネルギーを節約でき、ゴミの埋め立て地を圧迫することもありません。また、パソコンを再資源化することで新たな原料の採取量が減り、資源の枯渇を防ぐことができます。

2.家庭用パソコンのリサイクル方法

不要になった家庭用パソコンのリサイクル方法を詳しく解説しましょう。

2-1.パソコンリサイクル法の対象機器と対象外機器は?

パソコンリサイクル法の対象となるものには、以下のようなものがあります。

  • デスクトップパソコン本体
  • ノートパソコン
  • CRTディスプレー
  • 液晶ディスプレー
  • CRTディスプレー一体型パソコン
  • 液晶ディスプレー一体型パソコン

なお、以下のようなものは対象外です。

  • ワープロ専用機
  • タブレットパソコン
  • サーバー
  • PDA
  • プリンターやスキャナーなどの周辺機器
  • 使用説明書
  • 記録メディア
  • そのほかパソコン購入時の付属品

2-2.PCリサイクルマークについて

PCリサイクルマークは、2003年10月以降に販売された家庭用向けパソコンに付属しています。PCリサイクルマークがあるパソコンは、すでに回収再資源化料金を支払った証拠となるため、メーカーに無料で回収・処分を依頼することが可能です。なお、2003年9月以前に販売され、PCリサイクルマークがないパソコンは、処分の際に回収再資源化料金を負担する必要があります。回収再資源料金については、以下を参考にしてください。

  • デスクトップパソコン本体・ノートブックパソコン・液晶ディスプレー・液晶ディスプレー一体型パソコン:3,000円(消費税別)
  • CRTディスプレー・CRTディスプレー一体型パソコン:4,000円(消費税別)

2-3.家庭用パソコンのリサイクル方法と手順

家庭用パソコンのリサイクル方法・手順は、以下を参考にしてください。

  1. PCリサイクルマークの有無を確認する
  2. メーカーの担当窓口に回収を依頼する
  3. PCリサイクルマークがない場合はメーカーに回収再資源料金を支払う
  4. メーカーから「エコゆうパック伝票」が送付される
  5. こん包後、郵便局に持ち込むか個別集荷を依頼する
  6. メーカーの再資源化センターでリサイクルされる

2-4.データ消去やこん包は自分で行う

パソコンリサイクル法に沿って処分する場合、データ消去やこん包は自分で行う必要があります。データ消去は、メーカーがおすすめする専用プログラムやソフトを利用することが可能です。個人情報の流出を防ぐためにも、きちんと行っておきましょう。なお、パソコンのこん包は、メーカーの指示に従って行ってください。

2-5.メーカーがないパソコンでも回収可能

以下のようなパソコンは、一般社団法人パソコン3R推進協会で回収しています。

  • メーカーが倒産した
  • メーカーがパソコン事業から撤退した
  • 自作パソコン

回収方法や流れについては、一般社団法人パソコン3R推進協会の回収するメーカー等がないパソコンの回収申し込みページを参考にしてください。なお、メーカーがないパソコンの場合、回収再資源料金は以下となります。

  • デスクトップパソコン本体・ノートブックパソコン・液晶ディスプレー・液晶ディスプレー一体型パソコン:4,000円(消費税別)
  • CRTディスプレー・CRTディスプレー一体型パソコン:5,000円(消費税別)

3.事業用パソコンのリサイクル方法

事業用パソコンのリサイクル方法を詳しく解説します。

3-1.窓口は各メーカーもしくは一般社団法人パソコン3R推進協会

事業用パソコンは、基本的にメーカーがリサイクル受付窓口です。ただし、一部のメーカーでは、一般社団法人パソコン3R推進協会に業務委託している場合もあるので確認しましょう。詳しい内容は、一般社団法人パソコン3R推進協会のメーカー窓口一覧ページを参考にしてください。

3-2.事業用パソコンをリサイクルする流れ

事業用パソコンをリサイクルする場合は、以下の流れとなります。メーカーがない場合は、一般社団法人パソコン3R推進委員会に読み替えてください。

  1. メーカーに事業用パソコンの回収を依頼する
  2. メーカーから見積もりが提示される
  3. メーカーと処理委託契約を締結する
  4. メーカーに回収再資源料金を支払う
  5. メーカーから輸送伝票が送付される
  6. リサイクルする事業用パソコンをこん包する
  7. 輸送伝票を貼り付けて輸送会社に渡す
  8. 事業用パソコンが再資源化される
  9. 依頼者に「資産滅却報告書(廃棄証明書)」が発行されて完了

なお、事業用パソコンに関してはPCリサイクルマークがあるものでも、回収再資源化料金を負担する必要があります。

4.パソコンは無料回収の利用がお得で便利

パソコンは、信頼できる業者の無料回収を利用すると大変お得で便利です。

4-1.リサイクル料金の支払い不要などメリットが多い

パソコンの無料回収を利用できれば。リサイクル料金を支払う必要がありません。1台につき数千円の節約になるのは、大きなメリットでしょう。そのほかにも、以下のようなメリットがあります。

  • データ消去を依頼できることがある
  • 周辺機器も同時に処分依頼できる
  • 宅配便で気軽に送付できる
  • 業者により同梱(どうこん)を条件にほかの不用品も無料処分できる

なお、当パソコンダストでも佐川急便の飛脚宅配便利用に限り、パソコン・パソコン用ディスプレーの無料回収をしています。同梱(どうこん)できれば、そのほかの不用品も無料回収できて大変お得ですからぜひご利用ください。

4-2.信頼できる業者の選び方

パソコンの処分は、以下の条件を満たす業者に依頼すると安心です。

  • パソコンの処分実績が豊富
  • 回収したパソコンは確実に再販・リサイクルしている
  • 見積もりは無料
  • 回収費用がリーズナブル
  • 都合のいい回収方法を選ぶことができる
  • データ消去サービスを利用できる
  • スタッフの受け答えが丁寧で、顧客の評判がいい
  • 古物商許可を取得している

なお、当パソコンダストでも不要になったパソコンの処分をお受けしています。前述したように、条件によっては無料回収も可能ですのでお気軽にお問い合わせください。

4-3.パソコンの回収方法は3種類ある

不用品回収業者では、以下のような3種類の回収方法を利用できます。

  • 店頭回収:業者の店頭に直接持ち込む
  • 宅配回収:宅配便で業者に送付する
  • 出張回収:日時・場所を指定して業者に回収してもらう

ただし、業者によっては取り扱いのない方法もあるので事前に確認しておきましょう。

4-4.違法業者に注意しよう

違法業者には十分に注意してください。パソコンを回収した後、不法廃棄したり内部データを消去せず転売したりするなど、悪質なケースが増えています。万が一、個人情報が流出したら大変です。思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、パソコンの処分は前述したポイントに沿って信頼できる業者を選んで依頼しましょう。

5.パソコンリサイクル法に関するよくある質問

最後に、パソコンリサイクル法に関する質問に回答します。それぞれ目をとおしてください。

Q.パソコン購入時の付属品や同梱品は別途処分するべきか?
A.メーカーによっては、パソコンとの同時依頼に限り、キーボードやマウスなどの付属品を回収してくれる場合があります。メーカーによって対応が異なるため、詳しくは、担当窓口に確認してください。

Q.2004年11月に購入したパソコンにPCリサイクルマークが見当たらないのですが?
A.PCリサイクルマークは、パソコンの裏面に貼り付けてあるので確認してみてください。また、メーカーによってはPC本体に貼り付けて出荷されず、説明書と同封されることがあります。

Q.PCリサイクルマークがないパソコン複数台を1回に処分してもらうと安くなる?
A.なりません。回収再資源化料金は、パソコン1台ごとに必要になります。

Q.メーカーにデータ消去を依頼することはできる?
A.基本的にはできません。メーカーでもリサイクル時にはハードディスクを裁断するなどの方法で個人情報の流出を防いでいますが、保証はしてもらえないので注意しましょう。

Q.家庭用パソコンのリサイクル依頼をしてから処理が完了するまでの期間は?
A.タイミングによっては、約2週間かかることがあります。依頼は、余裕を持って行いましょう。事業用パソコンを年度末に処分するときは、特に注意してください。資産計上に影響が出る場合があります。

まとめ

今回は、パソコンリサイクル法について詳しく解説しました。パソコンリサイクル法は、資源有効利用促進法の俗称であり、パソコンをリサイクルすることで資源の有効活用を進めるための法律です。PCリサイクルがある家庭用パソコンは、無料でメーカーに回収してもらえます。PCリサイクルマークがないパソコンや事業用パソコンは、回収再資源化料金を支払う必要があるので注意しましょう。なお、パソコンには資源価値があるため、引き取り専門業者なら無料で引き取ってもらうことができます。処分費用がかからず、メーカーに依頼するよりも早く処分できるなど、メリットが多くおすすめです。