パソコンの動作が重いお悩みも解決!?パソコンのクリーニング方法

パソコンは精密機械なので、定期的なクリーニングによるメンテナスが必要となります。
パソコンのクリーニング方法は、意外と難しくありません。
自信のない方は業者にお願いするのも良いかもしれませんが、一度覚えてしまえば自宅でこまめにクリーニングができるため、費用の節約にもなります。
それでは今回は、パソコンのクリーニング方法についてお話ししましょう。

ハード面でのクリーニング

クリーニングを始める前には、必ず本体の主電源を切りコンセントを抜きましょう。
ノート型パソコンならバッテリーも取り外しておいてください。
また、精密機械に静電気は大敵です。
体に蓄積された静電気がパソコンのパーツに触った瞬間放出されることのないよう、パソコンの内部に触る前に必ず手を洗い、ドアノブなどの金属に触れて放電してください。
パソコンは大きく分けてデスクトップ型とノート型の2種類がありますが、タイプによって初心者が自宅でできる作業内容には差が出ます。

・ノート型パソコン

自宅でできる作業が限られるのは、ノート型パソコンです。
ノート型パソコンは、軽量化・小型化のために狭い範囲にパーツが詰め込まれているので、ケースを開けて部品のすみずみまでキレイにするのは初心者には少々難易度の高い作業になります。
裏返すと底面に掃除用のカバーが付いてる機種がありますが、もしあなたのノートパソコンが該当機種ならば、まずこのフタをあけてエアダスターでホコリを吹き飛ばしましょう。
掃除用カバーは簡単に開くように作られているので、大掛かりな工具などは必要ありません。
キーボードのスキマからもエアダスターを吹き付けてホコリを飛ばせますが、キーを外せる方は外してから行った方がより効果が高くなります。
キーを外す場合には、終わった後にはめる配置を間違えないように気をつけましょう。

・デスクトップ型パソコン

デスクトップ型は、外側のネジを外してケースのフタを開けると比較的広い空間が広がっています。
部品を取り外さなくても、それぞれの部品のスキマに付着したホコリを吹き飛ばすことができるでしょう。
掃除機のノズルの先が直接部品に当たる事はNGですから、掃除機で直接ホコリを吸うのではなく、エアダスターで飛ばしながら吸うことをオススメします。
終わったら、吹き飛ばしたホコリがパソコンのケース内に残留しないよう注意してカバーを元通りに閉じましょう

ソフト面でのクリーニング

パソコンのハードディスクは時代の経過とともに容量が増えています。
昔と比べて残り容量への不安が軽減したことから、不要なソフトやファイルをそのまま放置する方も多いかもしれませんね。
しかし、ハードディスクの容量は、空き部分が大きいほど、パソコンの動作にとって都合がよくなります。
不要なファイルは削除してしまったほうが良いでしょう。
これが、ソフト面でのパソコンのクリーニングです。

・ソフトウエアの削除

まず、コントロールパネルからプログラム一覧を見て、使っていないソフトを削除しましょう。
この時注意しなければいけないのが、「そのプログラムが何であるかわからないなら消さない」という事です。
削除をするのは、何であるかがわかっていて「これは使わない」と判断できるものだけに留めましょう。
ソフトウエアの削除は、「アンインストール」という方法を使わなければいけません。
プログラムの一覧から該当ソフトの名前を右クリックすると、アンインストールのメニューを選べます。
ほかにも、スタートメニューに登録されているソフトは、メニューの一覧にアンインストール命令が含まれている場合もありますが、どちらをえらんでも得られる結果は同じです。

・データファイルの削除

次に、プログラム以外の不要なファイルを削除しましょう。
画像ファイルや音声ファイルなどに代表される、いわゆるデータファイルのクリーニングをします。
プログラムファイルと違って「よくわからないものを削除したためにパソコンの動作に不備が生じる」といったリスクは低いですが、やはり削除をするのは自分が把握できている上で必要がないと判断したものだけに留めたほうが安全です。
当面必要ないけど削除するのは忍びない・いつか何かのときのために残しておきたいけど普段は使わないといったファイルは、そのままとっておくのではなく圧縮ファイルとしてバックアップを残しておくと良いでしょう。
クラウドにデータを退避させる方法もオススメです。

・不要ファイルの削除

さらに、パソコンが作業するために一時的に作ったファイルが消し損じて残ってしまったものなど、いわゆるゴミファイルと呼ばれる一時ファイル類を削除しましょう。
この作業は、ウィンドウズの機能として自動化されているので、難しくありません。
デスクトップにあるマイコンピューターやエクスプローラーなどからCドライブを右クリックして「プロパティー」を開くと、円グラフでCドライブの残り容量が確認できる画面が見られます(ウィンドウズ7の場合を例としてご説明します)。
この円グラフの右下にあるボタン「ディスクのクリーンアップ」を押して実行しましょう。

・デフラグで仕上げを

以上で、パソコンのクリーニングは完了です。
ファイルの保存・削除を繰り返すうち、ハードディスクに保存されるデータの断片化が蓄積していきます。
あまり頻繁に行うべきではありませんが、クリーニングよりやや低めの頻度で「デフラグ」も行うと良いでしょう。
上記の「ディスクのクリーンアップ」をしたときと同様に、Cドライブを右クリックしてプロパティーを開くと、ウィンドウ上側に並んでいるタブのひとつに「ツール」があります。
これを開いたら「最適化」というメニューがあるので、それを実行しましょう。
余談ですが「なぜデフラグを頻繁にすべきではないか?」をお話しします。
ハードディスクは消耗品なので、アクセス回数と比例して劣化していくものです。
デフラグはハードディスクに頻繁にアクセスする行為ですから、あまりにこまめなデフラグを行うとハードディスクの寿命を縮めてしまうことにつながります。

おわりに

いかがでしたか?
今回は、パソコンの内外からのクリーニング方法についてお話ししました。
本格的なクリーニングなら業者におまかせすることが一番ですが、自宅でも少しの手間をかけることでパソコンの動作が重い問題を解決することができるかもしれません。
特に「パソコンを購入してからクリーニングをしたことがない」という方は、ぜひ一度挑戦してみてください。
パソコンの動作が快適になるかもしれませんよ。