電子レンジを掃除するのに役立つアイテムは? 掃除する方法を解説!

電子レンジを頻繁に使う人ほど、庫内が汚れてしまい、不清潔な状態になってしまうものです。食材を温めるところなので、常に清潔な状態にしておかなければなりません。しかし、どうすれば電子レンジについている頑固な汚れを取り除くことができるのでしょうか。

そこで、本記事では、電子レンジを掃除する方法や掃除に役立つアイテムなどを解説します。

  1. 電子レンジにつく汚れはどんなものがあるのか?
  2. 電子レンジを掃除する際に役立つアイテムを紹介
  3. 電子レンジを掃除する方法とポイント
  4. 電子レンジの掃除に関してよくある質問

この記事を読むことで、電子レンジにつく汚れの特徴や効率のいい掃除方法などが分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。

1.電子レンジにつく汚れはどんなものがあるのか?

最初に、電子レンジにつく汚れをチェックしておきましょう。

1-1.焦げと油汚れ

電子レンジにつきやすい汚れといえば、頑固な汚れになりやすい「焦げ」です。焦げ付きは放置すればするほど落ちにくくなるので、非常にやっかいな汚れといえるでしょう。お皿などからこぼれた汁が高温で焦げたり、油汚れがそのままこびりついたりしてしまいます。油汚れは、食べ物からたんぱく質や油が飛び散って固まったもので、庫内で何度も温められては冷やされることになるのです。その結果、汚れが蓄積され、落としにくい酸性の汚れになってしまいます。焦げと同じく、油汚れもやっかいな汚れです。

1-2.アルカリ性の汚れとなる「水垢」

水垢は風呂場や洗面所といった水まわりに発生しやすい汚れのイメージがありますが、電子レンジにもつきやすい汚れです。水垢は主成分が水で、汁物を温めることが多い電子レンジ内にも発生しやすくなります。汁物を温めているときに、いつの間にか汁がこぼれてしまっていた……ということはありませんか? こぼれてしまった汁をきちんと拭き取らなければ、それが水垢になってしまいます。なお、水垢はにおいの元となるアンモニアを含んでいるため、アルカリ性の汚れです。

1-3.黒ずんでしまう「カビ」

庫内がいつの間にか黒ずんでしまっている……それは、まさにカビが原因といえるでしょう。電子レンジ内に残った食べ物のクズや水滴がエサとなり、カビがどんどん繁殖してしまいます。食材を温めるための電子レンジ内にカビが発生しているのは、とても不衛生な状態です。温めているときにカビの胞子が空気中に舞ってしまい、食材についてしまうこともあるでしょう。また、黒い斑点が特徴的なカビは、頑固な汚れなのでとてもやっかいです。

1-4.汚れを放置すると悪臭が発生することも

電子レンジ庫内の汚れは、早めに取り除かなければなりません。そのまま放置するとどんどん頑固な汚れになり落ちにくくなるほか、汚れから雑菌が繁殖し電子レンジの中が悪臭でいっぱいになります。また、汚れが残ったままだと食品を温めるための電磁波も遮ってしまう恐れがあるのです。その結果、電子レンジの加熱効率を落としてしまい、無駄に電力を消費してしまうことになるでしょう。電気代がかかるだけでなく、電子レンジの故障につながる恐れもあるので放置は絶対にNGです。

2.電子レンジを掃除する際に役立つアイテムを紹介

ここでは、電子レンジを掃除する際に役立つアイテムをいくつか紹介します。

2-1.重曹・セスキ炭酸ソーダ

電子レンジの掃除に役立つアイテムといえば、重曹とセスキ炭酸ソーダです。どちらもアルカリ性の性質を持っており、酸性の汚れを中和してくれる効果が期待できます。酸性の汚れである油汚れや焦げ付きなどの掃除に最適でしょう。また、重曹とセスキ炭酸ソーダは、100円均一ショップでも購入できます。高額な洗剤を購入する必要がありませんし、両方とも電子レンジ以外の場所でも使える万能の洗剤です。なお、粉末のまま使うこともできますが、スプレーにすると使い勝手がよくなります。

2-2.クエン酸

重曹やセスキ炭酸ソーダと同じく、電子レンジの掃除に役立つのがクエン酸です。クエン酸は重曹とセスキ炭酸ソーダとは違って、酸性の性質を持っています。そのため、水垢やカビといったアルカリ性の汚れに効果的です。また、クエン酸には殺菌作用があるので、カビの発生を抑える効果も期待できるでしょう。カビが発生しないように、クエン酸で対策もできます。また、重曹とセスキ炭酸ソーダと同じく、自然由来の成分でできており、刺激成分を使いたくない方にもおすすめです。100円均一ショップで購入できるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

2-3.キッチンペーパー・マイクロファイバータオル

キッチンペーパーとマイクロファイバータオルも、電子レンジの掃除に役立ちます。キッチンペーパーは庫内を傷つけずに汚れを拭き取ることが可能です。清潔なぞうきんを使って拭き取るのも構いませんが、マイクロファイバータオルを使ったほうがより落ちやすくなるでしょう。マイクロファイバータオルは、普通のタオルよりも細かい繊維でできています。そのため、小さな汚れでも絡みとることができるのです。また、庫内の奥やすき間にある汚れを取り除きたいときは、キッチンペーパーを割り箸に巻きつけて、お掃除棒を作るといいでしょう。使い古した歯ブラシを使って焦げ付きを落とすのもおすすめです。

2-4.便利グッズを活用しよう!

100円均一ショップやホームセンター等には、電子レンジの庫内をきれいにするためのグッズが多数販売されています。たとえば、ダイソーから発売されている電子レンジ洗浄剤です。電子レンジ洗浄剤はスポンジと洗浄剤がセットになっており、レンジ台に同こんされている液剤をかけたスポンジをのせてチンするだけという簡単な方法で掃除できます。そのスポンジを使うことで、汚れが落ちやすくなるのです。スポンジを水で軽く洗い流せば、ある程度きれいになるので同じスポンジを使って電子レンジの扉などもきれいにできるでしょう。ほかにも、いろいろなグッズが発売されているので、ぜひチェックしてみてください。

3.電子レンジを掃除する方法とポイント

それでは、電子レンジを掃除する方法とポイントを解説します。

3-1.焦げ付きと油汚れをきれいにする手順

前述したように、電子レンジ庫内の焦げ付きと油汚れをきれいにするには、重曹・セスキ炭酸ソーダといったアルカリ性の洗剤が効果的です。ここでは、重曹を使った掃除方法を紹介します。以下の手順を参考に電子レンジをきれいにしましょう。

  1. 電子レンジの状態を事前に確認する
  2. 重曹1:水4の割合になるように重曹水を作る
  3. 電子レンジの中央にコップに注いだ重曹すいをセットし4分間温める
  4. 温め終えた後は10分ほど放置する
  5. コップを取り除き、温まった庫内の汚れをぞうきんで拭き取る
  6. 最後にキッチンペーパーなどで水分を拭き取り完了

重曹水を入れたコップを温めることで、重曹水が熱せられて水蒸気が発生します。重曹の成分が含まれている水蒸気によって、電子レンジの中にある汚れが溶けやすくなるのです。庫内もほどよく温まっている状態だからこそ、より汚れが落ちやすくなるでしょう。

3-2.電子レンジのお盆も重曹水を使う

電子レンジの庫内だけでなく、お盆もさまざまな汚れがこびりついています。お盆をきれいに掃除する際は、以下の手順を参考にしてください。

  1. お盆を取り出し、重曹をまんべんなく振りかける
  2. 汚れがひどい場合は、重曹水につけ置きする
  3. ある程度放置した後、スポンジでこする
  4. 最後に汚れをきれいに洗い流して完了

重曹水につけ置きする際は、温める必要はありません。温めなくてもつけ置きである程度の汚れを浮かせることができるからです。また、重曹がクレンザーの役割を果たしてくれるため、スポンジでこすればどんどん汚れが落ちるでしょう。

3-3.水垢を落とす方法

前述したように、水垢にはアルカリ性の性質を持っているクエン酸が効果的です。水垢を落とす方法については、下記の手順を参考にしてください。

  1. 耐熱容器に水1カップとクエン酸大さじ1杯を入れてよく混ぜる
  2. 耐熱容器を電子レンジで5分ほど温める
  3. 加熱が終わったら、扉を開けないでそのまま15分ほど放置する
  4. 耐熱容器に残ったクエン酸にキッチンペーパーやふきんなどを浸してしぼり、電子レンジの汚れを拭き取る
  5. 最後に、電子レンジ内を軽く水拭き→から拭きして完了

ここでのポイントは、何度もくり返すことです。1回できれいになることもありますが、水垢は頑固な汚れなどで1回だけでは汚れが残ってしまう可能性があります。一度で水垢が落ちないときは、何度かくり返してみてください。また、電子レンジの中を拭き掃除する際は、必ず冷めてからにしましょう。

3-4.日ごろのお手入れが重要

電子レンジの頑固な汚れを未然に防ぐためには、日ごろのお手入れが重要となります。普段からお手入れを心がけておけば、汚れがこびりつくことも悪臭が発生することもありません。食品が飛び散ってしまった際にはすぐに拭き取ったり、周囲に1回は庫内を掃除したりすることを心がけましょう。なかなかお手入れができない場合は、タオルを使った方法がおすすめです。タオルを水でぬらし、電子レンジで温めたら庫内で少し放置してください。後は、そのタオルで全体を拭くだけで清潔な状態を保ち続けることができます。

4.電子レンジの掃除に関してよくある質問

電子レンジの掃除に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.消臭効果も期待できる掃除方法は?
A.みかん(オレンジ)を使った掃除方法がおすすめです。柑橘(かんきつ)系にはリモネンと呼ばれる成分が含まれており、油汚れに効果があるといわれています。みかんの皮にはそのリモネンが多く含まれているので、電子レンジの掃除に役立つのです。みかんを使った掃除方法は以下を参考にしてください。

  1. 200mlの水を耐熱容器に入れて、オレンジの皮も入れる
  2. 3分ほど電子レンジで加熱し15分ほど蒸らす
  3. 蒸らした後にぞうきんなどで拭き取り完了

なお、汚れが気になる場所には、みかんの皮を直接すりつけると落としやすくなります。ぜひ試してみてくださいね。

Q.軽い汚れを掃除するコツは?
A.軽い汚れの場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダといった洗剤を使う必要はありません。水蒸気の力を利用するだけで簡単に落とすことができます。主な方法は以下のとおりです。

  1. 耐熱容器に水を入れて、3~5分ほど電子レンジで温める
  2. 温め終わったら電子レンジのドアを閉めたまま、水蒸気を内部に行き渡らせる
  3. 少し待った後、温かいお湯で湿らせたタオル等で内部を拭く

上記の方法で汚れが落ちなかった場合は、長めに温めるといいでしょう。より汚れが浮き上がり落ちやすくなります。

Q.電子レンジを掃除する際の注意点は?
A.庫内が熱すぎるとヤケドをする恐れがあるので注意が必要です。確かに、電子レンジの中が温かい状態ほど汚れは落ちやすくなるでしょう。けれども、ある程度冷えてからでないとケガをしてしまうので気をつけてください。また、庫内だけでなく、取手部分やスイッチ部分も汚れやすいのできれいに掃除しましょう。そして、電子レンジ内に水気が残っているとサビの原因になるため、水気が残らないように拭き取ることも大切です。

Q.汚れを防ぐ方法は?
A.電子レンジ用のプロテクトシートを使う方法があります。名前のとおり、電子レンジの中を保護するためのシートなので、汚れを予防するのに最適でしょう。また、アルコール用除菌スプレーを使うのもおすすめです。アルコール用除菌スプレーは電子レンジの中だけでなく、外側の掃除にも使うことができます。ホコリが蓄積しないように、外側も掃除しましょう。

Q.電子レンジの汚れがひどい場合はどうすべきか?
A.思いきって電子レンジを買い換えるのも選択肢の1つです。電子レンジの平均寿命は、約10~15年だといわれています。10年以上使い続けている電子レンジは故障しやすくなっているため、きれいに掃除するよりも新しい電子レンジに買い換えたほうがいいでしょう。

まとめ

電子レンジは油汚れ・水垢・カビといったさまざまな汚れが蓄積されやすいところです。こまめに掃除しておかなければ、雑菌がどんどん繁殖してしまい、悪臭が発生してしまうことになります。さまざまな汚れがたまりやすいからこそ、酸性の洗剤とアルカリ性の洗剤をうまく使い分けることがポイントです。また、日ごろからこまめに掃除することで頑固な汚れを防ぐこともできます。ぜひ意識をして、電子レンジをきれいな状態のまま保ち続けましょう。