パソコンを自分で再利用する方法〜パソコンを手放す際の注意点も〜

まだ使えるパソコンを廃棄するのはもったいないからと、再利用を考えている方は多いでしょう。けれども、自分でどのようにパソコンを再利用すればいいのか分からず、手探り状態になってしまいますよね。要らなくなったパソコンを自分で再利用する方法は、意外とたくさんあるものです。

そこで、本記事では、パソコンを再利用する方法とポイントなどを解説します。

  1. パソコンを自分で再利用する方法
  2. パソコンを他人に再利用してもらう方法
  3. パソコンを手放す際の注意点
  4. パソコンの再利用に関してよくある質問

この記事を読むことで、パソコンを手放す際の注意点も分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.パソコンを自分で再利用する方法

まずは、パソコンを自分で再利用する方法をチェックしておきましょう。

1-1.写真や書類の整理専用として使う

すでに、OSのサポート期間が切れている場合、写真や書類の整理専用としてパソコンを再利用する方法があります。ネットワークから切り離しておけば、ウイルスに感染する心配もありませんし、個人情報やデータが盗まれるリスクも回避できるでしょう。写真や書類はかさ張りやすいものなので、データ化しておけば整理しやすくなります。

1-2.外付けHDDにする

パソコンのHDDだけを取り外して、外付けHDDとして使う方法もあります。HDDの容量にもよりますが、外付けHDDとして使うことができれば、データ容量が確保できるでしょう。デスクトップパソコンなら、カバーを外してネジで固定されているHDDを取り出せば完了です。ノートパソコンからHDDを取り外す場合は、裏面のネジとカバーを外せばHDDが見えてきます。そして、固定されているネジを外し、ケーブルを取り外せばOKです。ただし、ノートパソコンの場合は取り外しが難しく、なかなかうまく外せないケースがあります。その場合は無理をせずに、パソコン販売店や専門店に依頼したほうがいいでしょう。

1-3.フォトフレームとして活用する

パソコンの使い道は限られていると思われがちですが、フォトフレームとしても再利用できます。具体的に説明すると、パソコンに取り込んだ画像をスライドショーとして映し出すという方法です。なお、古いパソコンをフォトフレームとして使う方法は、以下の手順を参考にしてください。

  1. ホーム画面で右クリックをした後、個人用設定を選択する
  2. 背景スライドショーに変更する
  3. 参照をクリックし、スライドショーをしたいファイルを選択する

パソコンの機種によっては設定が異なる可能性もあるため、取扱説明書等でチェックしておいたほうがいいでしょう。

1-4.CD・DVDプレーヤーとして活用する

古いパソコンでも、CDまたはDVDプレーヤーとして活用できます。CD・DVDプレーヤーとして使うとインターネットにつなぐ必要がないため、セキュリティーの心配がありません。CDドライブがないパソコンでも、外付けドライブを活用すればプレーヤーとして使えます。ただし、外付けドライブの種類によっては、該当パソコンに対応していないものもあるため、事前に確認しておいたほうがいいでしょう。自分のパソコンで使われているOSを確認してから、外付けドライブを購入してください。

1-5.テレビとして使う

テレビとしてパソコンを再利用するのも方法の1つです。パソコン専用のワンセグチューナーを活用すれば、パソコンでもテレビを見ることができます。ワンセグチューナーはパソコン販売店や家電量販店・ネットショップでも販売されているので、ぜひチェックしてみてください。ただし、ワンセグチューナーも外付けドライブと同じく、対応OSを確認しておかなければなりません。パソコンのスペックが原因でテレビが見られないケースもあるため、事前の確認が必要です。

2.パソコンを他人に再利用してもらう方法

ここでは、パソコンを他人に再利用してもらう方法を解説します。

2-1.まだ使えるなら買取に出す

パソコンがまだ使える状態なら、買取に出す方法があります。一般的に、稼働が問題なく、正常に使える状態なら、ほとんどの買取業者またはリサイクルショップで買い取ってもらえるでしょう。査定に厳しめな買取業者では、販売年月から3~5年以内と条件をつけているところもありますが、パソコン内部には貴重な部品が含まれているため、古いパソコンでも買い取っている業者はあります。買い取ってもらうことができれば、再利用してもらえますし、貴重な部品もリサイクルできるでしょう。ゴミとして捨てたくない・ムダにしたくないと思っている方は、一度査定を依頼してみてください。

2-2.パソコンを必要としている人に譲る

パソコンを他人に再利用してもらう方法として、必要としている人に譲る方法があります。特に、新社会人や新学期を控えている大学生は、できるだけ安くパソコンを購入したいと思っている方が多いでしょう。古いパソコンでも無料なら譲り受けてくれる人がいると思うので、近くにパソコンを欲しがっている人がいないか探してみてください。パソコンを求めている人に譲ることができれば、ゴミとして処分する手間も省けますし、再利用してもらえるでしょう。

2-3.寄付する

パソコンを寄付するのも、他人に再利用してもらう方法の1つです。NPO法人といった団体や児童養護施設の中には、使用済みパソコンの寄付を受け付けているところがあります。「寄付をした後、パソコンはどうなるのか?」と疑問を抱くと思いますが、その団体や施設で使うこともあれば、リユースするなど使い道はさまざまです。気になる方は、寄付後、どのようにパソコンを使うのか確認しておくといいでしょう。なお、寄付の対象となる機器が決まっていたり、送料がかかったりする可能性があるので注意が必要です。

2-4.ネットオークションやフリマアプリを利用する

パソコンを再利用してもらう方法として、ネットオークションやフリマアプリを利用する方法があります。買取業者やリサイクルショップで買い取ってもらえなかったり、もっと高値で売りたかったりする場合は、ネットオークションやフリマアプリを使うといいでしょう。ネットオークションやフリマアプリは、自分で出品額が決められる・全国から買い手を見つけられることが大きなメリットです。ただし、すぐに買い手が決まらなかったり、取引間でトラブルになりやすかったりするなどのデメリットもあります。そのデメリットを踏まえた上で、ネットオークションやフリマアプリを利用してください。

3.パソコンを手放す際の注意点

ここでは、パソコンを手放す際の注意点をいくつか紹介します。

3-1.データの移行と消去

パソコンを手放す際、データの移行と消去は必ず行ってください。パソコン内には、写真・書類・住所・電話番号といった個人情報のほか、ネットショッピングで使ったクレジットカード情報なども記憶されています。これらの大切なデータを他の場所へ移行し削除しておかなければ、外部に流出してしまでしょう。実際に、データを完全消去せずに手放してしまったせいで、大切な情報が流出したり悪用されたりしてしまったというトラブルが起きています。このような事態にならないためにも、データの移行と消去が必要です。なお、データの移行と消去方法に関しては、下記を参考にしてください。

3-1-1.データの移行方法

パソコンのデータを移行する方法は以下のとおりです。

  • HDD・SSDなど外付け記憶デバイス
  • メーカー純正の移行ツール

なお、メーカー純正の移行ツールを使う場合は、マイクロソフトのWindows転送ツールとAppleの移行アシスタントがあります。それぞれ、データを移行する手順と方法が異なるため、取扱説明書やホームページ等での確認が必要です。

3-1-2.データの消去方法

データの消去方法としては、専用ソフトを使用した論理的消去法とカナヅチ等でHDDを傷つける物理的破壊の2つがあります。最も簡単なデータ消去法といえば、消去専用ソフトを使用した論理的消去法でしょう。ソフトをパソコンに挿入しダウンロードするだけで、データが完全消去できます。一方、物理的破壊は記憶媒体であるHDDにカナヅチやカッターで傷をつける方法です。HDDを読み取れない状態にすることで、データの流出を防ぎます。ただし、破片が飛び散ってケガをする恐れがあるため、無理は禁物です。

3-2.初期化だけではデータを完全消去できない

「パソコンを初期化すればデータが消去できる」と思っている方は多いのですが、実は初期化だけでは完全にデータが消去できません。工場出荷前の状態にするだけなので、HDDに記録されているデータは残ったままです。初期化だけでデータが削除できたと思わないように気をつけてください。自分でデータ消去をするのが不安な方は、データ消去サービスを受け付けている業者に依頼するといいでしょう。

3-3.悪徳業者に要注意!

パソコンを手放す際に注意してほしいのが、悪徳業者とのトラブルです。パソコンの買取や回収を行っている業者の中には、不正を働く悪質な業者が存在しています。たとえば、回収したパソコンを空き地に不法投棄したり、回収後に高額な費用を請求してきたりするなどです。悪徳業者に引っかからないためにも、業者選びで押さえておきたいポイントをチェックしておきましょう。

  • パソコンの回収または買取実績があるか
  • 無料回収の理由が記載されているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 無料相談や無料見積もりを受け付けているか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 口コミや評判がいいか

なお、パソコンの無料回収を行っているパソコンダストでは、回収したパソコンをリユースしたり部品として販売したりしています。そのため、回収コストは一切かかりません。パソコンの処分でお悩みの方は、ぜひ一度ホームページをご覧ください。

4.パソコンの再利用に関してよくある質問

パソコンの再利用に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.サーバーとしても活用できるのか?
A.古いパソコンをサーバーとして活用するのも方法の1つです。上級者向けではありますが、パソコンはデータを保管する場所としては最適でしょう。写真や書類データだけでなく、スマホに入っているデータも共有できます。

Q.人へ譲る際もデータは消去したほうがいいのか?
A.パソコンを人へ譲ったり、買取に出したりする際もデータは完全消去しておきましょう。いつどこでどのようにデータが流出するか分からないからです。念には念を、事前にデータをしっかりと消去しておきましょう。

Q.どんなパソコンが高く売れるのか?
A.発売年月が近いパソコンほど、高く売れる傾向があります。中古市場で需要があるパソコンや人気モデルは高価買取が期待できるでしょう。いくらぐらいで売れるのか気になっている方は、複数の買取業者へ無料査定を依頼してみてください。買取相場が把握しやすくなります。

Q.パソコンを処分する際の注意点は?
A.ゴミ捨て場に放棄しないことです。また、パソコンを処分する前に、リサイクルマークの有無をチェックしておきましょう。リサイクルマークがあれば無償で処分してもらえますが、リサイクルマークがない場合は有料になるので気をつけてください。

Q.気をつけておきたい回収業者の特徴は?
A.街中をトラックでまわりながら不用品を回収している業者には要注意です。実店舗を持っていなかったり、不用品を積んだ後で費用を請求してきたりする恐れがあります。また、無料回収業者に依頼する際は、なぜ無料で回収できるのか、その理由を必ず確認してください。無料回収の理由がホームページ等に記載されていない業者は、悪徳業者の可能性があります。

まとめ

いかがでしたか? 外付けHDDとして使ったり、テレビを見たり、プレーヤーとして活用したりするなど、パソコンの再利用方法はたくさんあります。まだ、正常に使える状態であれば、買取業者やリサイクルショップで買い取ってもらうこともできるでしょう。買い取ってもらえなかったり、完全に壊れていたりする場合は、PCリサイクル法に基づいて処分する必要があります。無料回収業者に依頼する方法もありますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。