プリンターの寿命が近いと思われる症状は? 寿命延を延ばすコツを紹介

プリンターの寿命はどのくらいなのか・寿命が近くなるとどのような症状が起きるのかなど、プリンターの寿命について気になっている方は多いでしょう。「急に壊れてしまったら……」と考えると不安になってしまいますが、あらかじめ寿命のサインを把握しておけば、良きタイミングで買い換えができます。

そこで、本記事では、プリンターの寿命や寿命が近くなると思われる症状などを解説しましょう。

  1. プリンターの寿命はどのくらいか?
  2. プリンターの寿命が近いと思われる症状
  3. プリンターの寿命を延ばすには?
  4. 寿命を迎えたプリンターの処分方法
  5. プリンターの寿命に関してよくある質問

この記事を読むことで、プリンターの寿命を延ばすポイントなどが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.プリンターの寿命はどのくらいか?

最初に、プリンターの寿命はどのくらいなのか、基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.平均寿命は約3~5年

プリンターの機種やメーカーによって具体的な平均寿命は異なりますが、メーカー側の多くは約3~5年を想定しています。そのため、製品のサポートも5年と設定されているケースがほとんどです。サポートが終了すると、修理するための部品がそろわなくなったり修理費用が高くなったりするので買い換えを検討したほうがいいでしょう。購入から5年が経過しているプリンターほど、さまざまな不具合が出てきやすくなります。

1-2.ヘッド部分の消耗で寿命を迎えるインクジェットプリンター

プリンターには、主にレーザープリンターとインクジェットプリンターの2種類があります。家庭で使用されているのがインクジェットプリンターで、企業で使用されているのがレーザープリンターです。家庭で多く使用されているインクジェットプリンターは、ヘッド部分の消耗によって寿命を迎えることになります。ヘッド部分が摩擦すると、印刷面がかすれたり色が薄くなったりしてしまうのです。印刷を頻繁に行うほどヘッド部分が消耗するため、使用頻度が多い状況ほど寿命を早く迎えてしまいます。

1-3.本体の動作に問題がなくても寿命を迎える!?

プリンターを10年以上使い続けている方もいますが、プリンターはいずれ寿命を迎えるものです。たとえ、本体の動作に問題がなくても、ドライバーの問題によって使えなくなる恐れがあります。プリンターをパソコンで使用する場合はドライバーが必要になりますが、ドライバーがOSに対応できなくなると適応できなくなってしまうのです。古いプリンターでは最新OSに対応していないケースが多いため、買い換えたほうがいいでしょう。

2.プリンターの寿命が近いと思われる症状

それでは、プリンターの寿命が近くなると、どのような症状が現れるのでしょうか。

2-1.印刷がまったくできない状態

昨日まで問題なく使えていたのに、印刷がまったくできない・印刷しても白紙のままというケースは、プリンター本体の寿命が迎えているサインかもしれません。駆動音は正常であっても、真っ白な紙が出てくるとパニックになりがちです。すべての色が一度に詰まることは考えにくいため、メーカーに修理を依頼しプリントヘッドの交換を行うことになるでしょう。修理しても元に戻らない場合は、買い換えるしかありません。

2-2.色がおかしい・印刷がかすれる

印刷がかすれたり、色合いがおかしかったり、明らかに横スジが入っていたりする場合は、何らかのトラブルが生じている証(あか)しです。このような症状が現れた場合、プリンターヘッドの一部が詰まった状態になっている可能性があります。まずは、ヘッドクリーニングの操作を行ってください。症状が改善すれば問題ありませんが、ヘッドクリーニングで改善しない場合はメーカーに相談するか、修理を依頼したほうがいいかもしれません。そこで、修理か買い換えかの判断を行うといいでしょう。

2-3.廃インクパッドのエラーが出る

プリンターに廃インクパッドのエラーが表示された場合、メーカーに修理を依頼するか、買い換えを選択しなければなりません。一般的に、ヘッドクリーニングや電源の立ち上げ時に、余分なインクが廃インクパッドに送られます。しかし、この廃インクパッドの吸収量が限界に達してしまうと、プリンターは印刷もスキャンもできなくなってしまうのです。修理を依頼すると高額な費用がかかることから、買い換えを検討する方も多いでしょう。

2-4.異音がするようになる

プリンターから異音がするようになるのも、寿命を迎えているサインといえるでしょう。寿命を迎えたプリンターは不具合が多くなりますが、その中でも印刷中の異音はよくある不具合です。紙詰まりやインク詰まりが原因で異音が発生することもありますが、大半は原因不明の異音が出てしまうので寿命を迎えたと考えていいでしょう。

3.プリンターの寿命を延ばすには?

ここでは、プリンターの寿命を延ばすポイントについて解説します。

3-1.質のいいインクを使う

意外に感じられるかもしれませんが、質のいいインクを使うことがプリンターの寿命を延ばすポイントとなります。質が悪いインクを使ってしまうとプリンターのヘッド部分が早くに消耗してしまい、トラブルが多くなるからです。もちろん、プリンターに適した純正インクを使ったほうが、プリンターにとってもいい状態といえるでしょう。ただし、純正インクは高すぎるのでコストパフォーマンスが良くないと互換インクを使っている方が多いはずです。インクのコストをかけて長く使い続けるか、質が悪いインクを使って寿命を早く迎えるか、考えて使いましょう。

3-2.定期的なヘッドクリーニングと交換

プリンターの寿命を延ばすためには、定期的なヘッドクリーニングが必要不可欠です。インクを吹きつけるプリンターのヘッド部分はインクが詰まりやすい傾向があります。プリンターの中でも負担がかかる部分となるため、定期的にヘッドクリーニングを行い、詰まりを未然に防ぎましょう。また、廃インクパッドを清掃し交換することも大切なポイントです。前述したように、廃インクパッドがいっぱいになると印刷が荒くなり負担がかかってしまうので、定期的な清掃と交換を心がけましょう。

3-3.プリンターのメンテナンスも必要不可欠

プリンターの中は意外とインクで汚れがひどくなっているため、プリンター本体・全体の定期的なメンテナンスも必要不可欠な要素となります。自分でメンテナンスをするのが困難な場合は、メーカーに問い合わせて確認してください。インターネット上には、さまざまなメンテナンスや掃除方法が紹介されていますが、中には間違った方法もあります。手元に取扱説明書があれば、きちんと一読した上でメンテナンスを行いましょう。

4.寿命を迎えたプリンターの処分方法

ここでは、寿命を迎えたプリンターの処分方法について解説します。

4-1.自治体回収として処分する

プリンターは家電リサイクル法の対象品目になっていないため、自治体回収での処分が可能です。ゴミの分類は自治体によって異なりますが、ほとんどは粗大ゴミ扱いになるでしょう。プリンターを分解すれば可燃ゴミまたは不燃ゴミとして処分できますが、素人が解体するのは難しいので注意が必要です。また、粗大ゴミとして出す場合、可燃ゴミや不燃ゴミとは違う方法で処分することになります。事前の申し込みが必要な自治体もあるので、必ず自治体のホームページや掲示板等で確認してください。

4-2.不用品回収業者に依頼する

自治体で処分する場合、回収日や回収方法が決まっているのですぐに捨てることはできませんが、不用品回収業者に依頼すればすぐに処分が可能です。また、たくさんの不用品があれば、まとめて処分できるのも大きなメリットといえるでしょう。重たくて自分で運べない方でも、出張回収を利用すれば、業者が家にやってきてくれるので安心です。ただし、不用品の量が多くなるほど回収費用も高くなるので、見積書を細部まで確認してから依頼しましょう。

4-3.リサイクルショップに買い取ってもらうことも

不具合が生じているプリンターでも、稀(まれ)にリサイクルショップで買い取ってもらうことができます。買取可能な業者は、プリンターの内部に含まれている貴重な資源を再利用しているからです。「壊れているプリンターは買い取ってもらえない」と思うかもしれませんが、部品として再販している業者なら買い取ってもらえるかもしれません。業者の中には、不用品の回収と買取を行っているところもあるので、1度問い合わせてみてください。

4-4.買い換えの場合は家電量販店に回収してもらう

プリンターを新しく買い換える場合は、家電量販店またはメーカーに回収してもらう方法があります。店舗によっては下取りサービスを行っているところもありますが、寿命を迎えたプリンターの下取りは難しいといえるでしょう。そのため、回収してもらえるか事前に尋ねてみてください。また、回収費用がいくらかかるのか、具体的な費用もチェックしておきましょう。後でトラブルにならないためにも、回収費用の確認は必要です。

5.プリンターの寿命に関してよくある質問

プリンターの寿命に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.複合機の耐用年数は?
A.会社などでよく使用されている複合機も家庭用と同じく、5年が平均寿命(耐用年数)となっています。具体的に説明すると、複合機は耐用年数だけでなく、総印刷枚数や総コピー枚数を寿命の目安としているのが特徴です。複合機も多くのメーカーが部品保証期間を5年と定めているため、5年を目安に買い換えるケースが多いでしょう。寿命を把握した上で使用状況や使用期間を考え合わせることで、良きタイミングでの買い換えができます。

Q.故障や寿命サインが見られた場合の対処法は?
A.まずは、プリンターのヘッド交換ができるか調べてみてください。プリンターの中で最も重要なヘッドは、印刷を直接行う箇所です。故障や異変を感じた場合は、ヘッドを交換することで長く使い続けられるようになるでしょう。けれども、ヘッド交換に対応していないプリンターもあるので注意が必要です。また、長く使っているとヘッド部分の取り扱いが終了してしまうこともあるため、その点も注意しておきましょう。

Q.修理か買い換えかの判断基準は?
A.どのくらい使い続けているのか、購入から何年経過しているのかを確認してください。前述したように、プリンターの平均寿命は約5年となっているため、5年以上経過しているプリンターは修理に出さず、買い換えを検討したほうがいいでしょう。また、修理に出していくらぐらいかかるのかも確認してください。症状によっては修理よりも買い換えたほうがお得になる可能性もあります。

Q.文字がぼやける場合の対処法は?
A.文字がぼやける場合、寿命が原因の可能性もありますが、まずはヘッドの位置調整を行ってみてください。プリンターのヘッドは、印刷時に大きく左右に動きます。そのため、インクカードリッジを交換したり、設置場所を変えたりする際の振動で位置がズレてしまいやすいのです。ヘッドの位置がズレると文字がぼやけたり、違う場所に印刷されてしまったりするので、ヘッドの位置調整を行いましょう。それでも改善できない場合は、寿命が関係しているかもしれません。

Q.無料回収業者に依頼しても大丈夫か?
A.無料回収業者に依頼する場合、なぜ無料で回収してもらえるのか、その理由を確認することが大切です。無料回収の理由がきちんと記載されていない回収業者は、不正を働く悪徳業者の可能性があります。不用品の無料回収を行っているパソコンダストでは、回収したものをメンテナンスして再販したり、部品に分解して販売したりしているため、回収にコストを費やしません。無料相談も受けつけているので、悩んでいる方はぜひ1度ご相談ください。

まとめ

プリンターの平均寿命は約5年といわれています。購入してから5年が経過すると、さまざまな不具合が起きやすくなるでしょう。たとえば、印刷がズレたり、白紙になったり、異音が発生したりするなどです。不具合の中には修理すれば改善されることもありますが、5年以上使い続けているプリンターは買い換えたほうがいいでしょう。プリンターの無料回収を行っているところもあるので、ぜひチェックしてください。