パソコンを起動したけれどモニターに何も映らない場合の対処法は?

パソコンを起動しようとスイッチを入れても、画面がまっくらのまま何も映らない。
こんな経験がある方はいませんか?
実は、このような症状は決して少なくないのです。
モニターに映像が何も映らない場合は、パソコンの故障とモニターの故障の両方が考えられます。
そこで、今回はパソコンのモニターに何も映らなくなってしまった場合の対処法をご紹介しましょう。
パソコンの故障かモニターの故障か見分ける方法もご紹介します。
興味がある方や最近モニターの調子が悪いという方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

  1. 電源を入れてもモニターに何も映らない原因とは?
  2. 故障した場所の見極め方とは?
  3. モニターが故障する前兆はあるの?
  4. モニターが故障してしまったらどうするの?
  5. パソコンのモニターを処分する方法とは?
  6. おわりに

1.電源を入れてもモニターに何も映らない原因とは?

まず始めに、パソコンの電源を入れてもモニターに何も映らない原因の代表的なものをご紹介します。
覚えておくと便利ですよ。

1-1.一時的な不調

パソコンを長期間使っていると、中に静電気がたまって一時的にパソコンが不調になる場合があります。
この場合は、電源ボタンを長押しして強制的にシャットダウンをした後、バッテリーや電源などをすべて外してください。
そのまま10分ほど放置しましょう。
これが「放電」という作業です。
その後、電源をつなぎ直して入れてみましょう。
無事にモニターに映像が映れば問題ありません。

1-2.配線の不備

デスクトップパソコンの場合は、パソコン本体とモニターがUSBケーブルでつながっています。
この線がゆるんでいたり中で断線している場合も、モニターに何も映らなくなるでしょう。
配線をつなぎ直してみたり別のケーブルにつなぎ代えたりしてみてください。

1-3.パソコンの故障

パソコン本体が故障した場合、電源を入れても何も映らなくなります。
マザーボードが故障した場合は、警告音が鳴り響くこともあるでしょう。
また、HDDなどが故障した場合は、パソコンを立ち上げても何の反応もないということもあります。
また、冷却ファンだけ回っている場合もありますので、なかなか見極めが難しい場合もあるでしょう。

1-4.モニターの故障

パソコンが正常でもモニターが故障すると、何も映らなくなります。
モニターの故障はデスクトップ型のパソコンだけに起こるわけではありません。
ノートパソコンでも、液晶一体型デスクトップパソコンでもモニターだけの故障は起こります。
では、パソコンとモニターのどちらかが故障したかどうか見極めるには、どうしたらよいのでしょうか?
その方法を次の項でご紹介します。

2.故障した場所の見極め方とは?

この項では、モニターかパソコン本体のどちらが故障をしたのか、見極める方法をご紹介します。
放電作業を行ったりケーブルをつなぎ直したりしても何も映らなかった場合は、どちらが故障しているか確かめてみましょう。

2-1.起動音や作動音で確認する

HDDへのアクセスランプが点灯していたり書きこみの音が正常に行われていたりする場合は、パソコンが起動している可能性が高いです。
また、映像は映らなくても音は大丈夫という場合もあるでしょう。
マウスなどを動かしてみて音がするなら、パソコン本体は正常という可能性が高いです。

2-2.外部のモニターに接続してみる

液晶モニターが2台ある場合は、別のモニターに出力をしてみましょう。
ノートパソコンの場合は、外部モニター接続端子を使います。
どこにあるか分からない場合は、説明書を読み返してみてください。
さらに、アナログ(RGB)接続ができるテレビでもアナログケーブルがあれば、パソコンモニターの代わりになります。
これで画面が問題なく表示されるようならば、モニターが故障している可能性が高いでしょう。

3.モニターが故障する前兆はあるの?

パソコンのモニターは、いきなり故障をする場合も珍しくありません。
しかし、何もしていないのにいきなり画面が暗くなったり、色がおかしくなったり斜線などが入ったりする場合があります。
このような症状が出たらモニターの寿命が近いと考えましょう。
なお、現在のモニターはたたいて直ることはありません。
古いテレビのような感覚でたたくと、液晶が割れる恐れがあります。
気をつけてください。
また、ロゴは出るのに後は真っ黒になってしまう場合や、再起動をくりかえす場合はOSが故障している可能性があります。

4.モニターが故障してしまったらどうするの?

パソコンのモニターは周辺機器のひとつです。
デスクトップパソコンの場合は修理をするか新しいモニターを選ぶか考えましょう。
ノートパソコンや液晶一体型パソコンの場合は、修理をするかパソコンごと買いかえ直すかの選択になります。
パソコンの保証期間の場合は、修理に出した方がよいでしょう。
しかし、パソコンの寿命は1日8時間使った場合で、約5年と言われています。
ですから、3年以上使ったパソコンは買い直した方がお得という場合が多いでしょう。
モニターが故障してしまうと、別のモニターがなければデータを取りだすのは難しいです。
HDDごと取りだして別のパソコンに移し替えるなど、面倒な手順を踏まなくてはなりません。
ですから、パソコンのデータは定期的にバックアップしておきましょう。

5.パソコンのモニターを処分する方法とは?

では最後に、不要になったパソコンのモニターを処分する方法をご紹介します。
パソコンのモニターは、実は液晶テレビと同じ扱いになるのです。
ですから、家電リサイクル法の対象になりどの自治体でも回収してくれません。
どんな小さなモニターでも、ゴミ捨て場に捨てれば不法投棄になります。
これからご紹介するような方法で処分してください。

5-1.パソコンメーカーに回収してもらう

パソコンのモニターや、ノートパソコン、さらに液晶一体型パソコンなどはパソコンメーカーに回収義務があります。
パソコン本体を含んでいるものならば、2003年以降に作られたパソコンでPCリサイクルマークがはってあるものは、無料で回収してもらえるでしょう。
説明書に、回収方法が書かれていますのでよく読んで申しこんでください。
条件によっては有料の場合もあるので、分からない場合は問い合わせてみましょう。
また、液晶テレビと同じようにリサイクル券を郵便局で購入し、家電量販店で引き取ってもらうこともできます。

5-2.不用品回収業者を利用する

不用品回収業者とは、家庭から出る不用品を有料で回収してくれる業者です。
もちろん、モニターも回収してくれます。
早ければ、申しこんだその日に回収に来てくれますから、事情があって今すぐモニターを処分したいという方にとっても便利でしょう。
不用品回収業者は、インターネットを検索すればすぐに見つかります。
事前に見積もりを依頼しておけば、料金も分かるでしょう。
回収料金は業者によって変わりますが、モニターをひとつだけ処分したいという程度なら、数千円が相場です。

6.おわりに

いかがでしたか?
今回はパソコンのモニターが何も映らない場合の対処法をご紹介しました。
まとめると

  • パソコンのモニターが何も映らない場合は、いろいろな理由がある。
  • 別のモニターに接続して問題なく映るようであれば、モニターの故障である。
  • モニターは自治体で回収してくれないので、すぐに処分したい場合は不用品回収業者を利用しよう。

ということです。
特に、古いモニターを新しいパソコンにつなげて使っている場合は、故障しやすいでしょう。
最近モニターの調子がおかしいと思う場合は、できるだけ早くバックアップを取っていざというときに備えておいてください。